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ギリシャの急進左派連合が政権を取っても市場が動揺しない理由

 ギリシャの急進左派連合のシリーザが勝利し、ツィプラス党首が首相に就任しました。因みに連立の相手に選んだのは、独立ギリシャ人という名の右翼の政党ということで、どういう訳か左派と右派がここで手を結んだ格好になったのです。

 いずれにしても、債務の削減に関しては独立ギリシャ人の方がさらに過激な要求をしているのだとかで、借金の棒引きを債権者側に求める2つの政党が手を結んで連立内閣ができた訳ですが…その割には、市場の反応は割と静かなものであるのです(一時的には反応したようですが)。何故なのでしょう?

 で、その件に関し、BBCが次のような解説をしていたので、ご紹介したいと思います。

 So why are investors not in a state of frenzied panic?

 「投資家たちは、何故パニックに陥っていないのか?」

 Why have the euro and stock markets bounced a bit?

 「ユーロと株は何故反発したのか?」

 One slightly implausible explanation is that investors believe the eurozone would actually be stronger without Greece, so long as no other big country followed it out the door.

 「ちょっと信じがたい仮説があるのだが、それは、ギリシャが抜けたらユーロ圏はむしろ強固になると投資家たちが信じているからだ、と。他の大国がそれに追随する動きがなければの話だが」

 More likely is that they believe reason will prevail, and Berlin will sanction a write-off of Greece's excessive debts.

「それよりももっともらしいのは、投資家たちが、理性が勝り、ドイツがギリシャの過大な債務の削減を認めるのではないかと信じているからだ、と」

 どういうことかお分かりでしょうか?

 要するに、マーケットには2つの異なった意見が存在しているということなのです。

 一つは、ギリシャの借金の棒引き要請に対して、債権者側がそれを認めず、ギリシャはユーロ圏を離脱するかもしれないが、そうなればむしろユーロ圏は強固になる、と。

 そして今一つは、理性的に事態を収拾すべきだという判断が働き、ドイツがギリシャの要求を飲むことになるであろう、と。

 ということで、どちらにしても、そうなればユーロの危機が再燃することがないのだというのです。

 どちらも都合のいい解釈ですね?

 ただ、ドイツは、ギリシャに対して、ルールと約束は守れと改めて主張しており、少なくても現時点では借金のさらなる棒引きには応じない構えなのです。

 いずれにしても、仮に最終的にそのどちらかのシナリオに収まったとしても、その過程で一悶着ありそうな気がするのですが…

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