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2015.01.01

■1月某日 あわただしく沖縄を出て台北経由でフィリッピン・マニラ入り。沖縄に移住してから、年末・年始はマニラで過ごすのが、すっかり恒例となった。沖縄よりも暖かく、距離的にも近い国ということも大きい。沖縄といえども、正月は冷え込む季節なのだ。沖縄移住生活も長くなると、寒さに弱くなる。豪雪と闘う東北や北海道に住む人たちのニュース映像を見るたびに、「俺にはもう無理」だと嘆息する。それに比べれば、マニラは暖かい。今日は雨が降っているが、半袖一枚でも快適だ。

 マニラに着いて、ゴルフもカジノも早々に楽しんだ。恒例のマニラ在住N氏宅でのカウントダウン・ホームパーティも10数人の規模で行く年を偲んだ。今年はプールサイドでのバーべキュウパーティ方式だった。毎年の事とはいえ、N氏にはお世話になりっぱなしである。ここに感謝しておきたい。マニラに来ても原稿は書かなければならない。久田将義氏主宰のメルマガの原稿を送信。後、マニラ滞在中に琉球新報の連載も書かなければならない。ま、それでも気楽な移住生活である。

 マニラの経済は昨年に続いて好調に推移している。富裕層はバブル経済の恩恵を受けているともいわれる。もともと、フィリッピンはマルコス政権以来、典型的な格差社会であった。今回のマニラ訪問でも、ストリートチルドレンやホームレス母子たちが、道端や公園で野宿している姿を見かけた。暑い気候なので、野宿でも凍死することはない。その点は沖縄も同じである。雪の降らない熱帯ならではの暮らし易さということなのだろう。とはいえ、人間は生きているだけで満足できるわけではない。安倍政権の経済政策は、格差社会を拡大する方向に向かっている。法人税減税に意欲的で、安倍外交は経済団体を引き連れて国策的営業を進めている。その中には武器輸出三原則の撤廃や原発再稼働に伴う原発の輸出も含まれる。まさに安倍政権が進めているのは、日本の政商の海外進出版ともいえる。

 企業が裕福になれば、いずれ一般国民にも利益が還元されるというのが安倍政権の経済戦略だが、現状では賃金の上昇も一部の企業のみで、物価の上昇で生活が苦しくなっている人々も多い。アベノミクスの評価を問う解散総選挙では、自民、公明の政権与党が絶対的な過半数を制する結果となった。地方や中小企業に対する恩恵はまだ目に見えない。解散総選挙は、アベノミクスの成功を反映したものではなく、せいぜいが期待感を込めた結果という事だろう。今年は安倍政権にとっても集団的自衛権行使に向けた安保法制の改革にも着手しなければならない。国の命運を左右する原発の再稼働という国論を二分する難題も待ち受けている。経済だけではなく、こうした国策的課題も切り抜けなければならない。いつまでも安倍総理に政権運営を託していれば、この国は危険な領域に突入していく。その意味では、安倍イズムに基づく日本の政治にストップをかけなければならない。一強多弱の政治にどう楔を打ち込むか、野党やメディアにとっても、今年最大の課題という事だろう。

 それはともかく、新年おめでとうございます。今年も、当ホームページのご愛読のほどよろしくお願いします。マニラより、新年のあいさつを送ります。

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