記事
- 2010年10月02日 22:57
最高検の大林宏検事総長と樋渡利秋前検事総長の2人を国会に証人喚問、樋渡前検事総長は、退職金を返納せよ
◆最高検察庁は9月1日、郵政不正事件捜査をめぐるフロッピーディスク改ざん事件で、大阪地検前特捜部部長の大坪弘道容疑者(現・京都地検次席検事)と前副部長の佐賀元明容疑者(現・神戸地検特別刑事部長)を犯人隠避容疑で、逮捕した。主任検事だっ前田恒彦容疑者が9月21日に逮捕されており、これで検事の逮捕者は、3人となった。
「検察官一体の原則」に従えば、最高検の大林宏検事総長(2010年6月就任)、伊藤鉄男次長検事以下、大阪高検検事長、次席検事、大阪地検検事正、次席検事ら主要幹部は、全員、引責辞任(懲戒処分)すべきである。退職金は当然、没収である。
この事件は2009年5月ごろから起きており、この当時の最高検の樋渡利秋検事総長(2010年6月退官)、伊藤鉄男次長検事、大阪高検の中尾巧検事長、太田茂次席検事、大阪地検の小林敬検事正、玉井英章次席検事、大坪弘道特捜部長、佐賀元明副部長、前田恒彦主任検事は全員、引責辞任(懲戒処分)させなくてはならない。こちらの方が最悪であるので、退職金は当然、没収である。退官している樋渡利秋検事総長は当然、退職金を国庫に返納するべきである。
◆10月1日から開かれている臨時国会には、最高検の大林宏検事総長と樋渡利秋前検事総長の2人を証人喚問して、検察の犯罪を徹底的に解明するとともに、現在の検察の腐敗を炙り出し、秘密のベールに包まれた検察の実態を明らかにする必要がある。また、2011年度政府予算のうち、検察庁に関する予算は、大幅に減額して、厳しく粛正することも大事である。
というのは、大阪高検の三井環元公安部長が、検察内部で裏金隠しが行われていたのを暴こうとして、先手を打ってきた検察に逮捕された事件が想起されるからである。この一部始終は、三井公安部長の近書「検察の大罪−裏金隠しが生んだ政権との黒い癒着」(講談社刊)に詳しい。口封じ逮捕されたのである。つまりは、いまの日本の検察には、上から下まで、「裏金」が存在し、それが隠されて、不正が行われているのに、実態を天下の目に明らかにしようとする者が現れると、検事たちがみんなで寄ってたかってつぶしにかかるというのであるね。この際、こうした隠蔽体質にもメスを入れて、不正を排除するとともに、透明化を図り、ムダを排除していくことも必要である。
◆検察が再生するには、東京、大阪、名古屋各地検の特捜部を解体することが先決である。そのうえで、綱紀粛正する。さらになぜ特捜部が堕落したのかを深く反省し、先人たちのオーソドックスな捜査の仕方を振り返り、原点に立ち返って、根本から検察を立て直さなくてはならない。そのために最も参考にし、手本になるのが、「鬼検事」の異名をほしいままにした河井信太郎元特捜部長の捜査方法である。最高検検事に昇進していたとき、法学徒を前にしての講演のなかで、河井検事は、以下のように話していた。
「特捜検事を拝命して、知能犯会社事件を担当しながら、経理に強くならなくてはいけないと考え、勤務を終えた夕方から中央大学付属の経理研究所に通い、会社の伝後や帳簿などの経理を基礎から勉強した」
勉学の成果があり、河井検事は、会社の経理の粉飾をたちどころに見破れるようになった。政治家や高級官僚、経済人たちから「鬼検事」と恐れられるようになったのは、言うでもない。
◆もう1つ、河井検事は、証拠品の解読と理解の仕方についても、話をしていた。河井検事は、自ら担当した「武州鉄道事件と偽法学博士、偽弁護士事件」を参考例にあけて、説明していた。
「京都帝国大学法学部卒」と称している弁護士について「弁護士登録申請の付属書類」である「卒業証明書」を法務省から取り寄せて点検した。よく見ると証明書に押してある「京都大学の角印」と「法学部長の丸印」が全部鋭角あった。
河井検事は「私も卒業証明書をもらっているが、古い大学の判子は、四角なところはみな欠けているし、ゴム印も摩滅して、読めるか読めないかわからないのが普通で、京都大学は焼けたこともない」といよいよおかしいと思い、京都大学法学部長に問い合わせてみると、卒業証明書が偽造と判明、偽弁護士を見破ったという。(これらの話、拙著「東京地検特捜部−鬼検事たちの秋霜烈日」(同文書院刊)のなかで紹介している)
特捜部検事に限らず、検事たる者、被疑者がグウの音もでないほどの「証拠品」を掴んで、相手に突きつけて、犯罪を明らかにすべきである。そのための修練を日々積み重ねて、磨き上げなくてはならない。しかし、「証拠品」を改ざんするなどは、論外である。理由の
