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2015年のFOMCのメンバー

 今年の金融市場を取り巻くテーマのひとつが、いつFRBがゼロ金利解除、つまり利上げに動くのかである。その金融政策を決定するのがFOMCであるが、年が変わると投票権を持つメンバーの一部も変更される。そのメンバーの変更を含め、今年のFOMCについて確認しておきたい。

 金融調節などの公開市場操作の基本方針は年に8回、ワシントンの理事会会議室で開催される最高意思決定機関である連邦公開市場員会(FOMC)において決定される。今年のFOMCの開催スケジュールは1月27~28日、3月17~18日、4月28~29日、6月16~17日、7月28~29日、9月16~17日、10月27~28日、12月15~16日の予定。イエレン議長の記者会見は3月、6月、9月、12月の会合後に予定されている。

 FOMCの投票権のあるメンバーは理事会から7名の理事全員と、地区連銀から5名の地区連邦銀行総裁の合計12名によって構成される。ただし、現在のFRB理事の布陣は、ジャネット・イエレン議長、スタンレー・フィッシャー副議長、ダニエル・タルーロ理事、ジェローム・パウエル理事、ラエル・ブレイナード理事の5名である。FRBの理事会は本来、7人の理事で構成されるが現在空席が2つある。ただし先日、オバマ大統領はFRB理事にハワイの地方銀行バンク・オブ・ハワイのCEOのアラン・ランドン氏を指名する意向であると発表した。もしランドン氏が議会で承認されると空席がひとつ埋まる。

 地区連銀の投票権のあるメンバーについては、ニューヨーク連銀だけが理事と同様に常に投票権を有するが、ほかの連銀は年ごとに交代制となる。2015年の連銀メンバーは、エバンス・シカゴ連銀総裁とラッカー・リッチモンド連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁となる。

 それぞれ考え方の違いでハト派(緩和的)、タカ派(引締的)と分けられることもあるが、現在の中央銀行の金融政策の行方を読む意味では、あまりこの区分けは意識する必要はないと思う。そもそもイエレン議長がハト派の代表のようにみられていたが、すでにテーパリングを終了させて、利上に向けての準備を進めているのがイエレン議長を中心とした執行部である。ハトやタカというよりも、データをにらみながら、とりあえずは出口政策を進め通常の金融政策に戻すことを現在のFRBが模索していることは確かではなかろうか。

 今年初めてのFOMCは1月27~28日となる。イエレン議長は少なくとも3月まで利上げは決定しないことを明言している。そこまでは忍耐強く待つということであり、利上げの準備に取りかかるのはデータ次第ながら4月以降となる。記者会見の有無がどの程度影響するかはさておき、議長会見のある6月にゼロ金利解除というのが市場のコンセンサスとなりつつある。そのあたりの動きにむけて、1月のFOMCの公表文の内容なども確認したいところである。

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