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「脱小沢」「小沢切り」を図る「菅首相、岡田幹事長」が、小沢元代表に「政権延命」協力強要は身勝手

◆時事ドットコムが12月25日、「首相と小沢氏、言葉交わさず=連合の会談仲介不発」との見出しで、以下のように報じた。

 「菅直人首相は25日午前、都内のホテルで民主党の小沢一郎元代表と、連合の幹部らを交えて約1時間会談した。小沢氏の国会招致問題をめぐる民主党内の対立激化を踏まえ、連合の古賀伸明会長が仲介したもので、古賀氏は党内の結束を求めた。しかし、首相と小沢氏が直接言葉を交わす場面はなく、双方の溝は埋まらなかった。会談には岡田克也幹事長、鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長が同席。連合からも地方組織の代表や産別労組の幹部が参加した。

 この中で首相は『2011年度予算案の決定を踏まえ、元気な日本をつくりたい』などと語ったが、招致問題には言及しなかった。会談で古賀氏が挙党態勢の構築を求めたのに対し、小沢氏は『国民の期待に応えられておらず、不徳を恥じている。通常国会、来春の統一地方選に向け、首相を筆頭に頑張らなければならない』と応じた。鳩山氏は『政権交代の立役者の小沢氏に衆院政治倫理審査会に出ろという話もあるが、乗り越えなければならない』と、小沢氏招致に反対する考えを示した。これに対し、岡田氏は『真の挙党態勢に向け汗をかいている』と強調した。会談では、連合側から『統一地方選が目の前に迫っているが、状況は厳しい。一致結束した態勢が明らかになるようにしてほしい』との注文が出た」

◆この報道を基にするなら、会談の特徴は、岡田克也幹事長が出席していたのに対して、仙谷由人官房長官が招待されなかったことと、連合から地方組織の代表や産別労組の幹部が参加していたという点にある。岡田幹事長は、党を代表しており、出席は当然である。仙谷官房長官は、参院本会議で問責決議されており、自民党など野党から国会審議拒否の当事者になっているので、いわば「責任を問われる対象」として、この会談には、出席しにくい。

 会談出席メンバーを色分けすると、「菅首相、岡田幹事長」VS「小沢元代表、鳩山前首相、輿石参院議員会長」、これに対して「古賀会長、連合地方組織の代表や産別労組の幹部」は、一応、「中立的」だ。

 だが、実態は、「連合地方組織の代表や産別労組の幹部」は、大半が小沢支持派であった。古賀会長は24日、わざわざ「反小沢」の急先鋒である枝野幸男幹事長代理に会い、「党を分裂させないように」と苦言を呈していた。枝野幹事長代理が日ごろから、「小沢元代表を党から追い出べきだ」と吹聴しているのを憂慮しているからである。この意味で、連合は中立的ではなく、小沢支持寄りというのが正確なところである。

 要するに、全体的には、「脱小沢」の旗を掲げる「菅首相、岡田幹事長」に対し、路線変更、すなわち「「脱小沢」の旗を降ろして「挙党態勢確立」を求める大衆団交のような光景だった模様である。

◆民主党内の亀裂は、「菅首相、岡田幹事長」ら主流派が、「脱小沢」を頑固に守り、小沢一郎元代表を政倫審、あるいは証人喚問に引きずり出し、その果てに「小沢切り」して、政権支持率を浮揚しようと狂奔していることに元凶がある。その意図を見抜いている小沢一郎元代表は、頑固に「政倫審出席」を拒否している。「切られそうに」なっている当の本人が、自ら進んで出席するはずはない。

 ましてや、「脱小沢」を掲げて「小沢切り」をしようとしている「菅首相、岡田幹事長」が、小沢一郎元代表に対して「政権延命」協力を強要するというのは、身勝手にして虫がよすぎる。「菅首相、岡田幹事長」ともに自己中毒にかかっている。だから、「統一地方選が目の前に迫っているが、状況は厳しい。一致結束した態勢が明らかになるようにしてほしい」との連合側からの注文にも真面目に応えようとしないのであろう。

◆ただし、「首相と小沢氏、言葉交わさず=連合の会談仲介不発」というのは、あくまでも表向きのことである。

 古賀会長が、米国対日工作担当者であるマイケル・ジョナサン・グリーン米戦略国際問題研究所日本部長の意向を受けて、「仲介工作」をしていると受け止めれば、報道という現象を額面通り受け取ると、本質を見誤る。

 少なくとも「この中で首相は『2011年度予算案の決定を踏まえ、元気な日本をつくりたい』などと語ったが、招致問題には言及しなかった」という報道は、出席者全員が「菅首相の花道」という共通認識を持っているので、「言わずもがな」であるという雰囲気を醸し出している。岡田幹事長が記者会見で「小沢一郎元代表の政倫審招致問題は、話題に上らなかった」と述べていることから、「内閣改造」「大連立」問題に焦点が移っており、対党内、対国民へのアリバイ工作と環境づくりを決めたものと見られる。

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