如何を問わず、絶対に許されない。いまや検察全体が、冤罪事件製造機関に堕しているかのように変質しているのは、本当に由々しき事態である。
「検察官一体の原則」に従えば、最高検の大林宏検事総長(2010年6月就任)、伊藤鉄男次長検事以下、大阪高検検事長、次席検事、大阪地検検事正、次席検事ら主要幹部は、全員、引責辞任(懲戒処分)すべきである。退職金は当然、没収である。
この事件は2009年5月ごろから起きており、この当時の最高検の樋渡利秋検事総長(2010年6月退官)、伊藤鉄男次長検事、大阪高検の中尾巧検事長、太田茂次席検事、大阪地検の小林敬検事正、玉井英章次席検事、大坪弘道特捜部長、佐賀元明副部長、前田恒彦主任検事は全員、引責辞任(懲戒処分)させなくてはならない。こちらの方が最悪であるので、退職金は当然、没収である。退官している樋渡利秋検事総長は当然、退職金を国庫に返納するべきである。
◆10月1日から開かれている臨時国会には、最高検の大林宏検事総長と樋渡利秋前検事総長の2人を証人喚問して、検察の犯罪を徹底的に解明するとともに、現在の検察の腐敗を炙り出し、秘密のベールに包まれた検察の実態を明らかにする必要がある。また、2011年度政府予算のうち、検察庁に関する予算は、大幅に減額して、厳しく粛正することも大事である。
というのは、大阪高検の三井環元公安部長が、検察内部で裏金隠しが行われていたのを暴こうとして、先手を打ってきた検察に逮捕された事件が想起されるからである。この一部始終は、三井公安部長の近書「検察の大罪−裏金隠しが生んだ政権との黒い癒着」(講談社刊)に詳しい。口封じ逮捕されたのである。つまりは、いまの日本の検察には、上から下まで、「裏金」が存在し、それが隠されて、不正が行われているのに、実態を天下の目に明らかにしようとする者が現れると、検事たちがみんなで寄ってたかってつぶしにかかるというのであるね。この際、こうした隠蔽体質にもメスを入れて、不正を排除するとともに、透明化を図り、ムダを排除していくことも必要である。
◆検察が再生するには、東京、大阪、名古屋各地検の特捜部を解体することが先決である。そのうえで、綱紀粛正する。さらになぜ特捜部が堕落したのかを深く反省し、先人たちのオーソドックスな捜査の仕方を振り返り、原点に立ち返って、根本から検察を立て直さなくてはならない。そのために最も参考にし、手本になるのが、「鬼検事」の異名をほしいままにした河井信太郎元特捜部長の捜査方法である。最高検検事に昇進していたとき、法学徒を前にしての講演のなかで、河井検事は、以下のように話していた。
「特捜検事を拝命して、知能犯会社事件を担当しながら、経理に強くならなくてはいけないと考え、勤務を終えた夕方から中央大学付属の経理研究所に通い、会社の伝後や帳簿などの経理を基礎から勉強した」
勉学の成果があり、河井検事は、会社の経理の粉飾をたちどころに見破れるようになった。政治家や高級官僚、経済人たちから「鬼検事」と恐れられるようになったのは、言うでもない。
◆もう1つ、河井検事は、証拠品の解読と理解の仕方についても、話をしていた。河井検事は、自ら担当した「武州鉄道事件と偽法学博士、偽弁護士事件」を参考例にあけて、説明していた。
「京都帝国大学法学部卒」と称している弁護士について「弁護士登録申請の付属書類」である「卒業証明書」を法務省から取り寄せて点検した。よく見ると証明書に押してある「京都大学の角印」と「法学部長の丸印」が全部鋭角あった。
河井検事は「私も卒業証明書をもらっているが、古い大学の判子は、四角なところはみな欠けているし、ゴム印も摩滅して、読めるか読めないかわからないのが普通で、京都大学は焼けたこともない」といよいよおかしいと思い、京都大学法学部長に問い合わせてみると、卒業証明書が偽造と判明、偽弁護士を見破ったという。(これらの話、拙著「東京地検特捜部−鬼検事たちの秋霜烈日」(同文書院刊)のなかで紹介している)
特捜部検事に限らず、検事たる者、被疑者がグウの音もでないほどの「証拠品」を掴んで、相手に突きつけて、犯罪を明らかにすべきである。そのための修練を日々積み重ねて、磨き上げなくてはならない。しかし、「証拠品」を改ざんするなどは、論外である。理由の
如何を問わず、絶対に許されない。いまや検察全体が、冤罪事件製造機関に堕しているかのように変質しているのは、本当に由々しき事態である。



