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向上心と反比例する幸福度とラテンの人々について

日本人は謙虚さが美徳だと思っている。
しかし、この広い世界に「謙虚さ」を美徳だと思っている民族がほかにいるのだろうか?

ここラテンの国で謙虚な人間に会うことなどほぼない。
みんななぜか自信満々だ。何をするにも、「おれ最高、わたし最高」だと思っている。

時々、こちらが外国人だと見ると、得意気にひどい英語で話しかけてくるメキシコ人がいるが、彼らの英語は華麗にスルーしすべてスペイン語で返すようにしている。リズム感が全くないのに、「ワタシ、サルサ踊れる」というメキシコ人女性は後を絶たないし、かなりの太めの女性でも当然のように自分を美人だと思っている。

ある意味、素晴らしい価値観だし、地球幸福度指数でもベトナム以外はラテン諸国が独占している。

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(ちなみに麻薬問題で人々が頻繁に行方不明になるメキシコでも23位、常に財政破綻と直面し、実質インフレ率は年30%と言われるアルゼンチンは15位。でも日本は75位・・・・何かがおかしい)

向上心があるとむしろ人はより一層、自分に厳しくせざる得ず、それがまた「幸せ」というありきたりの感情から人々を遠ざけるのだろう。

向上心と幸福度というものが反比例するとしたら、何も努力しない人間のほうが幸せということになってしまう。別にメキシコ人のことを擁護するわけではないが、向上心のなさだけで人は幸せになるとは思えない。むしろ、自己許容のほうが重要ではないだろうか?

「ありのままの自分を愛するという」という歌の歌詞のようなことがラテンの人たちを見ていると、思い浮かぶ。彼らは人と自分とを比べたりしないから、いつでもどこでも自信満々だし、その小さな世界ではいつまでも王子様、王女様でいられる。

それが正しいことかは分からないし、別にそんなことはどうでもいいのではとさえ思う。例えば、このあいだ「ワタシ、ビリヤード得意」と言っていたメキシコ人とビリヤードをしたが、あまりの下手さに開いた口が塞がらなかった。それでも、やはり彼らは自信を損なうことはない。ある意味、羨ましいぐらいだ。

「幸せ」を感じるというのも、ひとつの才能だと思う。ラテンの人々たちがその才能に恵まれていることだけは確かなようだ。

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