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- 2015年01月28日 15:02
インフレ目標が達成されてもされなくても黒田総裁叩きが始まる!
突然ですが、安倍総理は運がよいのでしょうか、それとも…
2度も総理になることができたので、相当強運の持ち主だとも言えるでしょう。それに、アベノミクスで株価も上がりましたし…
では、黒田日銀総裁はどうか?
黒田総裁は財務省出身ですが、かつて財務省出身で日銀総裁になった人と言えば、皆、事務次官を経験した人ばかりであるのに対し、彼は財務官が最終ポストですから、その意味では彼も相当強運と言えるでしょう。それに、彼の場合も、量的・質的緩和が一部では評価されているのです。
では、今後、黒田総裁の評価はどう変化すると思われるのか?
もし、インフレ目標が達成されたらどうでしょうか?
目標が達成されたら、安倍政権からも感謝され…なんて思いますか?
取り敢えず目標が達成されたら、本人のみならず安倍政権としても嬉しがるとは思うのですが…でも、そうしてメデタシ、メデタシで、ジエンドとなるのでしょうか?
私は決してハッピーエンドで終わることはないと思うのです。というのも、仮にインフレ率が2%を上回り…しかも、単に物価が上がるだけではなく賃金も上がるなどして実際に景気がよくなったら…
その次に起こることは何でしょう?
物価が2%の目標値を上回る状態が長く続けば、恐らく今度は、量的質的緩和を少しずつ縮小する必要が生じる訳です。というのも、今の量的質的緩和策を景気がよくなっても続けたとすれば、必要以上に物価が上がる恐れがあるからです。
急に量的質的緩和をストップすることはないにしても、徐々にブレーキをかけ始めることが必要になるのです。つまり、そうなると今度は、日銀が今まで大量に買い集めてきた国債を少しずつ手放すようになるということなのです。
そうなれば、当然のことながら長期金利は再び上がり始めるでしょう。でも、実際には、そうやって日銀が政策転換をする以前から少しずつ長期金利は上がり始めているでしょうから、日銀が国債を手放し始めると、一気に長期金利は上がり出すことでしょう。
そして、そのような状況になったときに、今国債を売り越している生保や民間銀行などが再び国債の購入に積極的になってくれれば、長期金利の上昇はある程度は抑えることが可能でしょうが…しかし、景気が良くなり物価が上がっているのですから、そう簡単に彼らが国債を買いたいと思う筈がないのです。
というのも、長期金利が上がり出すいうことは、国債の価格が低下し始めるということですからなかなか手が出しにくいのです。そうでしょう? 価格が上がるものなら、買って置いて損はないと思うでしょうが、その逆なのですから。
で、そうなると、国債の価格の低下が止まらなくなり、そして、そのような状況で仮に日銀が国債を買い支えるようなことをすれば、今度は却って国債の信用が失われてしまうでしょう。
そのような状況に陥って、果たして黒田総裁はよくやったと褒められるのか?
そんなことはないでしょう。 何をやっているのだ、と。
ということは、黒田総裁にとっては、本当はインフレ目標が達成できず、今のような中途半端な状態がもっと続いてくれた方がマシだということなのです。
私は、黒田総裁は強運の持ち主なので…今のような状態、つまりインフレ目標がなかなか達成されない状態がずっと続くのではないかと思っているのです。
もっとも、2%の目標が達成できなければ、それはそれで責められるでしょうが…
2度も総理になることができたので、相当強運の持ち主だとも言えるでしょう。それに、アベノミクスで株価も上がりましたし…
では、黒田日銀総裁はどうか?
黒田総裁は財務省出身ですが、かつて財務省出身で日銀総裁になった人と言えば、皆、事務次官を経験した人ばかりであるのに対し、彼は財務官が最終ポストですから、その意味では彼も相当強運と言えるでしょう。それに、彼の場合も、量的・質的緩和が一部では評価されているのです。
では、今後、黒田総裁の評価はどう変化すると思われるのか?
もし、インフレ目標が達成されたらどうでしょうか?
目標が達成されたら、安倍政権からも感謝され…なんて思いますか?
取り敢えず目標が達成されたら、本人のみならず安倍政権としても嬉しがるとは思うのですが…でも、そうしてメデタシ、メデタシで、ジエンドとなるのでしょうか?
私は決してハッピーエンドで終わることはないと思うのです。というのも、仮にインフレ率が2%を上回り…しかも、単に物価が上がるだけではなく賃金も上がるなどして実際に景気がよくなったら…
その次に起こることは何でしょう?
物価が2%の目標値を上回る状態が長く続けば、恐らく今度は、量的質的緩和を少しずつ縮小する必要が生じる訳です。というのも、今の量的質的緩和策を景気がよくなっても続けたとすれば、必要以上に物価が上がる恐れがあるからです。
急に量的質的緩和をストップすることはないにしても、徐々にブレーキをかけ始めることが必要になるのです。つまり、そうなると今度は、日銀が今まで大量に買い集めてきた国債を少しずつ手放すようになるということなのです。
そうなれば、当然のことながら長期金利は再び上がり始めるでしょう。でも、実際には、そうやって日銀が政策転換をする以前から少しずつ長期金利は上がり始めているでしょうから、日銀が国債を手放し始めると、一気に長期金利は上がり出すことでしょう。
そして、そのような状況になったときに、今国債を売り越している生保や民間銀行などが再び国債の購入に積極的になってくれれば、長期金利の上昇はある程度は抑えることが可能でしょうが…しかし、景気が良くなり物価が上がっているのですから、そう簡単に彼らが国債を買いたいと思う筈がないのです。
というのも、長期金利が上がり出すいうことは、国債の価格が低下し始めるということですからなかなか手が出しにくいのです。そうでしょう? 価格が上がるものなら、買って置いて損はないと思うでしょうが、その逆なのですから。
で、そうなると、国債の価格の低下が止まらなくなり、そして、そのような状況で仮に日銀が国債を買い支えるようなことをすれば、今度は却って国債の信用が失われてしまうでしょう。
そのような状況に陥って、果たして黒田総裁はよくやったと褒められるのか?
そんなことはないでしょう。 何をやっているのだ、と。
ということは、黒田総裁にとっては、本当はインフレ目標が達成できず、今のような中途半端な状態がもっと続いてくれた方がマシだということなのです。
私は、黒田総裁は強運の持ち主なので…今のような状態、つまりインフレ目標がなかなか達成されない状態がずっと続くのではないかと思っているのです。
もっとも、2%の目標が達成できなければ、それはそれで責められるでしょうが…