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国際決済銀行 (BIS) 四半期報の震災記述と景気動向指数を読み解く

昨日、国際決済銀行 (BIS) から四半期報 BIS Quarterly Review, June 2011 が発表されました。リポートの p.4-5 の 囲み記事で The Japanese earthquake and tsunami と題して、いくつかグラフを示しながら、ごく簡単に東北大震災の経済的影響を振り返っています。

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まず、上のグラフは BIS のサイトから引用した Market reactions to the Tohoku Pacific earthquake です。左のパネルに見られるように、東証の日経平均株価は震災で大きく下落し、まだ、震災前の水準には復帰していません。しかし、私の目から見て、上値は重いんですが、下値も堅いように見受けられます。真ん中のパネルは円レートの推移を示しています。私のこのブログでも3月15日付けのエントリーで地震が起こると円高になるという経験則を披露していますが、G7の協調介入により円の独歩高には歯止めがかかりました。でも、またしても最近時点で円高が進んでいるのは報じられている通りです。右のパネルでは我が国のソブリンに対するCDSスプレッドがプロットされています。復興財源を考慮して財政悪化が見込まれたことから、一時、大きく跳ね上がりましたが、今では震災前の水準に戻っています。震災が日論と背系の経済に及ぼす影響について、BIS は "The possible implications of these events for the Japanese economy as well as the global economic outlook and financial markets are manifold, and uncertainties associated with these effects continue." と結論しています。 もっとも、"manifold" と言ってしまえば「何でもアリ」のような気もします。

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ついでながら、震災後の市場環境を確かめるため、VIX指数のグラフを書いてみました。5月11日付けのエントリーに書いた通り、VIX指数とはシカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P 500 を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出している指数で、大きいほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされる指標です。別名で「恐怖指数」とも呼ばれます。私は Yahoo! Finance からデータを取っています。上のパネルが2008年1月以降、下が今年3月以降のデータです。福島第一原発の事故を主因として3月16日に30近くまで跳ね上がりましたが、その後は落ち着いた動きを示しています。下のパネルでは震災前水準を黒い棒グラフで示していますが、このラインを超えることはなくなりました。

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最後に、本日午後、内閣府から4月の景気動向指数が発表されています。上のグラフの通り、輸送機械を除く投資財出荷指数の寄与などで一致指数は4月に反転しましたが、ほぼ底をはっている状態ですし、先行指数は落ち続けています。

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