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ケーズデンキ大量出店に対する一抹の不安

あつまろです。

ケーズデンキのケーズHDが売上1兆円にむけて大量出店による成長を描いているそうです。 私は一抹の不安を感じています。

「ケーズの成長戦略」

2019年3月期で連結売上高1兆円(今期予想は6700億円)を目指す。そのために5年間で240店以上の大量出店を狙っているそうです。加藤CEOは「全国でケーズが広告を出しているエリアは6割で、4割は手つかず」と語っており、ケーズが出店していない空白地に進出しう、その場所も郊外が中心。 ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、ビックカメラなど都心部の主要駅前に大型店を出す競合他社がいないところに行くそうです。 しかも地方のシニアをコアターゲットにして、家電製品の据え付けや故障時の修理、消耗品の交換など、シニア層の要望が多いアフターサービスにも注力。 うん、現実的で悪くない戦略ですね。

「一抹の不安」

ケーズの加藤CEOは独特の経営哲学をもっていて、「がんばらない、無理をしない」というのがモットーでした。がんばるということは無理をしているので長続きしない、という考えです。このため出店も無理な大量出店はしてこなかったように思います。 ですが、今回は1兆円の錦の御旗を掲げてしまって無理していないだろうか、そこが不安です。 私は近所にケーズデンキがオープンしたので、どれくらいの店舗オペレーションレベルなのだろう?と興味をもって行きましたが、接客レベルがお粗末で行く気がしなくなってしまいました。 いまは改善しているかもしれませんし、たまたま店員さんのあたりが悪かっただけということは十分考えられます。 しかし消費者は、店舗サービスがイマイチだったりすると印象を引きずる傾向があります。 もし大量出店して満足な店舗運営ができないとなると、信頼度が低下する可能性があります。

「無理な目標が現場に無理を強いることに」

すき家は成長を遂げていましたが、現場オペレーションが破綻してしまい一気に経営が悪くなってしまいました。閉店や休業店舗が増えました。この要因のひとつは経営者が高い目標を追って、現場のキャパを超えてしまったからではないでしょうか。

また本田技研は主力車フィットの品質問題で度重なるリコールが発生しました。 これもトヨタに対抗しようと無理をして満足な品質チェックをできないまま市場投入してしまったからじゃないでしょうか。

イケてる戦略であっても現場がついてこないものであれば、机上の空論です。 それを無理して実行しようとすると破綻が生じます。 現場で働いた経験がある方は、経営や本社や本部の指示に「オイオイ」と思った経験はありませんか?経営者というのは高い目標を設定して成長を遂げながら、現場を鑑みた現実的な経営をする必要があり、そのバランスが超だいじです。

ケーズの加藤CEOはそれだけ現場の力がついたと判断して大量出店に踏み切ったのだとは思いますが、今回は1兆円というわかりやすい「ニンジン」であるため、判断を誤りかねないシーンだなと気になりました。 

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