記事
- 2014年12月14日 15:22
防衛航空宇宙産業に対する報道 韓国の方が我が国よりも遥かにマトモで健全。
国産といっていたが…韓国型機動ヘリ「スリオン」、核心装置はまだ輸入
中央日報日本語版 2014年12月13日08
http://japanese.joins.com/article/971/193971.html?servcode=300§code=300
こういう自国の防衛航空宇宙産業や軍の装備の問題点に切り込む報道がなされる分だけ、韓国の方が我が国よりも遥かにマトモです。
我が国は記者クラブ制度という宿痾もあり、大手メディアは防衛装備や防衛航空宇宙産業に関して無関心です。これらに税金が投じられており、それをメディアが監視するという意識が欠けています。防衛省担当記者は勿論、経済部や産業部の記者も興味がありません。
先にぼくは防衛省の定例会見で江渡防衛大臣にティルトローター機のオスプレイ以外の候補について質問をしたのですが、大臣はいけしゃあしゃあとAW609も候補として上げました。
これはダンプカーの候補に軽ワゴンを挙げているようなもので、他国だったらメディアから袋叩きになっていたケースです。
ですが、これについて報道したマスメディアはありませんでした。
そのくせオスプレイはよく落ちるとか、根拠の怪しいトンデモな話を根拠にしたネガティブ来キャンペーンに熱心だったのは不思議です
この件をもっと突っ込めば、「大嫌いな」オスプレイの導入の不透明さを追求できたでしょうに。
それでもって、UH-Xやらスキャンダルという「祭り」になると大騒ぎをします。
政治部や社会部、経済部が横断的なチームを作って取材をすることがほとんどなく、断片的な取材で終わります。例えばヘリであれば日本のヘリ産業をどうしていくべきか、そういう視点での報道すらありません。単にスキャンダルを面白おかしく報じるだけ。
それでいて役所の縦割り批判するわけですが、目くそ鼻くそを嘲笑うです。
で、騒ぎが終わると忘れてしまって、防衛調達の報道は無くなります。
メディアがモンダイを報道しないからメデイアリテラシーの低い軍オタやら安っすい愛国者の類が、「我が自衛隊の装備に問題なし、世界の最先端をいっている実戦的な装備を開発、しているのだ」と、思い込んでしまうわけです。
さて韓国のヘリ技術移転ですが、基本的にエアバスヘリが将来の競争相手になるであろう韓国に核心部分の技術を完全に渡すわけはありません。これは中国に対しても同じです。また仮に渡しても簡単に同じものが作れるわけじゃありません。非常に高い経験工学的なノウハウが必要です。
ですから韓国が自力で輸出市場を開拓できるはずもなく、自力で売れるヘリを作れるようになるには10年単位の年月がかかるでしょう。
それでもヘリ産業育成のため、必要な数機種を一機種に絞り、挙国致体制をつくって輸出も行おうという姿勢を馬鹿にはできません
翻って我が国の場合、BK117以外メーカー三社が、国内の民間市場も全く取れない体たらくで、防衛省市場という公共事業にたかっている寄生虫です。
自前でマトモな製品も作れず、将来市場に打って出るつもりも無いのに、外国製の3~6倍も高いライセス品を細々と生産して税金を無駄遣いしています。
やっていることは政治家に献金して公共事業で食っている地方の土建屋と同じです。
国家という親にタカっている中年のニートのようなものです。
OH-1にしても実戦では使い物ならないくせに、値段だけは高くて250機の調達予定が僅か34機で打ち止めです。メーカーもダメなら、自衛隊、防衛省も当事者意識が欠けています。
ですからマトモなヘリを開発する能力がありません。実戦よりも自衛隊村の利益調整ばかりに熱心ですからまともな仕様や調達計画が作れません。
空自のUH-60Jにしても調達単価24億円弱で調達するはずが、未だに40億円程度しています。しかも空自の公式見解は「劇的に価格を下げる方策はありません。頑張ります」
です。
装備部の能力が著しく低いのか、官製談合なのかその両方なのかを疑われてしかたありあせん。ですが、マスメディアはこのようなケースでも取り上げようとしません。
防衛航空宇宙産業という括りで国家が関与しない、あるいはできないから、防衛省も経産省も当事者意識がないし、産業として自立させようというプランもない。
まさに縦割りの弊害です。本来政治が何とかすべきですが、防衛装備にマトモな見識をもった政治家がほとんどおらず、防衛産業の現状維持と予算拡大だけを騒ぐ、声が大きくて程度の低い連中ばかりです。
こうして税金が浪費されているわけです。
自立する気のない国内ヘリ産業の維持にカネを使うくらいならば、東北の復興やら待機児童対策にそのカネを使うべきです。
ところが自衛隊応援団的な「国士」的なジャーナリストやら「保守の論客」の方々は自衛隊は常に正しい、防衛産業は予算削減の被害者だ、財務省が悪い、防衛予算を増やせと壊れたテープレコーダーのように妄言を繰り返すだけです。
で、能力の低い業界と防衛省を甘やかしています。
こういう現状を見るにつけ、韓国の方が余程まともな報道をしているように見えて仕方ありません。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「駐在武官」を機能させるために必要なこと
増員だけでは強化にはならない
http://toyokeizai.net/articles/-/55366
『なぜ自衛隊は「暴発する機銃」を使うのか』
2014年11月09日
http://toyokeizai.net/articles/-/52889
アパッチ攻撃ヘリの調達、なぜ頓挫?
