- 2014年12月20日 08:29
歴史に名を残したオバマ大統領と出し抜かれた安倍首相
国際政治の歴史を少しでも知っている者なら、今度の米国とキューバの国交正常化のニュースの歴史的意義の大きさに衝撃を受けない者はいなかったはずだ。
その背景に、米、キューバ双方のどのような思惑があったにせよ、そして今後の交渉にどのような紆余曲折があるにせよ、もはや両国の国交正常化の動きは止められず、そしてそれは歓迎さるべき歴史の流れなのである。
しかし、米・キューバの国交正常化の歴史的意義を強調するのが、このメルマガの目的ではない。
それは国際政治学者や歴史家の役目であり、これから嫌というほどそのことについて論じられ、書かれるだろう。
私がここで言いたいことは、安倍首相はオバマ大統領に見事にしてやられたということだ。
歴史に名を留めるということは、古今東西、政治家の最大の野望である。
その政治的パフォーマンスにおいてさえも、安倍首相はオバマ大統領に見事に先を越されたのだ。
そして、ここからが重要なことだが、安倍首相はオバマ大統領の先を越すことはできた。
それは日朝国交正常化であり、中国・韓国との歴史的和解である。
いくらオバマ大統領の米国がそれに反対しても、止めることはできない。
そのチャンスを、自らの間違った歴史認識にこだわって、安倍首相はみすいす失う愚をおかしたのだ。
それどころか北方領土問題解決という歴史的外交成果もまた、米国とロシアの対立のはざまで手放さざるを得ない。
ロシアと北朝鮮の急接近にみられるごとく、あれほど熱心だったプーチン大統領や金正恩総書記との関係強化も、吹っ飛んでしまった。
レームダックのオバマ大統領に、日本国内の政治では向かうところ敵なしの安倍首相が、とてもかなわないのだ。
つくづく安倍首相はオバマ大統領と相性が悪いようだ。
そのオバマ大統領の米国と安倍首相の日本は、まだ二年も付き合っていかなければいけないのだ。
安倍外交は、安倍長期政権の動きとは裏腹に、どんどんと空疎なものになっていくだろう。
私がこのメルマガで書きたかったことは、まさしくそのことである(了)



