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【寄稿】『アナ雪』だけじゃない!年末年始に観ていただきたい2014年の10本! - カトキチ

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『アナと雪の女王』が社会現象となり、流行語大賞に「レリゴー」がノミネートされるなど、久しぶりに“映画”がその年を象徴するもののひとつになった。本国に遅れること約3ヶ月、2014年の3月に日本で公開されロングラン。上映中の間にDVDが発売されたが、それでも圧倒的な本数を売り上げ、しかも劇場の客足が遠のくことはなかった。いかにスクリーンで体感したいという人が多かったかが伺える。最終的に日本だけで254億円というウルトラメガヒットを記録し、サントラも売れに売れた。

もちろん『アナ雪』以外にもメガヒットを飛ばした作品はいくつかあった。特に『永遠の0』と『STAND BY ME ドラえもん』は両方とも80億円を超える興行成績を叩き出した(『永遠の0』は2013年12月公開)。

しかし、その一方で映画館に足を運ぶ人が減り続けているという現実がある。年間公開される映画の本数は増えに増え、今では1000本を超える作品が公開されているが、現在日本人が平均して映画館に足を運ぶのは年に1、2回程度だと言われている。つまり先ほどあげた3本以外はほとんどが死屍累々たるありさまになっているといっても過言ではないのだ。実際『アナ雪』しか観ていないという人も少なくないはずである。

そこで、数多く公開されている作品の中からどれを観たらいいかわからない人や『アナ雪』で映画を観ることに目覚めた人のために、手前勝手ながら年末年始にゆったりと自宅/実家で観てほしい10本を選出した。すべて2014年に日本で公開され、ある意味で『アナ雪』に隠れる形になってしまった作品群である。え?これよりもおもしろい映画あるじゃん?バカじゃないの?と言いたくなるだろうが、テーマとして「何が起こるかわからない世の中でどう生きていくべきなのか?人間とは何か?について考える映画」にさせてもらった。コメディからアクション、ドラマ、ドキュメンタリー、ホラーとジャンルはバラバラだが、そこにはさまざまな人生が凝縮されており、観てもらうとなるほどなと少しは納得していただけるのではないかと。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

監督:マーティン・スコセッシ 出演:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル
とある証券会社に入社したディカプリオ。面接で一発かましたことにより、あるブローカーに気に入られ、株の売り買いのノウハウを教わる。しかし大暴落によって職を失い、街の小さな小さな証券会社に再就職。コンピューターもなく、のほほんとした雰囲気に一抹の不安を覚えるが、今度はそこでバカに適当な株を売りつけて、その半額を手数料としてもらうというやり方を教わった。そのふたつのできごとによって一気に才能を開花させたデカプーは同じマンションに住む男と偶然出会い、ふたりで証券会社を設立。証券詐欺でもって金を荒稼ぎするが、当然のごとくFBIに目をつけられ………というのが主なあらすじ。

日本でも与沢翼の会社が経営破綻状態にあると話題になったが、彼の顛末をそのまんま映画化したような作品で実話である。成り上がった男が大金を手に入れて繰り広げる「セックス、ドラッグ、ロックンロール」な三時間。欲と金をテーマにした『時計じかけのオレンジ』(71)であり、ヤクではなく株を売りつける『スカーフェイス』(83)のようでもある。カメラワークは抑えめであるが、マーティン・スコセッシのフィルモグラフィでは『グッド・フェローズ』(90)以来の傑作とも評される。R-18を勝ち取っただけあって下品極まりないが(劇中で「FUCK」という回数は世界一である)、仲間内で酒を飲みながら鑑賞すると楽しめること必至。ツタヤに行けばBDが1500円で売ってたりもする。

『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う』

監督:エドガー・ライト、出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト
ミドルエイジクライシス知らずの男がかつての同級生を誘って20年ぶりに地元へ戻り、若い時に出来なかった12件のパブクロール(パブをはしごする行為)を達成しようとするが……というのが主なあらすじだが、これ以上ストーリーを説明するとおもしろさが半減する。

おっさんがキャッキャしてたら中盤にガラっと話が変わり、事態は予期せぬ方向へ……というのはスティーブン・キング原作の『ドリーム・キャッチャー』(03)を彷彿とさせるが、かつての友人たちの風景はそれこそ『スタンド・バイ・ミー』(86)のようでもある。『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04) 、『ホット・ファズ』(07)に続くエドガー・ライト監督×サイモン・ペグ主演コンビの第三弾。アクションのキレ味も編集のかっこよさもスケールのでかさも過去最高。ビールを飲みながら鑑賞すべし。

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