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「感情の無駄遣い」をやめてみた——ストレスのない日々のために。

しばらく前から「感情の無駄遣い」という言葉をよく使っていることに気がついた。「感情の無駄遣いはしたくない」というように。

なぜこういう言いかたをするようになったのか、考えてみた。

人は…いや、私は、腹を立てたり悲しかったり嫉妬したりと、いわゆるネガティブな方向の感情に翻弄されながら生きている。この時の疲れ方はとてもひどい。心をすり下ろし器でガリガリと削られているような消耗を感じる。とても痛くて、とことんすり減って、後に残った部分はギザギザになっている。そして血まみれだ。

たとえばその嫉妬が、思い人に対する「あの人は今ごろ何をしているんだろう」ということだとする。「何の連絡もないしSNSでもオンラインになっていないし、きっと誰か女性と会っていたりするに違いない」と思い込む。この時ストレスを感じる。じわじわと大きくなってくる。振り払うことができずよく眠れない。

しかし、実は疲れて早く寝てしまっていただけ、というのが事実だったりする。

たとえば腹を立てるということが、「『○○女子』という言い方がけしからん」ということだとする。見渡すと、その言葉がやけに目につく。しかし、けしからんと思おうが思うまいが、世の中にそういう言い回しはあふれているし、だからといって、それが私の生活になにか支障を来しているわけではない。

言いたい人には勝手に言わせておけばいいのだ。

そう、嫉妬や立腹といった感情は、自分の中に自分が生み出したものなのだった。しかも放っておくと、どんどん巨大化して暴れて、手に負えなくなる。

なので、「感情の無駄遣い」というようになったのだろうと思う。しかし、無駄遣いをしている自分は情けない。かっこわるい。美しくない。粋じゃない。ならば、しなければいいじゃないか、と考えた。そう考えたとき、何かがストンと腹に落ちた。

それから、ムラムラとネガティブが感情が湧いてきたら「これ、感情の無駄遣いじゃない?」と自分に問うてみることにした。

さまざまなことが起きる世界だから、世の中に対する正当な怒りもあるだろうし、引き受けなければならない悲しみもあるだろう。そういう感情は”無駄”じゃない。だからおおいに怒ればいいときもあるし、とことん悲しむときがあったっていいと思う。

けれど、普段の生活では、好きな人の姿を見てドキドキしたり、美しいものを見てワクワクしたり、粋なことを体験してピンと張るような気分になったり…そういうことに感情を使いたい。

神戸発のソーシャル・デザイン集団issue+designに「ストレスマウンテン」というプロジェクトがある。自分が今どの程度のストレスを感じているかをオンラインで点数化し、心の健康を守るために行動するためのウェブサービスだ。

ストレスマウンテン(issue+design)

この2ページ目で提唱されている「ストレスマグニチュード(社会的再適応評価尺度)・現代日本版」は、1967年に米国で開発された評価尺度を現代に合わせて作り直したものだ。もともとの評価尺度は、配偶者の死を100、結婚を50としたもので(結婚もストレスになる!)、ご覧になったことのある方も多いだろう。

参考・心身の不調を予測する社会順応度尺度(NAVERまとめ)

何がどれくらいストレスになるのか、ということを知っておくことも、ストレス回避に役立つかもしれない。

また、iOSアプリに「ストレススキャン」なるものがあるのも発見した。iPhoneのカメラに指先を当てること約2分。自分の今のストレスの状態が0-100で測定できる。ちなみに今、計ってみたところ、私のストレス度は30だった。感情の無駄遣いをしなくなった成果は上々だ。

ストレススキャン

私の故郷、熊本は、湧水で有名な地。湧き水のようにいつもまっさらに、そしてさらりと生きていきたいと思っているのだけれど。

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