問われる陸自の当事者能力
2014年11月02日
http://toyokeizai.net/articles/-/51971
オスプレイ選定の不透明、対抗馬は商用機?防衛省は「複数候補から選んでいる」と強弁
2014年10月26日
http://toyokeizai.net/articles/-/51614
御嶽山への自衛隊派遣、口を挟むとサヨク?必要なのは事実に基づく冷静な議論
2014年10月05日
http://toyokeizai.net/articles/-/49744
戦傷者は「想定外」という、自衛隊の平和ボケ
「国内では銃創や火傷は負わない」との前提
2014年09月17日
http://toyokeizai.net/articles/-/47994
strong>WEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました。
厚生年金強制加入は、景気をさらに悪くする
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014111400007.html?iref=webronza
Japan in Depth に以下の記事を寄稿しました。
【防衛省・高機動パワードスーツ開発は税金のムダ】~装備開発の在り方、抜本的に改めよ
http://japan-indepth.jp/?p=12178
【防衛駐在官の質の向上を図れ】~外務省出向システムでは機密情報が防衛省や内閣府に届かない?~
http://japan-indepth.jp/?s=%E6%B8%85%E8%B0%B7%E4%BF%A1%E4%B8%80
中央日報日本語版 2014年12月13日08
http://japanese.joins.com/article/971/193971.html?servcode=300§code=300
こういう自国の防衛航空宇宙産業や軍の装備の問題点に切り込む報道がなされる分だけ、韓国の方が我が国よりも遥かにマトモです。
我が国は記者クラブ制度という宿痾もあり、大手メディアは防衛装備や防衛航空宇宙産業に関して無関心です。これらに税金が投じられており、それをメディアが監視するという意識が欠けています。防衛省担当記者は勿論、経済部や産業部の記者も興味がありません。
先にぼくは防衛省の定例会見で江渡防衛大臣にティルトローター機のオスプレイ以外の候補について質問をしたのですが、大臣はいけしゃあしゃあとAW609も候補として上げました。
これはダンプカーの候補に軽ワゴンを挙げているようなもので、他国だったらメディアから袋叩きになっていたケースです。
ですが、これについて報道したマスメディアはありませんでした。
そのくせオスプレイはよく落ちるとか、根拠の怪しいトンデモな話を根拠にしたネガティブ来キャンペーンに熱心だったのは不思議です
この件をもっと突っ込めば、「大嫌いな」オスプレイの導入の不透明さを追求できたでしょうに。
それでもって、UH-Xやらスキャンダルという「祭り」になると大騒ぎをします。
政治部や社会部、経済部が横断的なチームを作って取材をすることがほとんどなく、断片的な取材で終わります。例えばヘリであれば日本のヘリ産業をどうしていくべきか、そういう視点での報道すらありません。単にスキャンダルを面白おかしく報じるだけ。
それでいて役所の縦割り批判するわけですが、目くそ鼻くそを嘲笑うです。
で、騒ぎが終わると忘れてしまって、防衛調達の報道は無くなります。
メディアがモンダイを報道しないからメデイアリテラシーの低い軍オタやら安っすい愛国者の類が、「我が自衛隊の装備に問題なし、世界の最先端をいっている実戦的な装備を開発、しているのだ」と、思い込んでしまうわけです。
さて韓国のヘリ技術移転ですが、基本的にエアバスヘリが将来の競争相手になるであろう韓国に核心部分の技術を完全に渡すわけはありません。これは中国に対しても同じです。また仮に渡しても簡単に同じものが作れるわけじゃありません。非常に高い経験工学的なノウハウが必要です。
ですから韓国が自力で輸出市場を開拓できるはずもなく、自力で売れるヘリを作れるようになるには10年単位の年月がかかるでしょう。
それでもヘリ産業育成のため、必要な数機種を一機種に絞り、挙国致体制をつくって輸出も行おうという姿勢を馬鹿にはできません
