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ラストチャンス

 民主党が結党されて約16年。今回の代表選挙は無投票で決定した時も含めると、何と18回めです。代表任期はかつては2年でしたが、2012年に規約を改正した現在は3年。すなわち、任期満了前の代表辞任がいかに多かったかを物語っています。

 私が代表選に初挑戦したのは2002年9月。当初、代表になってほしい意中の人は岡田克也さんでした。しかし、「野党第1党の代表をめざすのは、総理をめざすのと同じ。しかし、自分には総理になる準備ができていない」と固辞されてしまいました。

 結局、私が鳩山、菅、横路といった大先輩達の胸を借りる戦いに挑むことになったのです。この時初めて国会議員だけでなく、地方議員や党員、サポーターにも投票権が付与されました。当選2回、年齢も45歳という若さであった私は、知名度が最も低い候補でしたが、第3位と善戦することができました。この代表選で推薦人になってくれた若い議員たちが、その後「野田グループ」を結成し、私を支えてくれるようになりました。

 2008年9月は、当時絶頂期にあった小沢一郎代表に挑もうとしました。小沢氏の政治手法に強い違和感があったからです。残念ながら多くの同志たちから羽交い締めされ、立候補を断念しました。

 民主党政権下にあった2011年8月は、菅総理の辞任に伴う代表選でした。5人が立候補する激戦でしたが、「どじょう演説」で上位2名による決選投票に残り、小沢グループが支持する海江田氏を逆転して勝利することができました。選挙の後に「ノーサイドにしましょう、もう」と訴え、党内融和に心を砕きました。しかし、私が政治生命を賭けた「社会保障と税の一体改革」を巡る対立から、小沢グループとは袂を分かつことになってしまいました。

 翌2012年9月の代表選は、現職総理として臨みましたので圧勝することができました。

 自分自身の代表選挙は2勝1敗。そして、1回の未遂です。その他、数多くの代表選挙に参加してきましたが、どちらかというと苦い記憶ばかりです。しかし、もう失敗は許されません。民主党を再生し、日本政治の本流を担う政権政党に生まれ変われるかどうか、まさに「ラストチャンス」だと肝に銘じなければなりません。

  オープンかつ徹底的に議論を行い、最後はリーダーが決断しなければなりません。新たに決まった代表のリーダーシップに期待したいと思います。それ以上に、その決断、党の決定には皆が従う。フォロワーシップが厳しく問われています。かつてリーダーの経験がある私は、率先して最高のフォロワーになる決意です。

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