記事

Charlie Hebdoに対する攻撃は他人事ではない

リンク先を見る

フランスではもちろんのこと、世界中が、パリの決して上品とは言えない雑誌社に対するテロリズムに対して抗議の声をあげ、この絵のような連帯を表明している。

日本でも、特に朝日新聞が対象となるものが目立つが、メディアに対する暴力が行われた例がある。

最近の元朝日新聞記者の再就職先である大学への脅迫行為(→大学に朝日OB教員を辞めさせないと危害を加えると脅迫+追記、univ:脅迫に負けない北星学園大)を想起するが、実際に殺人までもが行われた事例としては朝日新聞阪神支局襲撃事件など(赤報隊事件)がある。

その意味で、日本でも他人事とは到底言えないのである。

フランスの学生たちの連帯表明(le Figaro Etudiants)
リンク先を見る

この種の事件に対しては、犯人逮捕が最も効果的な対応であることはいうまでもない(その意味で日本の赤報隊事件は未解決のまま、つまりテロリストが野放しになった悪しき事例だ)が、暴力が、公権力であれ私人であれ、許容されないという前提をみんなが共有すること、再確認することが重要だ。

この種の事件が起きると、今回もまさに典型的だが、被害者の落ち度を指摘する声が上がる。朝日新聞も、下品なタブロイドとの評判の今回の被害者も、テロは許されないが、被害者も悪い、というわけである。

この言動は、いじめっ子の論理とあまりに似ていて失笑を禁じ得ないのだが、それはともかく、テロが現実に行われているこのタイミングで、被害者側のアラを指摘するということの意味は、どんなにテロはゆるされないとの前提を置いたとしても、結局テロにも一分の理があるといっていることになるのだ。

そう、ちょうど性犯罪被害にあった女性に、挑発的な服装だと非難するようなもので、その指摘が真実にかなっていたとしても、その効果は犯罪行為の許容をもたらす。

表現行為の当否をめぐる議論は、また別のタイミングで、暴力にさらされていないところでのんびりやってもらいたいものである。

なお、いうまでもないことだと思うが、だからと言ってパニックになってイスラム憎し、外国人憎しと排外主義的な反応になびいてしまうことを正当化するわけではないし、9.11以後のアメリカの挙動を支持するものでもない。冷静さは失うべきではない。加害行為を許容しないからといって何をしても良いわけではない。

ただ、テロ被害者の落ち度を指摘することが、このタイミングでは加害行為の許容を意味するということが言いたい。

あわせて読みたい

「シャルリー・エブド」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    ラーメン店と4℃が元で男を振ってしまう愚かなあなたへ

    いいんちょ

    10月26日 10:04

  2. 2

    ロックダウンせずコロナ封じ込めに「失敗」したスウェーデン 日本人移住者が語る生活のいま

    田近昌也

    10月26日 09:03

  3. 3

    小林よしのり氏、眞子さま小室さん会見に「素晴らしい記者会見だった!」

    小林よしのり

    10月26日 17:11

  4. 4

    世田谷一家殺人事件 21年めの新展開!警視庁が異例の実名出しで所在を追う「焼き肉店のアルバイト店員」

    SmartFLASH

    10月26日 17:16

  5. 5

    好きな人と結婚するだけなのに…日本人が「小室さんバッシング」に熱狂する根本原因

    PRESIDENT Online

    10月26日 11:22

  6. 6

    自民党に訪れている深刻な人材不足 力ある政治家を育てなかったツケ

    内田樹

    10月26日 16:08

  7. 7

    【全文】小室眞子さん、圭さん結婚会見「私は眞子さんを愛しております」

    BLOGOS編集部

    10月26日 14:57

  8. 8

    にぎわい戻る日本に「油断しないで」 コロナ感染女性が綴る闘病と復帰後の苦しみ - 吉沢さりぃ

    BLOGOS編集部

    10月26日 09:31

  9. 9

    日本には「訂正する力」が必要だ 哲学者・東浩紀が語る 言論のゆくえ

    村上 隆則

    10月25日 11:00

  10. 10

    橋下氏&岸博幸氏が“脱成長”論を猛批判「自分の年収を100万にしてから言え!」

    ABEMA TIMES

    10月26日 12:25

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。