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「途上国と支援者とをつなぐ架け橋に」 ケア・インターナショナル ジャパン 高木美代子さんインタビュー

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最近、目にする機会が増えつつある「ファンドレイザー」という職業。非営利組織などの資金調達を担い、組織の持続性の根幹に関わる重要な仕事です。

このファンドレイザーという職種は、アメリカでは、憧れの職業ランキング30位以内に入るなど、広く認知されていますが、日本ではまだなじみのない方も多いと思います。

今回は、「認定ファンドレイザー」の資格を持つ、公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン、高木美代子さんに、ファンドレイザーとしてのやりがいや、求められる資質についてお話を伺いました。

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架け橋となるファンドレイザー

井上:今日は、認定ファンドレイザーとしてご活躍中の高木さんに、具体的なお仕事についてお話を伺えたらと思っているのですが、高木さんの肩書を拝見すると、「マーケティング部長」となっていますね。

高木:私が所属するケア・インターナショナル ジャパンは、世界70ヶ国以上で人道支援活動を行う国際協力NGOで、14カ国のメンバー国によって構成される「ケア・インターナショナル(以下、CAREと表記)」の日本事務局です。

CAREでは、寄付市場をマーケットと捉えて、マーケティング部においてファンドレイジングを担っています。現在、マーケティング部長として私は、個人寄付、法人寄付、広報、アドボカシーなどに関わる戦略や施策を統括しています。

井上:今回は特に、高木さんの専門であるファンドレイジングについて伺いたいと思います。具体的には、日々、どのように業務を進められているのですか?

高木:主に法人専門のファンドレイザーとして、企業訪問やそのための資料作成などを行っています。新規訪問は全体の約2割で、残りの8割は既に関係のある企業に対して、新たな提案や活動報告などで伺います。

また最近では、例えば途上国でのBOPビジネスに関する連携のお話など、企業からご相談を頂くことも増えています。

井上:お仕事の中でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

高木:ファンドレイザーとは、私たちが支援する途上国の人々と、日本の支援者との間に入り「架け橋となる人」というイメージで仕事をしています。その双方にとって最良の道を探り、大きなプロジェクトが成約した時はやりがいを感じます。

また、最近では、単にお金を出すというよりも、人・モノ・金・情報ノウハウ等、企業が有するあらゆる経営資源を活かした形での連携事例も増えています。いわゆる、本業を通じたCSRとか、CSV(Creating Shared Value)と言われるような形態での関わり方を希望される企業さんが増えていると感じますね。

例えば、コンサルタント会社であれば、その経営や戦略コンサルティングノウハウを活かして、途上国での事業展開や非営利組織の経営課題の解決に貢献したいと考えます。

企業とNGOが、れぞれの強みと弱みを掛け合わせて、互いにWin-winになる形で、最終的には途上国支援という目標につなげることが大切です。実際には、そこがうまくマッチしないことが多いからこそ、合致し、大きなプロジェクトにつながった時の喜びは大きいです。

井上:これまでに印象に残っている事例を教えて下さい。

高木:味の素株式会社さんと連携して行っている、ガーナの乳幼児の栄養改善を目的とした、ソーシャル・ビジネス事業ですね。最初にお話を頂いてから契約書を結ぶまでに数年を要し、全てが手探りの中、産みの苦しみが大きかっただけに、とても印象に残っています。

井上:連携先を見極める上で、大切にしていることは何ですか?

高木:まずは目的を互いに共有できるか否かが重要になります。またCAREでは連携ガイドラインを設け、いくつかの連携禁止業界を定めています。特に味の素さんとの例では、CARE USAの協力のもと、財政状況や過去のCSRに関する取り組みなどを含め綿密に調査し、デュー・ディリジェンスのプロセスを踏みました。

また、連携先企業の担当者の方の熱意も不可欠だと感じています。今回、自社の技術や製品で、ガーナの貧困層の課題を解決したいという想いを非常に強く感じましたので、きちんと双方で信頼関係が構築でき、連携を進めるに至ったのだと思います。

井上:大きなプロジェクトでも、始まりは人対人の想いなんですね。

高木:ファンドレイジングでは、人対人の関係が全ての基本だと思います。もちろん企業として中期戦略や基本方針がある程度固まっていることが前提ではありますが、それ以前に、まずは核となる担当者の想いが熱くないと、まとまらない事が多々あるのではないかと感じます。

多くの場合、担当者の方が、社外連携先を探すことに加えて、マネジメントをはじめとする社内の理解や協力を得るために、相当奔走されています。

井上:連携先企業の状況を分析する冷静な目と同時に、人を見る力が重要になってきますね。

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