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ウェブメディアでの情報発信が出発点 日本のバーカルチャーと高品質なジャパニーズ・バーツールを海外へ紹介『BAR TIMES STORE』

お酒業界専門のSP企画会社が2011年から運営するWebマガジン「BAR TIMES」。2013年10月にリアルなショールームをオープンし、本格的にEC事業に乗り出した。メディア発のECサイトとして、どのような取り組みを行うのか。店長を務める丹羽克久さんにお話をうかがった。

ショールームオープンで本格始動『BAR TIMES STORE』

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BAR TIMES STORE 丹羽克久

――EC事業に本格的に乗り出した経緯を教えてください。

 「2013年8月に、自社ECサイト『BAR TIMES STORE』でネット通販を始めました。SP企画会社として、さまざまなお客様のプロモーションをサポートしてまいりましたが、その中で培ったモノづくりのノウハウを活かして、自分たちでもオリジナルのバーツールをつくれたらいいなというのが始まりです。今では商品数は約500、まだ1割にも満たないですが、自社開発のオリジナルツールも徐々に増やしています。

 2014年10月に、飯田橋にショールームをオープンしました。それまでは、ECサイト用の倉庫と事務所を別々に借りていたのですが、1つにしてショールームをオープンしようということになったんです。バーテンダーの方からは、実際に手に持ってみないとわからないという声も聞かれますし、バーツールだけが1ヵ所に集まった場というのはなかなかないものですから」

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バーツール専門ECサイト「BAR TIMES STORE」

――ECサイトより、メディアが先にあったんですよね。

 「はい、もともと紙媒体の『バーテンダーズ・マガジン』というフリーペーパーを発行していて、そのウェブ版として『BAR TIMES』を2011年にオープンしました。お酒の新商品情報や、カクテルコンペのレポートなどを掲載していて、Facebookは2014年12月現在で6万いいね!を超えています。また、トップバーテンダーのカクテルメイキング動画をYouTubeにアップしているのですが、こちらのチャンネルも 7,000 を超えることができました。

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バーテンダーとバーファンのためのWebマガジン「BAR TIMES」

 ECサイトへの流入は、外部のウェブ広告を打っていないということもあって、Facebookを見てくださっているコアなファンの方がほどんどです。ただし、Facebookページを告知する広告は打っていますし、バーテンダーさんと酒造メーカーさんたちが一堂に会する、『Tokyo International BarShow』のような展示会には出展して、商品を紹介したり、ショップカードを配ったりしています」

――ニッチで、BtoBのECサイトとも言えますよね。展示会に出るのは大事ですか?

 「バーツールは食品とは異なり、日本人全員が見込み客というわけにはいきません。バーツールに興味がある人たちに、どれだけアピールできるかという基準で露出する場所を選びます。展示会に出ることで、クオリティの高さやブランド力をアピールしていこうと考えています」

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――メディアもECもというと大変そうですが、店長のお仕事とは?

 「ECサイトでは、発注業務などの運営回りや新規商品の開発をしています。メディアでは、『BAR TIMES』のコンテンツを1日3本以上更新して、外部のプレスリリース配信サイトにマメに情報発信するようにしています」

拡散してくれるユーザーが求めるコンテンツを発信する

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――本業が販促企画なら、自社ECサイトのプロモーションもお手のものですね?

 「私たちが扱うバーツールは、バーテンダーを対象としたプロツールですから、マーケットは非常に限定されます。そもそも、バーツールは、そんなに頻繁に買い換えるようなものではなくて、『これが欲しい!』と思わせないと、すでにお持ちの物を買い替えていただくのは難しいものです。

 そのためには、ネット上で商品の魅力をどう表現するかが重要になってきますが、ネットでは難しいですよね。こちらが『この商品はこういう特徴があります』と説明しても、その視点がその方に響かなければ帰ってしまいます。工夫していることとしては、手に持ってみた感じや使用感をどんどん発信すること。ある程度は『こうじゃないかな』と予測して書きますが、お客様から質問を受けた内容を踏まえて書き換えることもあります。これを繰り返すことで、若干離脱率が下がってきました。

 それからビジュアルですね。Facebookにアップするコンテンツでも、写真の解像度が低いものは選択肢から外すとか。最終的な消費者の方に喜ばれる情報もそうなんですが、その前段階で、拡散してくれる人たちが何を望んでいるかを考えます。『かっこよく、わかりやすく』というのは心がけています」

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――広告は出していないということですが、メディアで培ったファンで十分?

 「いいえ、これからは広告出稿や、PRのためのモール出店も考えています。モール出店はそこで収益を上げるというより、うちのファンになっていただくためです。

 それに、海外への展開も考えていますから。すでにお問い合わせをいただいているので、日本の名品を海外に販売するサイトALEXCIOUS』に出店しています。商品を大事に紹介していただけるのと、問い合わせや発送などを一括してやってくださるということで選びましたが、将来的には、物流なども自社でやっていかなくてはと考えています。

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 日本のバーツールは世界的にも評価が高く、当社のショールームに海外の著名なバーテンダーにいらしていただいたこともあります。しかし、1つひとつの商品を見ると、地方の工場で小規模に作っていらっしゃるところが多い。

 そういう商品を取りまとめてジャパンブランドとし、『BAR TIMES STORE』が海外に発信していきたいと考えています。言葉の課題はありますが、せっかく業界のプロモーションとECの両方をやっているのですから、それを活かさない手はないのではないでしょうか」

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