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言論の自由と読者の感情

ここのところ、本当に忙しく、ロクにパソコンも開けない状態で、更新の間隔があいてしまい、誠に申し訳ありません。

 今一番世間をにぎわしている事案はやはりイスラム国、パリでの襲撃事件といったイスラム絡みの問題だろうということで、これについて少し。


1 言論の自由


 私は常々中国の言論の自由を批判していることからわかるとおり、言論の自由は本当に大事だと思っておりますし、かなり自由に話ができる日本という今の環境を大変すばらしいことだと思っております。

 当然日本にもタブーはあり、全てが自由に話せるわけではありませんが、それはある意味どこの国でもある話で、それがどの程度かということでもありますが、私的には上に書いたように日本の状況はそれなりに満足のできるものと思っております。

 ただ、その一方で、言論の自由は無制限に許されるものではなく、相手を差別したり、嘲笑したりするのはどうかという問題はいつも付きまといます。


2 無制限の自由


 以前、性的マイノリティの問題を書いた際に、彼(女)たちに対する感情と表現の自由についてふれたことがあります(同性愛者が「好きと言える幸せ」と自由)。

 そこでもふれましたが、基本的には内心何を思おうとも自由ですが、それが表現の形で表にでるとなると、その結果影響を受ける方がでるという話で、それを考慮せずに何を言っても良いということはないかと思います。

 そして、やっかいなのは、そうした表現を見る方にとっては様々な受けとめ方があるという話で、本来意図したものとは違った意味で受け取られることもしばしばあります。


3 読者


 そうすると何かを発表する際に、全ての事象を考えなくてはならないのかという話にもなりかねません。

 中国ネタしか思いつかないのですが、真っ先に思い付いたのが、2011年に起こった、中華圏で絶大な人気を誇るセクシー女優の蒼井そら氏の騒動です。

 彼女は、中国語で中国版ツイッターでつぶやき、人気を得たわけですが、満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた「国辱の日」(9月18日)にその中国版ツイッターで「超開心(超ハッピー)」とつぶやき、中国でかなりの批判を受けました。

 彼女にしてみれば何か楽しいことがあったので、つぶやいだだけに過ぎないわけですが、それが受け取る側にしてみれば、「日本人が」という話になるわけです。


4 風刺


 もちろん、こうした極端な例を出して、だから何を書いても良いと言いたいわけではなく、私の言いたいことは、こうした反応をする人もいるのだから、何かを表現するということは本当に難しいということです。

 そういう意味で、今回の襲撃事件のあとのイスラム教を揶揄するような風刺画は私的にはあまり賛成はできません。

 私的にはイスラム教に何の思い入れもありませんが、イスラム教を信仰している方にしてみれば、預言者の問題は大きな問題であるはずで、それが揶揄されたとなると、いろいろ思うところがあっても何の不思議もないと考えます。


5 最後に


 ただ、そうなると最初の表現の自由に戻るわけで、相手のことを考えて何も言えなくなるという可能性もあるわけで、本当に難しい話です。

 そこに相手が政府などである場合は、言論弾圧という話も出てくるわけで、そうなると本当にどこまで考える必要があるのかという話にもなります。

 ま、物事は複雑だから面白いわけで、あまり時間がなく(単なる言い訳ですが)、ロクに考えがまとまらなかった結果の逃げ口上とさせていただきます。

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