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平成27年度国債発行額は?

14日、財務省は政府予算の閣議決定を受けて、国債の発行計画を公表しました。平成27年度の国債発行額は170.0兆円で、前年度より11兆円少ない数字になっています。170.0兆円のうち、いわゆる政府予算の中で話題となる建設国債・赤字国債は36.9兆円と前年度よりも3.6兆円削減されています。

国債の発行というとすぐに建設国債や赤字国債を思い浮かべてしまいますが、実際は国債でもっとも多いのが借換債です。つまり、償還が近づいている国債を一気に返済することが難しいことから、新しく国債を発行することで古い国債の償還を行っています。

住宅ローンなどでも銀行借り入れを借り換えしたりする場合がありますが、これは借り換えた方が金利が安い場合が一般的です。しかし、国債においては借換はリスクがあるとみなされています。なぜなら、借り換える時点でその段階の金利によって新たな国債の利付けが左右されることになり、金利負担の見通しが立ちにくくなるからです。

そこで、日本のみならず諸外国も国債の償還年限はできるだけ長期化させたいと考えているわけですが、長期国債はその分リスクが高いため、長期でも国債を買ってくれるというディープポケットな篤志家がいなければなりません。それが今の日銀というわけです。日銀が国債を大量に買い付けることをコミットしていることから、国も安心して長期国債を発行できるというわけです。

なんだかとっても良いことのように聞こえるのですが、国債発行残高自体は、主に赤字国債の増加によって来年度に900兆円を超える見通しであり、対GDP比で約232%と悪化していることには変わりありません。アベノミクスを体現している日銀が、そのタガを外して大量に国債を買い付けるコミットをしていることから起こる、大国債発行キャンペーンであるような気がしてなりません。

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