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- 2015年01月23日 02:29
独立で失敗するのは個人相手だけの商売だから~企業を顧客にせよ
独立起業して稼げなくて大変だっていっている人の多くは、個人相手の商売だけで、企業を顧客にしてないんだよね。そりゃ、苦しくなるわと思う。お客さんには大きく分けて2つある。1つは個人。もう1つは企業。独立起業して安定して稼ぎたいと思うのなら、個人相手だけでなく、企業相手の仕事も増やさなければならない。なぜなら、個人相手は大変だからだ。個人のお客さんってむちゃくちゃ大変よ。・安い。・けど、手間がかかる。・単価が低いので人数こなさなければならない。・人数こなすとその分、事務の手間も増える。・大変。といった感じだ。さらに企業と比べると、ビジネス常識がない人が多いので、・どたきゃん、金払わないなども平然とする。・変なことでクレームいってくる。といったわずらわしさもある。でもなぜわずらわしい個人ばかりを商売にしようとするのか。それは、社会経験が少ないので、企業ニーズが察知できない、企業へのアプローチの仕方がわからない、企業相手に自分の何が商売になるか理解できない、といった理由からだろう。小学生に「夢は?」と聞くと「プロ野球選手」と答えるレベルと変わりなく、商売相手は個人しかないと思い込んでいる人が意外に多い。でも個人相手の商売ってほんと大変。手間ばかりかかってなかなか儲かるもんじゃない。大企業で大量生産して効率よくさばくから儲かるんであって、個人が個人を相手にするのはかなり苦しくなるはず。このため個人相手に商売している人たちが何をするかというと、「単価を上げること」しかなくなってしまう。でも単価を上げると客は減ってしまう可能性もある。そこで様々なトリックを使い、自分がいかにすごい人間であるかと見せかけて、高額セミナーを売りつけたり、法外な値段をつけた商品売りつけたりする。うまく「騙せている」間はいいが、次第に続かなくなり、とんずらするみたいなパターンが多い。もしくはいつまでたっても単価が上げられず、プチ起業程度、副業程度の収入しか得られなくなってしまう。個人相手にマネタイズするには限界がある。個人相手の商売はやりがいもあるし、楽しい。でもそれだけで食べていくのは職種にもよるけど至難の技。だから企業相手の商売をすればいいんです。自分に何ができるのか。それを企業相手にどう売り込むことができるのか。そこを考えた方が、安定した収入源になる。企業相手の仕事でいいのは、個人に比べて、・はるかに単価が高い(0が1個や2個多いことも)・個人ほどむちゃくちゃなことはない(時々あるが)・個人ほど代金回収が手間ではない(時々ふざけた企業もいるが)といったメリットがあり、細かく個人相手に稼ごうとするより、企業相手にどんと稼いだ方が収入は安定しやすい。ネットのおかげか、以前より独立起業の敷居が下がったように思う。ちょっと秀でたことがあれば、意外と簡単に仕事になり、「自分って独立しても稼げるかも」と勘違いして、プチ気分で起業してしまう。はじめはこづかいもらえる感覚で、「わあーやった!お金もらえた」なんて喜んでいるけど、冷静に考えてみると、このままフルに働いても、アルバイトより稼げないんじゃない?みたいなことに気づいて、あわてるわけです。で、なかなか稼げないとどうするかっていうと、いかさまブランディングして、自分をよく見させて、高額で売りつける商売に変わってしまう。でもそれは結局は失敗する。失敗しないために、企業相手の商売ができるよう、いきなり独立じゃなく、一度は会社組織に入った方がいい。一般的に仕事としてイメージしやすい個人相手の商売以外にも、世の中には企業向けの商売がいっぱいあることを知る機会になるはず。そういう経験をしていれば、独立した時、法人営業もしやすい。でも経験がないと、個人営業しかなくなるからジリ貧になる。個人相手の商売が悪いといっているわけではなく、独立して個人相手の商売だけで食べていくのはかなり大変だと思った方がいい。ほら、大学生が就職活動して失敗するのって、テレビCMしているか、自分が利用したことのある商品かサービスを提供している、個人向け商売の大企業しか知らないからでしょ。でも実は世の中には、世間一般に社名は知られていないけど、個人向けではなく企業向けでいい仕事している会社が、いかに多くあるかということに気づくわけでしょう。独立起業もそれと同じ。個人から金取って商売しようとすればするほど、あやしげな高額商法でないと生き残れないみたいなことになるので、自分のスキルを企業相手に売り込むことを考えたい。