記事

 安倍首相が真珠湾訪問を検討しているという。悪い冗談だ

きょう1月14日の毎日新聞が一面で驚きのスクープを掲載した。

 すなわち今年5月の連休に訪米することを希望している安倍首相が、訪米時に真珠湾訪問を検討しているというのだ。

 悪い冗談だ。

 日本の首相の真珠湾訪問は、米国の大統領の広島、長崎の訪問の実現と一体として常に語られてきた。

 両首脳の同時訪問が実現してはじめて日米戦争の和解ができるというわけだ。

 それが実現すればもちろんいいことだ。

 しかし、オバマ大統領の広島、長崎訪問は、日本側の再三にわたる強い要請にもかかわらず、ついに実現しなかった。

 それなのに、このタイミングでなぜ日本の首相が真珠湾訪問を先行して単独で行なおうとするのか。

 なぜ、東京裁判を否定し、靖国参拝にこだわる安倍首相が、よりによって真珠湾攻撃を謝罪するのか。

 毎日新聞のその記事によれば今年は戦後70年の年にあたる。

 太平洋戦争の引き金になった真珠湾攻撃の地を訪問して「不戦の誓い」を行い、国際社会の理解を得る狙いがあるという。

 そう書けば聞こえはいいが、米国に従属して中国、韓国からの批判をけん制するということだ。

 過去の誤りを謝罪するのは正しい。

 しかしそれならばアジアへの侵略と謝罪はどうか。

 原爆投下に対する米国の謝罪は求めるのか。

 安倍首相を支える愛国・右翼や靖国参拝信奉者はこれを許すのか。

 もっとも、目くじらを立てて読むスクープではない。

 その毎日新聞の記事は、5月の訪米そのものがまだ未定だと書いている。

 訪米自体が実現しないかもしれないのだ。

 安倍首相が真珠湾訪問を言い出したのは中韓へのけん制だと書いている。

 こんな思いつきの真珠湾訪問などまず実現しないだろう。

 こんな訪問が実現するなら、今度の安倍首相の訪米は、よほど他にすることがなかったということだ。

 どうせすることがないならオバマ大統領とゴルフをしたほうがはるかに有益だ。

 おそらくオバマ大統領をゴルフに誘ったが断られたに違いない。

ゴルフが真珠湾訪問に化けたと考えれば腹も立たない(了)

あわせて読みたい

「外交」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    ヘイト年金所長更迭 被害者語る

    BLOGOS編集部

  2. 2

    イチローへの批判を選手達が一蹴

    WEDGE Infinity

  3. 3

    秋元康監修のSushi劇場が大爆死

    木曽崇

  4. 4

    欧米の1周遅れな日本は「幸運」

    橘玲

  5. 5

    橋下氏「10年前の大阪に戻すな」

    橋下徹

  6. 6

    混浴投稿の炎上に元AV女優が持論

    AbemaTIMES

  7. 7

    無料ネットサービス依存で支障も

    かさこ

  8. 8

    佳子さまのお相手質問拒否が波紋

    女性自身

  9. 9

    移民時代に問う「日本とは何か」

    BLOGOS編集部

  10. 10

    相場の倍で中古PC売る業者を直撃

    PRESIDENT Online

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。