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【読書感想】ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」

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Kindle版もあります。

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内容(「BOOK」データベースより)
140字のつぶやきが世界のみんなをつないだ!自分の思いを短文で発信する―たったそれだけのシンプルなサービスが、2億7000万人に愛され、社会を動かすようになったのはなぜ?共同創業者のビズ・ストーンが、ツイッターの誕生秘話や裏話をユーモアたっぷりにつづる。「チャンスは自分で作り出せ」「最悪のシナリオを受け入れる覚悟をしないかぎり、最高のシナリオは手に入らない」など、成功するためのヒントが満載。

 著者のビズ・ストーンさんは、以前読んだ『ツイッター創業物語』という本の主要登場人物でもありました。

この本のなかで、ビズ・ストーンさんは、こんなふうに紹介されています。
クリストファー・"ビズ"・ストーン
――ジョーク好きで社交好き。ブロガーにあこがれて、グーグルに入社。エブを追いかけ、ストックオプションを放棄までしてグーグルを退社。いまでも他の3人と友人関係を保ち、宿怨を抱えていない唯一の人物。

 ツイッターの創業に関わった、4人の主要人物、エバン・"エブ"・ウィリアムズ、ジャック・ドーシー、ノア・グラス、そして、ビズ・ストーン。

 このビズ・ストーンさん自らが著した本を読むと、内側からみた「ツイッター創業の歴史」とともに、IT業界にも、こういう「善意の人」がいたのだなあ、と驚かされます。

 ドロドロした話ばかりの起業の世界で、「世の中の善意を広げるためのサービス」を追い求めた人物。

 この本を読んでいると、ツイッターのようなサービスそのものは、インスタントメッセンジャーなどでも実現されており、技術的にもそんなに難しいものではなかったようです。

(ユーザー数の激増に、サーバーが追いつかず、サービスが「落ちて」ばかりだったという時期はあったにせよ)

 その中で、なぜツイッターが頭角をあらわすことができたのか?

 それは、シンプルであることへのこだわりと、ビズ・ストーンさんの「性善説的な運営」の力が大きかったのかもしれないな、と思ったんですよね。

 ビズさんは、高校時代、人脈を広げるために運動部に入ることを決めたそうです。

 それまでの友だちはオタクなやつばっかりだったから、と。

 ところが、ビズさんはバスケットボールやフットボールや野球のルールも知らず、チームプレーのスポーツそのものの経験もほとんど無かったそうです。

 僕だったら、そこで「もうしょうがないな、オタクの部活で『自分らしさ』を発揮しよう」と開き直ると思うのですが、ビズさんは諦めなかったのです。

 少し調べてみると、当時僕の高校にはチームのないスポーツがあった。ラクロスだ。ほかの生徒もやったことのないスポーツなら、みな同じように何もわからないはずだ。同じ条件で始められる。そこで僕は学校に聞いてみた。コーチを見つけてメンバーを集めれば、ラクロスのチームを立ち上げてもいいだろうか? 答えはイエスだった。さっそく僕は行動に移した。数々のスポーツであれだけ見込みなしだった僕が、ラクロスではわりといい選手になれた。キャプテンに選ばれ、チームはかなりいい成績を収めるようになった(とはいえ、個人的にはスポーツマンよりオタク仲間の方が一緒にいて落ち着いたけれど)。

 学内に新しいスポーツチームを立ち上げるという選択は、機会は自分で作り出せるという大切なことを教えてくれた。

 僕の定義する機会やチャンスとは、何かの行動を起こせる環境が整った状態のことだ。僕たちは、チャンスが巡ってくるのを待ち、巡ってきたらすぐに気づいて、機が熟したところでつかむ、というやり方に慣れている。だがチャンスとは単に環境が整うことだと考えれば、なぜただ星が巡ってくるのを待つ必要があるだろう? 失敗する可能性も高いチャンスをただ待ち、巡ってきてから飛びつくのなら、行動を起こすのに適した環境を自分で動いて整える方がいいのではないか。自分でチャンスを作れば、最初にそれを活かせるのは作った本人だ。

 あとになって、この「自分が動いてみずからことを起こす」精神は起業家精神の真髄だとわかってきた。起業だけでなく、人生のあらゆる場面の、さまざまな成功にもあてはまる。成功には努力と運が必要だと言われている。そう考えると、運は自分ではどうにもできない要素ではある。だがチャンスを自分の手で作り出せば、運をつかむ確率も上がるのだ。

