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取り締まりで合意した筈なのになくならないサンゴ密漁の不思議 

 ここにきてまたサンゴ密漁問題が浮上してきた。

 きのう12月21日に海上保安本部は中国漁船船長を現行犯逮捕したという。

 おかしいではないか。

 11月初めのAPEC首脳会議の際、取り締まりについて日中合意がなされたのではなかったのか。

 12月19日の日経新聞も大連発森安健記者の記事で次のように書いていた。

 日中両政府は18日、中国大連で日中漁業共同委員会を開き、中国サンゴ船の取り締まりを強化する方針で一致したと。

 それらはウソだったというのか。

 それとも、中国でさえも中国漁船の密漁を取り締まれないというのだろうか。

 そんなことはあるはずがない。

 中国が本気になれば、強権を発動して中国漁船を取り締まることなど朝飯前に違いない。

 それとも中国は日本の取り締まり反対はしないことについて合意し、日本に取り締まりの全責任を押しつけているのではないのか。

 それにしても不思議だ。

 中国政府の声がまるで報じられない。

 民主党政権の時、領海侵犯の中国漁船を拘留したとき、あれほど抗議した中国が、今度は中国漁船の船長を逮捕し、裁判にかけても何一つ文句を言わない。

 いったいどのような合意が日中両政府の間で取り交わされたというのか。

 その合意内容を伝えるメディアは皆無だ。

 ひょっとして明確な合意など何も出来ていないのではないか。

 あるいは、サンゴ密輸問題に限っては、日本の中国漁船取締りのすべてを日本政府に任せたという合意がなされたのか。

 どっちにしてもまともな外交ではない。

 そのうち、中国が日本政府に中国漁船に過重な罰金をかけるのは約束違反だなどと、文句を言ってくるのではないだろうな。

 そうなれば、合意などまったくなかったということだ。

 いずれにしてもサンゴ密漁問題の日中合意は不透明だ。

 なぜメディアは合意内容を政府に質して国民に知らせようとしないのか。

 わからないことばかりである。

 本来ならば国会で追及されるべきであるのに国会が来年1月末まで休業だ。

 近隣漁民の不安は放置されたままだ。

 政治家も官僚もメディアも、あまりにもいい加減である(了)

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