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サム・スミスとグラミー賞、アメリカと日本について

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■マイノリティーに不寛容化する日本

で、ひるがえって、日本ではどうか。ま、ソチ五輪のエピソードが象徴的だけど、状況は全然違うよね。

もちろん槇原敬之「MONSTER」のような「報われない恋」を歌った名曲もある。でも、少なくとも、アメリカのここ最近のグラミー賞から垣間見えるような潮流の変化はどこにもない。

そういえば、総選挙を前にして、こんなニュースがあった。

「同性愛者への人権施策は必要ない」自民 アンケートに回答 ― スポニチ Sponichi Annex 社会

詳しい回答はこちらのブログにも書かれている。

自民党からまた衝撃回答「性的少数者について人権問題として取り組まなくてよい」 ( 選挙 | 2014衆議院選挙 政党 衆議院選挙 自民党 日本 人権問題 法務省 人権 障害者 ) - ゲイリーマンのカミングアウト的思考 - Yahoo!ブログ

ということは、(内部にいろいろな考えの人はいるにしても)おそらく次の選挙で圧倒的な勝利を果たすであろう自民党の本部は、こう考えているということになる。

・性的少数者について人権問題として取り組まなくてよい

・性同一性障害者への施策は必要だが、同性愛者の人権を守る施策は必要ない

・結婚は異性間のものであるべきで同性婚は必要ない

こういう選挙期間のアンケート調査はどちらかと言えば口当たりのいい建前的な返答か(もしくは無回答)が並びそうなのだがに、それでもこうなっている。ということは、マイノリティの多様性を認めない不寛容な方針を積極的に打ち出していく考え方がある、ということになる。「保守」を自認するコアな支持層からの賛同が得られる自信がある、ということになる。

そっか。

ここまで書いてきたことを踏まえて考えると、個人的にはこれ、本当にがっかりすることだ。別に僕はLGBTの当事者じゃないし、「アメリカやヨーロッパに比べて日本は……」なんて、ことさらに言い立てるつもりもないけど。それでも、今の日本の社会が向かっているこういう風潮に、とても残念な気持ちがある。性的マイノリティーの問題だけじゃなく、「価値観の統一」を良しとする全体主義的な志向にはノーを言いたい気持ちがある。

なぜだろう。たぶん僕の奥底のところに強く願う気持ちがあるんだろうと思う。

それはLGBTにかぎらず、誰かが決めた「普通」というものに馴染めなくて、苦しんだり、笑われたり、混乱したり、とにかくいろいろ上手くいかなかった10代を過ごしてきた人に対してのものなんだと思う。

僕自身がそうだったかどうかは自分ではよくわからない。でも、そういう人がみんな救われてほしい、自分が「みんな」と違うことに悩んできた人が、それぞれに報われてほしいという気持ちがある。そういう音楽がグッとくる。だから深夜にサム・スミスを聴いて泣きそうになるときがある。

俺たちが「イコール」にならなきゃ、自由はない。だから立ち上がるんだ。

マックルモア&ライアン・ルイスはそう歌っている。少しずつでも変わっていけばいいなと思う。

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