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日本人人質事件

日本人の人質事件についてはマスコミが大きく取り上げていて、現地対策本部等にも詰めかけて情報収集をしているようですから、このブログで碌な情報もなしに何か書くのは差し控えますが、余り日本のマスコミが報じていないことで、若干の参考まで

al jazeera net はヨルダン国王が、ISを爆撃中にシリア上空で墜落したヨルダンの操縦士について、彼の部族に対して、政府として彼の救出に最善の努力を尽くしているので、辛抱強く待っていて欲しいと要請したと報じています。
確か彼はかれこれ1月も前に捕虜となり、チェチェン出身のISはその処刑を主張していたが、シリア人ISはこれに反対しているとの報道があったかと思います。
ヨルダンも部族が強力な社会で、ヨルダンからシリア、イラク等に欠けては、部族の関係も緊密と聞いていますので、ヨルダンとしては中東でも優秀と定評のある情報機関が、これら部族等の関係等も利用しながら、釈放の交渉を続けているものともわれます。
そう言う経緯から、ヨルダン情報部には、ISの情報もあり、又交渉のやり方についても大きな経験がありそうです。

これは、先にモースルの総領事館員40名だったかの釈放を得たトルコの場合も同様で、交渉にあたったのは、そん強力な情報機関でした。おそらく、トルコは現在でもその辺りからのパイプや情報等も豊富だろうと思われます。

その他あの周辺ではイスラエルが情報は有しているかもしれませんが、パイプとか交渉経験とかの意味での情報はないだろうと想像され、イラクやシリアにはあまり期待できそうにない感じがします。

その意味で、これまで日本がトルコやヨルダンを緊密な関係を結んできたことには大きな意味があったと思いますが(確か先ほどのNHKのBSニュースだったかも、ヨルダン国王が日本の外務副大臣・・現地対策本部長・・に全面的協力を約したと報じていました)、日本の最大の弱点は、日本にだけは本格的な情報機関がないことです。英米等の場合には主要な大使館には必ず情報機関員が常駐していて、日ごろから地元の情報機関と密接な協力、情報交換をやっています。
日本の場合は普通の外務省員がこれをやっている訳ですが、餅屋は餅屋で、先方の情報機関員も信頼感や同業意識をもつ度合いは少ないと思います。
こういう時になると、要するに日頃からのお付き合いを通じた、信頼感があるかないかで、対応が大きく変わる可能性が強く、日本もそろそろ情報について、真剣に考えるべき時期でしょう。

その他、日本の報道で見られなかった点として、救出作戦の問題があります。
先ほどのBBC放送では、東京の特派員に対して日本政府は米英等に救出作戦を要請したかという質問があり、特派員は人質の居場所が特定されていないこともあり、それはない、と答えていたかと思います。
今回は時間も限定されていて、又居場所も特定されていないということで、この問題は実際上の問題ではないと思いますが、ニュースを聞いていて、日本と英米ではこういう際に発想が大きく違うのだな、とある意味で痛感しました。
勿論、総理も人命第1としていますから、仮に居場所が特定されていて、又作戦準備の時間がある場合でも、日本が救出作戦を要請することはないのだろうと思いますが、このニュースを聞いていて、ペルーの大使公邸人質事件で、ペルー政府が特殊部隊を突入させて制圧した時に、当時の日本政府が困惑し、人命第1の原則に反するとして、双方の間で若干の摩擦があった事を思い出しました。
未だ未だ日本と、仏も含めた欧米とのこの種事件に関する考え方には相当の差があるような気がします。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2015/1/21/ملك-الأردن-جهود-مكثفة-لإطلاق-الكساسبة

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