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- 2014年12月17日 19:02
2015年3月に「トモダチ チャリティベースボールゲーム」が開催―松井秀喜氏が語る被災地への思い―
2/2記者「松井氏は巨人の監督になるのか?」原監督「私も聞きたい」
―先週ヤンキース監督のジェラルディと話をしたのだが、松井氏には来春のキャンプに特別コーチと参加してほしいと言っていた。ヤンキースのコーチに興味はあるのか?また、監督と話した際に松井氏がヤンキースのコーチになるなら言語の問題はないと言っていたが、自分ではどう思うか?松井:イベントとは全く関係ない質問ですね(笑)。来年のことについてはまだ白紙でございます。ですから、わからないんですけど、もしやるとしたら、もちろん言語の壁はなくさなけちゃいけないと思っています。それは自分の努力でなくさなければいけないでしょう。今言えることはそれぐらいです。
―一番最近、被災地に行ったのはいつか?また、その際の印象は?
原:私は、11月終わり頃に巨人阪神OB戦ということで仙台に行ってまいりました。一番最初に2011年3月11日という、その年の交流戦の時に酷いと言われている地区にタクシーを飛ばしまして、実際に見てまいりました。その光景たるや、数か月しかたっていないという状況だったのですが、自分の目を疑うものでありました。
その中で毎年1回は、必ず交流戦、日本シリーズ、そういうものありますけれども年々街はきれいになっております。しかし、まだまだ我々も長い目でしっかりと支援をするという気持ちがないといつでも思っております。それが現状です。
松井:私も原監督同様、先月のOB戦で仙台に足を運びました。私は残念ながら被災地いわれるような場所には、まだ足を運んだことがなくて、肌で実感できていないのが正直なところです。報道などで知るところによると、まだやはり復興が進んでいないところもまだまだあると認識しております。
今そういう報道を知っていく中で、やはり自身の心も痛みますし、早くそこに住む方々の普段の生活を取り戻していってほしいなという気持ちです。今はそれだけですね。
―震災後、数年経ち次々と違うニュースが流れ、風化しつつある部分もあると思うが、今回松井選手のようなビッグネームも支援することで注目度が上がるだろう。大きな影響力を持つ松井さんは、被災地復興以外に何らかの支援活動を今後もしていく予定はあるのか?
松井:確かに時間が経つにつれて、こういう震災というのは風化されていきやすいものであると思っています。やはり日本中の方々がそのことを忘れずにいてほしいと僕自身が願っていますし、またその力に僕がなれるのであれば、少しでもなりたいと思っています。
今回のイベント以外のことでもですね、今後もし本当に東北の方々の力になれることがあれば積極的に参加したいと思っていますし、大事なのはやはりその場所にいる方々に笑顔が戻ることだと思っています。その力になれるのであれば、力になりたいと思っています。
―秋の日米野球の際にもこうしたイベントを行うという話があったが流れてしまった。その時はジーターのギャラが折り合わなかったという噂も耳にしたことがあるが?
※「この場では言いにくいと思うので、後でオフレコで話をされたらどうか」と司会からフォローが入る。
―ジーターとはチームメートだったと思うが、彼はどういう人間だったのか?また、今回のイベントにジーターはどんな貢献ができると思うか?
松井:彼はやはり存在しているだけ、クラブハウスにいるだけで、グランドに立っているだけで、常にいい影響、風をチームに送り込んでくれる存在だったと思います。もちろん、人間としても素晴らしいものを持っていますし、素晴らしいチームメートでした。
また、彼が今回このイベントに参加するということは、今の野球の好きな子供たちも「ジーター」と聞けば、おそらく名前は知っているだろうし、実際に彼と触れ合って、彼の発する空気というか、話すことや行動すべてが子供たちにいい影響があると僕は確信しています。それぐらい大きな人間、選手だと思っています。
―ジーターは競争意識の強い人間だと聞いているが、今回のイベントではホームランダービーも用意されている。どちらが勝つと思うか?
松井:(苦笑)。彼は今年まで現役でしたからね。だいぶちょっとハンデがあると思うのですが。どうですかね、ホームアドバンテージで何とか勝ちたいと思っています。
―松井氏に率直に聞きたい。原監督の後継者として巨人軍の監督のオファーが来たら引き受ける意志はあるのか?
松井:困りましたね(苦笑)
原:僕も聞きたいね(笑)
※記者からも笑いが起きる。
松井:これは先ほどと同じで、違うところで話した方がいいかもしれませんね(笑)。
原監督「ジャイアンツにはガムを噛んでいる選手はいません」
―プロ野球選手は、チャリティに積極的な方も多いと思うが、「Support Our Kid's」の活動は今後巨人軍、球界全体に広げていくつもりはあるのか?
原:「Support Our Kid's」という団体は、多方面にわたって多種多様なメンバーがいらっしゃいます。数多く集まれば、もちろんいいことですが、しかし、何か支援するということは、それぞれが自分自身の様々な考えの中でやっていけばいいものであると思っています。
しかし、この東日本大震災においての傷跡というのは非常に深いわけですから、その点に関してはご理解を持っていただきたいと思います。
―森永製菓の社長を前に申し訳ないのですが、巨人の選手がガムをかんでいることを見たことがありません。巨人にはそういう内規みたいなものがあるんでしょうか?松井さんもガムを噛みながらプレーしているところを見たことがないのですが。
原:まず森永製菓の出している「ハイチュウ」はガムではないということを申し上げたい(笑)。
そして、ジャイアンツはガムを噛んでいる選手はいません。これは2014年度、全面的に我がチーム内での規則ということでガムは一切噛んでいません。しかし、私はベンチではどうしても口の中が、余計なこと言ってしまうような時がありますので、そういう時には「ハイチュウ」あるいはあめ玉をしゃぶっております。
松井:私もジャイアンツで育って人間ですので、試合中にガムを噛むという習慣はまったくありませんでした。一度メジャーリーグに移籍してから他の選手の真似をして一回噛んでみたんですけど、残念ながら「ハイチュウ」より美味しくないんですよね(笑)。なんかつばばっかり出て、全然おいしくなかったんです。なんで、僕は噛みながらやることには慣れなかったですね。
―今日は記者会見ということで大人向けの話ばかりだが、当日はたくさんの子供たちが参加すると思う。そうした子供たちに向けてのメッセージをお願いしたい。
原:今回、野球選手、野球少年がたくさん来ると思います。野球少年の勝利者というのはプロ野球選手になること。これは、そうではないと思っています。
「自分たちでもできる」。そういう気持ちを少しでも持ってもらえたらなと。我々も小さいころに、「プロ野球選手になりたいな」と。プロ野球選手を見たら、「ああいう人になりたいな」と思いました。そういう気持ちに子どもたちが少しでもなって、そして自分が今後前に進んでいく上において何かの力になってくれたらなと思っています。
松井:原監督と重複する部分もあるのですが、自分が子供の時のことを考えると、プロ野球選手と接するという機会は、僕は石川で育ちましたので、そんな機会はまったくなくて。おそらくそんなことがあったら、本当に夢のまた夢みたいな状況に自分がいたので。
なので、今回たくさんの野球少年、少女たちに会えると思うので、そういう非日常的な時間を過ごすことが出来るんじゃないかなと思っています。そして、その一つ一つの思い出が将来の大きなエネルギー、日々の活力に変わってくれるんじゃないかなと期待しています。




