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2020年に20万人の中高生がデジタルでモノづくりしている世界を作る - ライフイズテック株式会社 水野雄介

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水野雄介(みずの ゆうすけ)

1982年生まれ。ライフイズテック株式会社代表取締役。慶応義塾大学理工学部物理情報工学科、同大学大学院卒業。在学中に開成高等学校で物理の非常勤講師として2年間勤める。卒業後、人材系コンサルティング会社に入社。教育改革を掲げ、2010年7月、ピスチャー株式会社(現ライフイズテック株式会社)設立。シリコンバレーIT教育法をモチーフとした中高生向けIT教育プログラム「Life is Tech!」を立ち上げる。 http://life-is-tech.com/

OYAZINE(以下Oと略):水野さんのインタビューは他にもWEBにあがっているので、少し変わった角度から質問させていただきたいのですが、起業家になった水野さん、ご両親の方針もチャレンジしろというスタンスだったのでしょうか?

水野さん(以下水野と略):父親は普通のサラリーマンで、転勤族でした。そのため、僕の生まれは北海道ですが、浜松、東京、仙台に住んでいたこともありました。小学校2年生から高校までずっと野球をやっていました。母親はどちらかといえば保守的で、まず東京に憧れがあり住みたいと。僕も塾に入り、いい企業に行ってほしい、公務員になってほしいと思っているような母親でした。

O:起業しようという思いはいつ頃から持っていらっしゃったのでしょうか?

水野:大学の頃から起業したいと思ったのでもなく、とりあえず理系が得意だったので理系で受験し、得に何がやりたいかわかっていた訳ではありませんでした。ただ野球をやっていた経験があったのはよかったと思います。やはり人生には目指しているものがあるといいなと思いますし、甲子園は一つのいい目標だよなと。で、高校卒業して大学入った時に野球部持ちたい。物理も得意だったので物理の先生になって野球部を持つのもいいなと思い、中高の理科と物理の教員免許をとりました。

O:じゃあ大学でも野球漬けという感じで?

水野:いえ、大学時代は野球せず、テニスサークルに入って麻雀して…というような感じで遊んでいました。大学に入って硬式で野球やるほど上手いわけでもなかったので。

O:そうなんですね。でも高校の先生をしながら、野球部の顧問になって甲子園を目指すっていいですよね。どうして高校の先生になろうと思ったんですか?

水野:僕は大学院まで出ているんですが、大学院生(22歳)の時たまたま非常勤講師の募集があって開成高校で2年間、週に2回高校1年生に物理を教えていました。ガリ勉な学校かと思って行ったんですが、全然そんなことはなく自主的で自立した学校ですごくいい学校だなと思いました。正直、自分が行っていた中高がそんなに好きじゃなかったんですよね。だからこそ、自分だったらもっといい先生になれると思ったんですよ。だから先生になりたいと思うようになったと思います。

O:でも結局、先生という道は選ばれなかったんですね。

水野:この2年間の講師を経験してよかったと思っています。学校では物理は教えられるけれど、世の中のことは教えられないなと思ったんです。例えば職業。ライターの仕事ってどういう仕事で、どういう遣り甲斐を持ってやっているのか。どんな人がなっているのか。色んなことを教えてあげたいじゃないですか。卒業してすぐ先生になってしまうと、子供たちに勝る経験っていっても大学時代のものしかないから、旅行行った経験とかちょっとした恋愛の話ぐらいしかできない。それじゃつまらないと思って、先生になる前に3年間だけと期間を決めて社会に出てコンサルティングの会社に入ることにしたんです。

O:コンサル業界っていうのは意外ですね。

水野:院卒から3年間は人材系のワイキューブという会社に入りました。ただ、両親は反対していましたね。そのまま先生になるという道もありましたし、周りはみんな大手行っていましたし。ちょうど僕がワイキューブに入った時はMAXの時で売上げが40億、社員200人くらいでした。中小企業の社長とすぐに仕事ができるというのと、色々と教育系のこともやっているというのと、あんまり大きすぎない組織でやりたかったんです。ワイキューブは僕が辞めてから1.2年後に民事再生し潰れてしまったので、僕自体が何かできたかというと全くできなかったんですが、すごくいい経験をし、学ばせてもらいました。

