- 2014年12月24日 17:03
社会秩序の維持のためには、何もかもを規制するべきなのか。
■ある漫画家の逮捕
12月3日、漫画家のろくでなし子さんと、作家の北原みのりさんが、「わいせつ物公然陳列」の疑いで逮捕されました。北原さんの経営するアダルトショップに、ろくでなし子さんが作成した「性器をモチーフにした作品」が並べられていた事が、逮捕の直接的な理由のようです。
※ろくでなし子さん、北原みのりさんについては、下記参照
ろくでなし子(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8D%E3%81%8F%E3%81%A7%E3%81%AA%E3%81%97%E5%AD%90
北原みのり(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%8E%9F%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%82%8A
ろくでなし子さんは、以前にも自身の女性器を型どった「マンボート」というボートを制作しており。その際にクラウドファンディングで投資をしてくれた方に、自身の女性器の3Dデータを頒布したとして、「わいせつ電磁的記録頒布罪」の疑いで逮捕、その後釈放されていました。
■性器=卑猥となるのは何故か
そもそも男性器や女性器というものは、何故卑猥なのでしょうか。
性器というものは、人間であれば必ず付いているものです。当然、それをそのまま公衆に露出したりすることは、わいせつ罪に当たります。しかし、性器をモチーフにしたアート作品や、男性器を奉る祭事などは、少なからず存在します。
今回のろくでなし子さんの件は極端な例かもしれませんが、この程度の内容を取り締まり、逮捕するということには、率直な意見として「行き過ぎではないか」と感じています。
■卒業式で着物や花束が禁止?
話は一転しますが、最近の学校では、卒業式に着物や袴を着ることを禁止にしている所が増えてきているそうです。理由としては、着物を着ることで必要以上に華美になり、華美競争を招くこと(貧しい家の子どもは着物を用意できない)は学校の本意ではない。ということだそうです。もっと驚いたのは、学校によっては、先生に花束を贈ること禁止している所もあるそうです。(花束をもらえる先生、もらえない先生が出てくる事が問題だそうです。)
着物や袴というのは、日本の伝統的な衣装であり大事な文化です。このような文化を平気で禁止してしまうというのは、実に残念なことです。
■規制することが「当たり前」になる時代
前述したろくでなし子さんの件や、学校の着物禁止の件など、「より良い社会を作るため」には、「何でも簡単に規制する」という事が、徐々に「当たり前」になってきているように感じています。
同じように、「児童ポルノ」や「リベンジポルノ」、「青少年健全育成基本法」など、最近の国会では、「社会秩序を守る=社会法益を守る」法律や条例が盛んに議論されています。社会秩序を守るためであれば、マンガやアニメを一方的に規制するようなことが、まるで「良い風潮」のように扱われている事は、「表現の自由」を守る活動をしている私からすると、とても良くない傾向です。
社会秩序を守ることは大事ですが、本来それは社会や文化があれば自然と守られるもののはずです。行き過ぎた規制や不当な規制が「当たり前」になってしまわないように、自由な表現や文化がしっかりと守られる社会を私達一人一人が作っていきましょう。



