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2014.12.08

■12月某日 解散総選挙の期間も半分が経過した。年末の総選挙とあって投票率がかなり下がるのではないかと危惧されている。師走というあわただしい時期ということもあるが、大義なき解散といわれたように、争点が分かりづらいこともあるだろう。安倍政権はアベノミクスの是非を問う選挙と位置付けつつ、消費税増税は18か月先延ばすことも同時に発表。増税先延ばしは全野党が反対しているのだから争点になりようがない。自民党は在京テレビ局に「公正、中立、公平の確保」を求めた文書を送りつけた。テレビ・メディアを牽制し、委縮効果を狙った圧力である。強権的な専制政治を得意とする安倍政権の独裁指向が露骨すぎる。

そのくせ、麻生太郎は、「女が子供を生まないことが悪い」などと選挙演説でぶち上げた。麻生太郎の失言や差別発言は麻生という人格にしみついた体質なのだろう。仲井真元県知事は県知事選で大敗したにもかかわらず、任期切れ直前に防衛局が出していた埋め立て工事にまつわる計画変更二件を認めた。まさに最後っ屁であり、晩節をけがするようなやり口に、野党は当然としても自民党議員からも不満が出ている。衆議院選挙の最中に、こうした仲井真元知事の県民に反感を持たれるようなやり方は、衆議院選をたたかっている前職の自民党議員にとっても、マイナスの効果しか生まないだろう。やはり、この人物は得体のしれない狸オヤジである。沖縄移住者としても恥ずかしい限りである。仲井真氏はすでに東京の田園調布に愛人との愛の巣を準備しているといわれており、飛ぶ鳥あとを濁さずで、去って欲しい。しかし、そんな美学はこの人物にはカケラもないのだろう。

 それはともかく、各メディアの事前の世論調査によれば、自民党は単独で300議席に達するのではないかと予想されている。政治とカネでスキャンダルが多発し、国政の難題が待ち構える安倍政権にとっては野党の選挙体制が整わないうちに解散に打って出た奇襲作戦が成功しそうな形勢である。もちろん、投票先を決めていない有権者も多いが、自民党は議席を減らすどころか、増やすという事前予測には愕然である。再び、安倍政権が一強多弱の安定政権を作り上げれば、日本は危険な途にまっしぐら一直線である。「稀代の悪法」特定秘密保護法の施行も10日に迫っている。この危険な法案も国民議論も国会論戦も尽くされたとはまったく思えない。まさに戦前の治安維持法みたいな暗い時代への逆行である。

 唯一の救いは沖縄の4選挙区では自民党議員にオール沖縄の県民党候補が対抗馬として足並みをそろえていることだ。自民党が全国的に勝利しても、沖縄で負ければ喉仏に棘が刺さったみたいなもので、いずれ安倍政権のアキレス腱になるだろう。その意味でも、沖縄から裏切り者の自民党議員を一掃しておくことが必要だろう。小選挙区で敗北しても比例での復活はあうかもしれないが、それは選挙制度の問題だから沖縄県民の責任ではない。しかし、それにしても、消費税増税、集団的自衛権行使のための法整備、原発再稼働など、国論を二分する難題は山積だ。鳴りを潜めているが、TPPも問題大ありだ。それでも世論が動かない日本はどうなっているのか。これが悲しい現実ということなのか。せめて沖縄は正しく民意を示そうではないか。期日前投票にも行こうぜ。

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