記事
  • ECzine

デジタルコンテンツはEC業界における金脈となるか 3つのメリットと2つの課題

1/2

デジタルコンテンツは「配送」がないのが強みのEC

 今回は、デジタルコンテンツについて考えてみたいと思います。

 とりあえず現時点でのデジタルコンテンツというと、本、音楽、動画あたりになるかと思いますが、3Dプリンタが普及してきたら、さらに増えるかもしれません。

 デジタルコンテンツの最大の特徴は、「配送がデジタル」ということです。当たり前ではありますが、これはECにとってはかなりのポイントです。

 この連載の第2回では、ECサイトには本質的に「商品検索」「決済」「配送」の3つの機能しかないということを述べました。このうち、「配送」が物理的なものからデジタルになるというのは、非常に大きい違いです。ECの3大機能が2つになってしまいます。

 通常の物販であれば、そこに配送業者が関わってきます。これはこれで大きなテーマで、この連載の第1回でも取り上げたことがありました。

 これがデジタルになると、ネットの接続環境さえあれば即時配送されるということになります。ネットの接続環境がない場合にはそもそもECは使わないでしょうし、現状をふまえるとネットの接続環境はインフラとして存在する前提と考えても問題ないと思います。

 実際には、デジタルコンテンツの配送はネットにおいてごく短時間で行われていて、配送自体がなくなっているわけではありません。とはいえ、物販の配送だと当日でも半日かかる(これはこれですごいことですが)のが、数秒から数分で終わるというのは感覚的には「配送がない」というレベルだといえます。

 デジタルコンテンツにおいて、配送がないというのは大変大きなメリットです。受け取りの手間もなくなりますし、欲しい時にネット環境さえあればすぐ手に入るというのは販売チャンス自体も増えているでしょう。

 「今すぐ手に入るなら買う」というモチベーションは、かなり高いのではないかと思います。例えば映画などは、今見たいので見られるなら購入(もしくはレンタル)するけれども、わざわざ買って届くのを待ってまでは見ない、というのはよくあるシーンだと思います。

物理的な原料が不要 紛失しても再ダウンロードすればよい

 また、デジタルコンテンツの場合、物理的な原料がいらないというのも大きなポイントです。原料とは、本であれば紙、音楽や動画であれば記録媒体(DVDやBlu-ray)などです。

 まず、資源を消費しないという環境保護的なメリットがありますし、所蔵する場合に物理的な容量を消費しないというのも大きなメリットです。

 もちろん、物理的な媒体を製造している企業からするとデメリットになるのかもしれませんが(本であれば印刷、DVDなどであればプレスなど)長い目で見ればこれはメリットのほうが大きいのは間違いありません。

 物理的な容量を消費しないというのは、紛失するリスクもなくなるということになります。手元の容量が増えてきたら削除して、必要になったら再ダウンロードすればいつでもまた手に入ります。

あわせて読みたい

「デジタルコンテンツ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    本厚木が1位 住みたい街は本当か

    中川寛子

  2. 2

    GoTo見直し 協力体制みえず幻滅

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    バイキングで疑惑報道の社長怒り

    SmartFLASH

  4. 4

    赤旗は佐藤優氏批判する資格なし

    鈴木宗男

  5. 5

    新井浩文が語った「性的武勇伝」

    文春オンライン

  6. 6

    集団免疫 日本が目指すのは無謀

    ニッセイ基礎研究所

  7. 7

    よしのり氏「皇女」案に危機感

    小林よしのり

  8. 8

    意見広告は嘘でも許容されるのか

    島田範正

  9. 9

    安倍前首相の疑惑「詰んでいる」

    ABEMA TIMES

  10. 10

    よしのり氏 コロナの正体見たり

    小林よしのり

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。