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貧弱な個人用装備で戦う自衛隊 ビニロンを偏愛する自衛隊

貧弱な個人用装備で戦う中国軍兵士―防弾チョッキもなし?
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10063842500352674697504580326530693269518

いやー、「我軍」のことかと思った(笑

ですが、この点ではまったく人民解放軍を笑えません。

他の国ならば官給品を支給しているのに、支給しない個人装備、被服は少なくありません。

また質も極めて劣悪です。

見本市に出しているノリンコの個人装備の出来はかなりよく、自衛隊よりもマトモな感じです。

恐らく人民解放軍のエリート部隊はそのような装備が支給されている可能性が高いです。

それに中国は外国の下請けでこの手のもの作っていますから、クオリティでも昔とは大違いです。例えば米国の軍事援助用の装備なども作っています。米軍は自軍が使うのは米国製を使い、軍事援助用の安いのは中国や南米で作ったりしています。

自衛隊の個人装備の質の悪さは昔から定評があります。

以下の本に詳細が書かれています。

リンク先を見る 知られざる自衛隊と軍事ビジネス (別冊宝島 2254)
宝島社
2014-10-27

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 大抵この手のムックは、自衛隊礼賛一色のことが多いのですが、本書は極めてバランスが良い構成になっており、お勧めの本です。

 本書の中で島田康宏氏が「官品クオリティが低い理由」という記事を寄稿しておりますが、その通りです。

 何で自衛隊って戦闘服にしても個人装備にしてもビニロンが好きなんでしょうね?

今世界ではほとんどどこも使っていないでしょう。

かつてビニロンは中国に技術が無償供与されて人民服に使用されていましたが、

人民解放軍ですら軍服やら装備には使っていないはずです。

 ビニロンは染料が乗りにくく、退色が速いので、陸自の迷彩はあっという間に茶色系に。

ですから一部の部隊ではこれと似たようなマルチカムの私物の使用がOKとなっております。

ですが、退色が速いということは、想定していた迷彩効果が得られないということです。

 なんで自衛隊はビニロンを偏愛するんでしょうかね?

 ぼくの知っている限りビニロンを使っているのは自衛隊ぐらいです。

 個人装備、需品の業界は魔窟で、新規参入しようとするとどこからともなく脅迫電話がかかってきたりします。それは官からなのか既存の業者なのかは知りませんけどね。

何しろ大手帝人ですら防衛市場に入れず、国内は無視して世界で商売やっております。

 まともな業界ではないし、コスト・品質ともに怪しいということです。

 こういうところにメスを入れないで、防衛費増やせと言っている自称「識者」の多いこと。

防衛産業の振興は既得利権の保持と同意味と思っているのでしょう。

 国が企業向け促進策検討 武器輸出に資金援助
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014121702000121.html
>防衛省は、武器輸出支援策を具体化するため、有識者による検討会を十八日にも立ち上げる。検討会には、防衛産業の関係者や金融、法律の専門家などのほか、森本敏元防衛相らも参加する予定。
 現場の話を知らなかったり、防衛省のイエスマン的な「有識者」ばかり集めても税金と時間の無駄だと思いますけどね。知っている知識は本で読んだお勉強だけ。形而上学的な空理空論を振り回し、会議が踊るんでしょう。

 要は事務局の欲しがる結論が報告書となって発表されるだけでしょう。

 内部のから改革は内部政治を忖度するために極めて難しい、かといって政治家は知識も見識も興味もないから政治の力で改革もできない。納税者の大半も興味なし。ホント、この仕事をしていると、あまりにアレな現実と自分の無力さに徒労感を覚えます。

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