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新発想で明るい人口減少社会を

子供達の為にも持続可能な人口減少社会を創ろう!

「今の暮らしを続けると、2030年には地球2つ分の資源が必要になります。」

 ACジャパンによるテレビCMのメッセージです。また、国連は、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素の総排出量が今のままでは30年後には許容量の上限に達してしまうという報告書を昨年11月に公表しました

 日本では、国や自治体も人口減少を何とか食い止めようと必死になっています。しかし、世界の動きはむしろ正反対。人口増加と生活水準の向上に伴う資源消費量や二酸化炭素排出量の増加を早急に食い止め、減らさなければならないという危機意識が徐々に広まっています。

 人口減少と言うと、日本ではどうしてもマイナスイメージに考えがちです。高齢者を支える若者が減り、年金、医療、介護保険制度が成り立たなくなる、街の賑わいが無くなる、モノが売れなくなる等々。しかし、資源・食料・水・エネルギーや地球温暖化、環境負荷の問題から考えれば、人口減少はむしろ望ましい変化です。人口減少は地球環境にとっては「究極のエコ」なのです。しかし環境先進国であるはずの日本が、そうした視点を忘れ、地球温暖化の問題が存在しないかのように人口減少をとにかく停止させることに全力を注ぐ姿勢に、私はどうしても大いなる疑問を感じざるを得ません。

 他の生物が増減を繰り返すように、人口も増減するものです。実際、日本の歴史においても何度か人口は減少しています。また、戦後のベビーブームが落ち着いた頃に示された将来人口推計では、日本の人口は1億人を超えて暫くした後に減少に転じると既に予測されていました。にもかかわらず、人口減少が様々な問題を引き起こしつつあるのは、人口減少に対応できない社会の仕組みがあるからです。問題なのは人口減少ではなく、人口増加が続くことを前提としてきた私達の考えそのものなのです。

 地球が有限な存在である以上、人口増加を前提とした社会や経済の仕組みはいずれ破綻するはずのものと考えるべきです。そうした仕組みや考え方を変える時が、正に今なのです。

 人口減少が続いても成り立つ社会は、地球環境の点から言えば持続可能な社会ということになります。また、人口減少社会の到来は、戦後失ってきたモノを取り戻し、また、蓄積されてきた様々な問題を解決する好機でもあります。昔あった社会のツナガリが再生され、子供から高齢者まで世代を超えて交流し、皆が顔なじみで主役の「懐かしい」地域、川辺や山辺など自然災害の危険がある地域から離れ、ゆとりある住宅に三世代、四世代で支え合いながら暮らすことが普通の社会・・・。子供達や更に先の世代の為にも、そんな持続可能な明るい人口減少社会を一緒に創ろうではありませんか!

適正人口について議論を!

 今の人口が本当に望ましい人口、つまり、適正人口であるのなら、維持のために最大限努力しなければなりません。しかし、静岡県の人口約370万人、日本の人口約1億2700万人は果たして適正人口なのでしょうか。

 どれ位が適正人口なのか、客観的に示すことは、専門家の間でも難しいと現時点では言われています。ですが、皆さんの率直なご意見として、どれ位の人口が適正人口だと考えますか?

 私のブログで「日本の人口はどれくらいが望ましいと考えますか」という設問による選択式のアンケートをお願いしています。既に百名以上の方がご回答下さいました。半数以上は1億人以下、つまり、現在の人口よりも少ない方が良いと答えています。簡単なアンケートですが、私も、戦後間もない頃の人口である8千万人程度の方がむしろ望ましいのではないかと考えています。皆さんは如何でしょうか。

 私のアンケート結果と同様に、今位の人口が良い、いやもっと多い方が良いという方もいるでしょう。であれば、結婚して家庭を築く際に夫婦で何人位子供が欲しいか話し合うように、人口減少問題を考える際にも、まずは適正人口がどれ位なのか国民的な議論を行なうべきではないでしょうか。私は前述のように、8千万人位まで減少しても成り立つ社会を築くことこそがむしろ現実的であり、地球環境問題の解決にも不可欠な選択肢だと考えます。もしも現人口が望ましいということなら、将来人口推計が示すように、出生率が大幅に上昇しても今後少なくとも数十年は人口減少が続く実情を念頭に入れた上で、地球温暖化問題等への対応も含めた対策を講じることが必要になります。

 いずれにせよ、適正人口の議論なしに人口減少は問題だと言うのは、言わば、自分の今の体重が健康上望ましいかどうか考えずに、服が合わなくなるから体重を減らしてはいけないと考えることと同じです。服が合わなくなろうとも太りすぎならやせるべきです。正に、服に体重を合わせるような、社会の仕組みが対応できないから人口減少は問題だという議論はもうやめましょう!既存の考え方に囚われない、新発想による人口減少対策こそ必要なはずです。

 お読み下さりありがとうございます。本年も引き続きよろしくお願い致します。

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