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これからの課題

民主党はまだまだ国民の皆様の信任を得ているとは言えない結果でした。これからの課題は山積ですが、私が思うところを簡潔に書いていきたいと思います。

 まず、一番取り組まなくてはならないのは、政策以前の問題として「物事の決め方」だと思います。この組織としてのガバナンスの基本中の基本である所の整備がとても重要です。ともすれば、人間関係とか、天の声とか、そういうものでモノが決まることが過去にはありました。政権与党時代は「一任」という魔法の言葉で、すべての議論をぶった切ってしまうことが横行しました。結果として、組織としては意思決定したことになっていても、その脇から「自分は反対だ」ということを対マスコミで公言する方が出てくることは真っ当なことではありません。

 そういう意味で、自由民主党が「総務会」というプロセスを経て、意思決定を最後に集約させるようにしていることは知恵です。どんなに反対があっても、総務会で纏まってしまえば、それ以降は収まるというのは見倣うべきところがあります。

 まず、意思決定の手順をきちんと整えることです。ただ、これは現時点でも手順自体は整っています。党大会、常任幹事会という組織が意思決定の機関として、規約にも定められています。そこは制度的な不備はありません。それよりも重要なのが、その手順を順守し、尊重する組織文化(サブカルチャー)だと思います。世の中、どんな立派な制度でもそれを支えるサブカルチャーがなければ崩壊してしまいます。このサブカルチャーを醸成していきたい、これが私の思いです。

 その延長上としてやらなくてはならないのは、次期通常国会で問われているのは「集団的自衛権」に関する党内意見集約です。今だから正直に言いますが(昔から書いてきましたけど)、現時点では党内では「すべての人が自分の思いをフルマックスで言っている」状況です。そこを修辞上の表現で纏めているということです。「お役所用語はけしからん」と言っていた民主党が、今、お役所用語的纏めに走っていることはとても残念でなりません。

 これから具体的な法案が上がってくるでしょう。そこではもはや修辞上の表現調整では太刀打ちできません。というより、そういう修辞上の表現調整を国民の皆様は「(細かいことは分からないけど)胡散臭い」と思っているはずです。また、すべての民主党所属議員が自分の思いをフルマックスで言っていたら、また国民の皆様から見放されてしまいます。

 手続きを整え、それを尊重する文化を醸成し、すべての人がイニシャル・ポジションを降りて統一的な立場で話す、その試金石が集団的自衛権に関する議論、概ね私が言いたいのはそういことです。民主党の将来は、それが出来るかどうかに掛かっていると思っています。

 時間はありません。新代表選出のプロセスにおいても、この点を問うて行かなくてはなりません。

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