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EC業界どうなる? 2015年注目の5つのキーワードと、5年先までに起きる3つの変化 - 川連一豊

2015年eコマースどうなる 5つのキーワード

 新年明けましておめでとうございます。今年も無事に、コタツでみかんを食べながら、ネコとじゃれて新しい年を迎えることができました。

 さて、2014年はeコマース業界にもさまざまな出来事が起きました。無料モデルの続出、大資本企業eコマースへの本格参入、オムニチャネルと言うキーワードに踊り、越境ECが爆発的に伸び、スマホeコマースはもはや当たり前となりました。

 2015年はこの流れがさらに加速すると予想できます。もうすでに始まっているリアルとネットの融合がもっと進み、融合から統合へ、さらに次のイノベーション段階へと進んでいくでしょう。

 以前、eBayが「eコマースのeを取ってコマースになる」と発言していましたが、単なるコマースではなくリアルもネットも取り込まれて、次の大きなコマースの渦に入っていきます。リアルにeコマースが取り込まれるのでもなく、eコマースにリアルが取り込まれるのでもない、新たなコマース時代になるでしょう。

 日本ではオムニチャネルと言うキーワードが旬になっていますが、流通経路だけではないオムニチャネルの次の渦が確実に来ていると予想できます。

 先ほど上げました5つがどうなるか、私の予想を上げておきます。

  1. 無料モデル
  2. 大企業の本格参入
  3. オムニチャネル
  4. 越境EC
  5. スマホeコマース

1.無料モデルは継続できるか

 ここ2,3年で出てきた無料モデルは、そろそろ最初の資本、第2次ファイナンスで得た資本が途切れる頃です。新たな道を考えるか、マネタイズ化を行う必要が出てくるはずです。

 また、新しい無料モデルとの戦いも激しくなるでしょう。この時に、自分の保身を考えるか、使用しているユーザーのことを考えるか、株主のことを考えるのかによって、道は変わってきます。

 うまくマネタイズ化ができれば問題ありませんが、スポンサーが見つからなければ経営自体が厳しくなるでしょう。事業戦略上シナジー効果のあるスポンサーを見つけて、きれいにサービスを継続していくことが重要です。ユーザーが路頭に迷うことは許されません。

2.大企業の本格参入で、中小零細ECはどうする

 2015年はますます、eコマースへの参入が本格的になるでしょう。しかも半端でない投資金額、人の投入となるでしょう。

 中小零細企業のeコマースは新規ユーザーの獲得が厳しくなると予想できますので、ますますCRMやLTVといった考えを導入していく必要があります。

 モールの大企業偏重はますます進み、モールが中小零細企業のためにあったというのは、すでに過去の遺物になりつつあります。

3.引き続き「オムニチャネル」

 海外では、オムニチャネルと言うキーワードがあまり使われていないのですが、日本ではわかりやすいキーワードとして、2015年も引き続きバズ使われそうです。

 ただ、戦略自体はオムニ(すべて)になるはずです。流通経路だけではなくすべての商品やサービス、人も場所もつながり始めますので、これを無視できない状態になります。どの企業にとっても、不可欠な戦略となるでしょう。

4.越境ECは海外のライバルも

 いよいよ、越境ECが本格成長する1年になります。英語ができないとか、中国人とは取引したくないとか言ってはいられません。インフラはますます整備されてきます。

 海外から日本へと販売する、逆越境eコマースも進みますので、要注意の1年になるでしょう。

5.スマホeコマースはレスポンシブでは限界か

 スマートフォンの大きさがどうなるのかにもよりますが、PCで購入とスマートフォンで購入は逆転する年になると予想できます。タブレットでの購入も進むでしょう。

 日本ではタブレットが重くて大きくてイマイチ導入が進みませんが、スマートフォンの画面拡大でタブレットなのかスマートフォンなのかわからなくなり、一方小さな画面のスマートフォンも導入が進みます。

 となると、eコマース業界としてはどのように画面設計するのか、ユーザビリティをどうするのかを考えていかななければなりません。レスポンシブ対応だけでは厳しくなるでしょう。今はいいけど。

今後5年で起きるEC業界の変化

 さらに、今後5年の動きを予想すると、以下3つが考えられます。

  1. IoT(Internet of Things)、モノのインターネットが進んでくると、モノから直接ネットにつながる
  2. 3Dプリンタが発達すると、メーカーよりも上流工程の材料メーカーや設計者が直接ネットにつながってくる
  3. インターネット関連への次元の違う投資規模がどんどん進み、中途半端な企業は吹き飛ばされる

 つまり、商品で考えるとメーカーではなく、その上流である材料や設計にまで遡ることになり、お金で考えると、今までの規模とは次元の違う投資額がインターネット関連へ入ってくるということです。

 経営に大事な「人、モノ、金」。特に「人」に関しては優秀な人をいかに確保するか、もしくは一から育て、確保するかです。全体的に優秀な人ほど人出不足が進みますから、企業や人への投資は、今後どんどんお金が流れると予想できます。このため、2015年以降もEC企業やネット企業の買収が大きく進むと予想できます。

あなたはもう動いていますか?

 さてさて、いろいろ予想を上げました。一番大事なことは、2015年はスタートダッシュが重要だと私は考えております。

 2015年はどうされますか? 早い人はもう動いています! 私もコタツでネコとじゃれている場合ではないのです!

 新しい年が皆様にとって更に良い年になるよう祈念します。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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