AmazonのUXデザイナー、Etsyのプロダクトデザインマネージャーなどのキャリアを持つデザイナーのCap Watkins(キャップ・ワトキンス)さんが、BuzzFeedに加入しました。BuzzFeedでは初となる「Vice President of Design」(デザイン部長)という役職に就き、デザインチームをリードしていきます。
2015年に、少なくともニュースと動画の2つのアプリをリリースする予定のBuzzFeed。すでにそれらのプロダクトを作るべくデザイナーチームは動いていますが、彼らをまとめる存在としてワトキンスさんが選ばれたといいます。
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BuzzFeedではいま、編集・テクノロジー・広告に比べれば、デザインの価値が重要視されていないとのこと。ワトキンスさんの最初の仕事はこのカルチャーを変え、BuzzFeedをデザインの優れた企業に変えることだそうです。といっても、それは決してデザイナーだけの力ではできないと彼は言います。
デザインは社内に浸透するようなものであるべきです。最近はどの企業もデザインが”ほしい”と言いますが、デザインは(他所にあるものを)ほしがるものではありません。デザイナーだけでなく、ライター、エンジニア、営業といった社員全員がデザインについて考えたとき、それはうまく社内に浸透するものになるのです。
「ユーザーインターフェースを理解していないメディアは、どれほど美しいストーリーを語ったとしても、シェアされることはまれだろう」とニューヨーク市立大学ジャーナリズム大学院ディレクターのジェレミー・キャプランさんが言うように、メディアには洗練されたデザインが必要です。データジャーナリズムやロングフォームが注目されているいま、その必要性は増々高まっているとも思います。
Appleの成功の裏にジョナサン・アイブの存在があるように、これからはメディアの成功にも、優秀なデザイナーが欠かせない時代になるのかもしれません。
(via Co.Design)