O:そこからライフイズテックの起業に至った経緯を教えて下さい。

水野:ワイキューブに勤めて2年半くらいの時にこれからどうしようと考え、その時、先生としてやっていくことも素晴らしいことだとは思ったんですけれど、僕キッザニアみたいな場所がすごく好きでみんな今新しい教育を求めていると思ったんですね。新しいサービス、価値のあるものを作ったほうが教育を変えるには早いんじゃないかと思い27歳の時に起業することにしたんです。僕がキッザニアに興味を持ったのは、あそこはエンターテイメントと教育を掛け合わせたことをやっているんですけど「学びが楽しくなる仕組み」があると思ったから。結局、学びは学びたいから学ぶものじゃないですか。嫌々やっているものは学びじゃなくてそこが上手く仕掛けになって社会のことを子供たちも知りつつ成長・学びの支援をエンターテイメントとして提供しているのがすごいと思いました。このキッザニアの中高生版を創りたいと思ったんです。さらに僕は開成高校で教えていた時に感じたことをプラスして「ITに特化したキッザニア」を創りたいと思うようになりました。

O:ITのキッザニアという発想が面白いですね。

水野:で、IT教育と言えばシリコンバレー。「IT教育・シリコンバレー」でググったら、スタンフォードで最先端のITを教えるキャンプをやっているということを知りました。たまたまスタンフォードに住んでいる日本人のお母さんが息子さんにこのキャンプに行かせたらよかったので日本からの留学生を募集します!といった内容をFACEBOOKで出していて、それでそのお母さんに連絡して会って実際の様子を聞きました。その後、実際にスタンフォードに行き、やはりこのキャンプは面白い、これを日本で展開しようということになりました。最初は全くノウハウがなかったので、社会人向けにやっている方にコンタクトを取ってカリキュラムを貸していただいて中高生にどうカスタマイズできるか勉強しました。あとは大学と連携してやろうということで、東京大学と慶応大学の先生に話をさせてもらったりしました。その時は僕らもお金も全くないので知人から15人くらいにそれぞれ10万〜20万借りてそれを合わせて300万円を資本金にさせてもらいました。自分でも週3回ぐらい早稲田高校で物理を教えながら起業していました。で、実際にその子たちに来てもらってこういうことやったら面白いかとかを何回か繰り返しやって2011年7月からサービスをスタートしました。

O:起業から1年後のスタートですね。最初はどんな様子でしたか?

水野:最初、デモキャンプは3人、スタッフは7人みたいな感じでやっていていました。東大でやったのは7人。そこから2012年300人。2013年に1000人。2014年1400人。キャンプとスクールで述べ8000人に参加数を増やしてきています。

O:8000人!すごい伸びですね。

水野:8000人といってもキャンプは春夏冬とやっていますし、あとは4000人ぐらいが無料で、残り4000人ぐらいが有料。毎月無料体験会というのを行っています。あと学校へ行って今年も30校以上行って1000人以上やっていますけど、無料で学校の授業としてアイフォンのアプリを作ったりしていてそれらを含めて述べ8000人に参加してもらいました。

O:学校へも出張イベントをされているんですね。

水野:学校だけでなく、最近では福岡市や徳島県海陽町でもやっていて、地域復興という意味でITができる子供たちを増やすことは結果、そこでの起業が増え経済効果を生むんですよね。あとITは地域によらないでできるのでやりたい子が多いんです。デジタルネイティブでスマートフォン持っている子たちが多いので、僕らのところに来ているのはオタクみたいな子ではなくて、バレー部や、バトミントン部いますというような子がアプリ作れるなら作ってみたいといって来てくれています。

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