人は感情に流されるとこんなにも大きな失敗をするものか、と改めて思っている。
どんな形であってもみんなの党は残すべきだった。
誰かさんの不徳の至りだ、などと言うには余りにも大き過ぎる手痛い失敗である。
みんなの党が雲散霧消したから、第3極政党に淡い期待を抱いていた人たちの行き場がなくなってしまった。
もともと保守系の人たちばかり集まっていたのだから、共産党や社民党には絶対に行けない。
それでは民主党に行けるかと言えば、実質上労組や旧社会党系の事務局が牛耳っていると言われている民主党には普通の人はそう簡単には行けない。
維新の党に行ってしまえばよかったが、維新の党もどうも日光の手前で停まっているからどうしても様子を見たくなる。
様子を見ている内に、結局どこにも行くところがなくなってしまった。
しょうがないから、まあそれほどの違和感、抵抗感がない自民党に行こうか、ということになる。
今回は、自民党消極支持派の方々が自民党を大勝させる原動力になる。
自民党支持消極派ではなく、自民党消極支持派である。
自民党でなければ絶対にダメだという絶対支持派、自民党積極支持派の対極にいる「仕方なく自民党支持派」、「しぶしぶ自民党支持派」である。
みんなの党が党として存続していれば、たとえ党首に問題があったとしても仕方なく自民党支持派の人やしぶしぶ自民党支持派の人はみんなの党や維新の党に投票したであろう。
みんなの党は解体せざるを得なかったとは思うが、党の消滅にまで持って行ったのは政治家の判断としては実に拙劣だ。
浅尾氏が悪いのか、それともそこまで浅尾氏を追い込んでしまった渡辺氏が悪いのか。
まあ、どっちも悪い、ということになるのだろうが、それにしても政治のセンスが悪い人たちが揃ったものだ。
一世一代の不覚だということを、ご本人たちは気付いているのだろうか。
記事
- 2014年12月10日 12:23
みんなの党を解体したのはいいが、消滅させてしまったのは一世一代の不覚だろう
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