翻って我が国の場合、BK117以外メーカー三社が、国内の民間市場も全く取れない体たらくで、防衛省市場という公共事業にたかっている寄生虫です。
自前でマトモな製品も作れず、将来市場に打って出るつもりも無いのに、外国製の3~6倍も高いライセス品を細々と生産して税金を無駄遣いしています。
やっていることは政治家に献金して公共事業で食っている地方の土建屋と同じです。
国家という親にタカっている中年のニートのようなものです。
OH-1にしても実戦では使い物ならないくせに、値段だけは高くて250機の調達予定が僅か34機で打ち止めです。メーカーもダメなら、自衛隊、防衛省も当事者意識が欠けています。
ですからマトモなヘリを開発する能力がありません。実戦よりも自衛隊村の利益調整ばかりに熱心ですからまともな仕様や調達計画が作れません。
空自のUH-60Jにしても調達単価24億円弱で調達するはずが、未だに40億円程度しています。しかも空自の公式見解は「劇的に価格を下げる方策はありません。頑張ります」
です。
装備部の能力が著しく低いのか、官製談合なのかその両方なのかを疑われてしかたありあせん。ですが、マスメディアはこのようなケースでも取り上げようとしません。
防衛航空宇宙産業という括りで国家が関与しない、あるいはできないから、防衛省も経産省も当事者意識がないし、産業として自立させようというプランもない。
まさに縦割りの弊害です。本来政治が何とかすべきですが、防衛装備にマトモな見識をもった政治家がほとんどおらず、防衛産業の現状維持と予算拡大だけを騒ぐ、声が大きくて程度の低い連中ばかりです。
こうして税金が浪費されているわけです。
自立する気のない国内ヘリ産業の維持にカネを使うくらいならば、東北の復興やら待機児童対策にそのカネを使うべきです。
ところが自衛隊応援団的な「国士」的なジャーナリストやら「保守の論客」の方々は自衛隊は常に正しい、防衛産業は予算削減の被害者だ、財務省が悪い、防衛予算を増やせと壊れたテープレコーダーのように妄言を繰り返すだけです。
で、能力の低い業界と防衛省を甘やかしています。
こういう現状を見るにつけ、韓国の方が余程まともな報道をしているように見えて仕方ありません。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「駐在武官」を機能させるために必要なこと
増員だけでは強化にはならない
http://toyokeizai.net/articles/-/55366
『なぜ自衛隊は「暴発する機銃」を使うのか』
2014年11月09日
http://toyokeizai.net/articles/-/52889
アパッチ攻撃ヘリの調達、なぜ頓挫?
問われる陸自の当事者能力
2014年11月02日
http://toyokeizai.net/articles/-/51971
オスプレイ選定の不透明、対抗馬は商用機?防衛省は「複数候補から選んでいる」と強弁
2014年10月26日
http://toyokeizai.net/articles/-/51614
御嶽山への自衛隊派遣、口を挟むとサヨク?必要なのは事実に基づく冷静な議論
2014年10月05日
http://toyokeizai.net/articles/-/49744
戦傷者は「想定外」という、自衛隊の平和ボケ
「国内では銃創や火傷は負わない」との前提
2014年09月17日
http://toyokeizai.net/articles/-/47994
strong>WEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました。
厚生年金強制加入は、景気をさらに悪くする
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014111400007.html?iref=webronza
Japan in Depth に以下の記事を寄稿しました。
【防衛省・高機動パワードスーツ開発は税金のムダ】~装備開発の在り方、抜本的に改めよ
http://japan-indepth.jp/?p=12178
【防衛駐在官の質の向上を図れ】~外務省出向システムでは機密情報が防衛省や内閣府に届かない?~
http://japan-indepth.jp/?s=%E6%B8%85%E8%B0%B7%E4%BF%A1%E4%B8%80



