記事

<過労死防止法の施行から1ケ月>進む弱肉強食と一層の格差拡大に「無力化」が懸念

山口道宏[ジャーナリスト]

***

過労死等防止対策推進法(「過労死防止法」2014年11月1日)が施行されて1ケ月。

12月のとある日、各地で過労死の遺族らによる集会が持たれた。それは過労死防止法の完全実施から、過労死の根絶を目指すことが目的だった。

「アベノミクス」は一層の弱肉強食と格差拡大を呼んでいるだけに、当初から同法の無力化が懸念されていた。現状で非正規雇用者が全労働者の4割近くを占めている。若年労働者では「一生が非正規で始まり非正規で終わる」といったことさえ真顔で語られるようにさえなっている。

やむを得ざる長時間労働や抵抗できないパワハラなどから、若くして身体はボロボロに。心の破壊に至れば、職場復帰どころか、社会復帰も危うい。

一方、「インターバル制度」(24時間うち最低連続11時間休息義務化)や「ホワイトカラーエグゼプション」(労働時間不問・成果主義支払い制)といった新たな主張もあるが、そもそも動機が不純だ。それらは規制緩和に端を発した新たな経営者論理に他ならないからだ。

被害者とその家族によって先の運動は始まった。いわば「遵法闘争」だ。モノいえる雰囲気の醸成に、また勇気ある告発にマスコミはこぞって応援をしなくてはいけない。

あわせて読みたい

「過労死」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    菅首相に見る本読まない人の特徴

    山内康一

  2. 2

    パワハラ原因?オスカー崩壊危機

    渡邉裕二

  3. 3

    公選法に抵触 毎日新聞の終わり

    青山まさゆき

  4. 4

    進次郎氏の発言に専門家「軽率」

    女性自身

  5. 5

    都構想反対派が自壊 主張に疑問

    青山まさゆき

  6. 6

    橋下氏 毎日新聞のご飯論法指摘

    橋下徹

  7. 7

    誤報も主張曲げぬ毎日新聞に呆れ

    木走正水(きばしりまさみず)

  8. 8

    TBS番組が伊藤健太郎逮捕で誤報

    女性自身

  9. 9

    相次ぐ「GoTo外し」観光庁に疑問

    木曽崇

  10. 10

    任命拒否 提訴できず手詰まりか

    文春オンライン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。