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これからはイスラム人口が伸びる

クリスマス・シーズンだ。キリスト教人口の少ない日本も、この時期はなぜかクリスマス一色に染まるのは不思議な思いがする。世界ではキリスト教人口は言うまでもなく最多で、カトリックとプロテスタントを合わせると約22億人、世界人口の31%を占める。経済力も加味するとその影響力は甚大で、長いものに巻かれるのが好きな日本人がクリスマスを祝い、結婚式を教会で行うことも肯ける。

このキリスト教に次いで、世界で2番目に信者が多いのはイスラム教だ。世界で16億人、全人口の23%を占める。国際空港に行くと祈祷室が必ず設置されていることからも、その拡がりが感じられる。また、イスラム教人口が多い国はインドネシア、パキスタン、バングラデシュ、インドと、今後も人口増加が見込まれる国々が多い。実は、世界の宗教で最も信者数が増えているのはイスラム教なのである。

各種の予測によると、イスラム教人口は2030年には20億人を超え世界人口の26%に、2050年には30億人、世界の3人に1人はイスラム教徒になる。3人に1人といえば、現在のキリスト教人口とほぼ同じであり、国際社会での影響力が増すことは間違いない。

一方、キリスト教人口もヨーロッパでは減少するが、アメリカや、ナイジェリアなどのアフリカのキリスト教国では人口増加するため、2050年も世界人口の3分の1は維持すると予測される。キリスト教とイスラム教の文化的影響力がこれまで以上に拮抗していくのが今後の世界の姿ではないだろうか。元々はどちらもアブラハムを祖先とする宗教で、異母兄弟であるイシュマエルとイサクによって分かれたのが両宗教の根であることを考えると、数千年をかけたある意味運命的な推移のようにも思えてくる。

日本人は全くの宗教音痴だが、イスラム教となるとさらに遠い世界のように思っているふしがある。最近になってようやく、イスラム圏経済とハラル対応が注目され始めたところだ。グローバル人材=英語という単純な図式しか語られないが、前にも書いたようにこれからの仏語人口の伸びやイスラム人口の伸び、世界の益々の多様化を踏まえなければ、到底グローバルには生き残れない。

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