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安倍首相の春の訪米は実現されるのか注目したい

 本年も、「誰も書かない、書けない事を書く」をモットーに、覚悟をして配信していきたい。

 その最初の配信がこれだ。

 今年の元旦の各紙には、これといったスクープはなかった。

 その中で、唯一私が注目した記事がこれだ。

 すなわち、安倍首相が春の訪米に向けて調整に入った、という日経新聞の記事だ。

 はたして今春の安倍訪米はあるのか。

 その答えは、この日経新聞の記事の中に見事に書かれている。

 すなわち、この安倍訪米は、昨年暮れの12月17日の総選挙の勝利の余勢を受けて行われた安倍・オバマ電話会談で安倍首相から「15年のできるだけ早い時期に訪米したい」と申し入れたものだという。

 この申し入れは、戦後70年を迎えて習近平主席の攻勢に対抗するために先手を打って日米同盟の結束を内外に誇示しなければならないという思惑から行われたに違いない。

 しかし、そんな申し入れだけで訪米実現が決まるはずはない。

 その申し入れに対しオバマ大統領は見事に打ち返したという。

 TPPの進展などを念頭に、「懸案の道筋が立った時に来てほしい」と。

 日経新聞のその記事はいみじくも書いている。

 政府は、2大懸案(TPPの妥結と、新防衛ガイドラインの合意)進展を念頭に、大型連休中の4月末ー5月上旬の首相訪米を想定する、と。

 TPPやガイドラインの調整が長引けば時期がずれ込む可能性がある、と。

 なんだ。

 まだ決まっていないのだ。

 これから調整するのだ。

 しかもTPPやガイドラインだけはない。

 日経新聞のその記事はこうも書いている。

 (訪米が実現すれば)歴史認識をめぐり中国や韓国との関係悪化を望まない立場も(オバマ大統領の米国に)示すと見られる、と。

 歴史認識に関するみずからの考えさえも封印するということである。

 はたして今春の安倍訪米はあるのか。

 ここまで書かれた以上、訪米が実現しないなどということはあり得ない。

 そんなことになれば安倍首相の面目丸つぶれだ。

 だから外務省は必死になって安倍訪米実現に向けて調整するだろう。

 しかし、それはとりもなおさず、すべてにおいて米国の言う通り従うということである。

 訪米と引き換えに、日本の国益と自らの信念の両方を対米従属下に置くということである。

 そんな訪米でいいのか(了)

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