 チャンスが来るのを待つのではなく、自分からチャンスを作るのが「起業家精神」なのか……

 僕自身にはそういう発想が無かったのですが、このビズさんの部活についての話を読んで、「なるほど」と。

 たしかにそのほうがチャンスの頻度も、成功の確率も上がりそうですよね。

 ツイッターの140字以内という仕様について、ビズさんは、こんな話をされています。

 ツイッターについて最初に決めた仕様からずっと変わらないのが、メッセージを140字以内に収めることだ。

 制約があると、創造力が刺激される。まっさらのスペースを埋めるのは難しくても、ちょっとしたきっかけを作ると、思いもしないような新たな方向へ動き出す。

 これを示す例はたくさんある。スティーブン・スピルバーグは映画『ジョーズ』を撮る際、サメが人を襲うシーンに、機械で動くリアルで巨大なサメを使いたかった。だが実物大の模型を作るのは製作費がかかりすぎるため、低予算ですむ方法を考えた。海の中にいるサメの視点から、何も知らずに泳ぐ人の足にかぶりつこうとする画を撮ってみた。すると迫力が出て、うまくいった。予算が限られていたからこそ生まれた発想だったわけだ。先日のニューヨーク・タイムズ紙に、今『ジョーズ』を撮ったらどうなるかを冗談で書いた記事があった。シャイア・ラブーフがロックスターに扮し、スーパーモデルの妻と海を泳いでいる。「CGで作った巨大なサメの歯が3Dで迫ってきて、二人を真っ二つに噛み切る」これではがっかりだ。

 同じスピルバーグ監督の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』にはこんなエピソードがある。チュニジアで行われた三カ月のロケのあいだ、主演のハリソン・フォードはひどい下痢に悩まされていた。そこで剣を使った長時間にわたる戦いのシーンを早く終わらせたいと思い、剣を振り上げる敵を銃で撃って倒すことにした。その場の思いつきだったこの演出は、作品を象徴する笑える場面となった。

 ツイッターの構想を練り始めたとき、国際的なテキストメッセージの標準文字数が160文字なのは知っていた。これはどこの通信会社でも共通で、帯域幅か何か技術的な制約があるのだろう。今、携帯電話からメッセージを送るのに160文字の制限を気にしなくていいのは、160字を超えると通信会社がメッセージをつなげて送信するようにしているためだ。

 ツイッターは端末や通信会社を選ばないサービスにしたかった。どんな携帯電話からでもツイートを送れ、読める。そのため、既存のテキストメッセージと同じ160字の制限にならうことにした。最初はユーザーが160字全部を使えるようにしたのだが、160字の枠には自動的にスペースとコロン、自分のユーザー名が入ってしまう。実際にメッセージを入れられるのは残りの文字数になる。

 僕はこのことをジャックに話した。 「待てよ。これだとフェアじゃないよな。自分のユーザー名の長さによって、入れられるメッセージの文字数が違ってくる」

 ジャックは答えた。 確かにそうだ。そこは標準化した方がいい」そこで、15文字をユーザー名の分にあてればいいだろうと考えた。そして最終的に残りの145文字でなく140字をユーザーが使える文字数に決めた。140字にとくに理由はない。運命を決める数字というわけでもない。145文字でも構わなかったのだが、140字のほうがシンプルだっただけだ。次の日、ジャックはみんなにメールを送り、ツイッターの文字数は140字でいく、と告げた。

 140字という制限が、思いがけず最初から宣伝のきっかけになった。謎めいていたのだ。140字の理由は何だ? 140字の文が一番創造力を発揮できる長さなんだろうか? 取材に来た記者はよくこう言った。 「みなさんにお話を伺えるのが楽しみです。 140字は超えてしまいそうですけど」この目新しさはちょうどいいつかみになったが、僕たちの答えは記者の期待以上に興味を引いたかもしれない。シンプルさの追求、制約、誰でもアクセスできて、端末もキャリアも選ばないことについて話した。文字数制限は話のいい糸口になった。

 ツイッターの文字制限は、なぜ140文字なのか?

 140という数字は、100とか200、150に比べると、ちょっと中途半端な気がします。

 なぜ、その数になったのか?

 これを読むと、作った側にしても、明確な理由はなかった、ようなのです。

 160字以下にすることが必要なら、100字でも良かったのかもしれません。

 でも、この140という数字の中途半端さが、興味を持たれるきっかけになったことも多いようなのです。

 ビズさんは、「制約があるから、スタートでの選択の幅が狭まるためにやりやすくなったり、工夫をするきっかけになったりする」と考えてもいたのです。

 たしかに「ツイッターは、短文でも投稿できるから気楽」ではあります。

 ただし、気楽に投稿したツイートが、リツイートされ、日本語を使っている大勢の人の目にさらされる、という可能性もあります。

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