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米10月貿易赤字は小幅減、輸出回復もドル高で輸入が増加

October Trade Deficit Dips Slightly, While Oil Imports Plunge To 5-year Low.

米10月貿易収支は434.32億ドルの赤字となり、市場予想の412億ドルより赤字幅を拡大させた。前月の436.03億ドル(430.32億ドルから修正)を0.4%下回り、過去5ヵ月間で4回目の減少を示す。ドル高に伴い輸入が増加に転じ、輸出増の寄与を押し下げた。

内訳をみると、輸出が前月比1.2%増の1975.37億ドルとなった。5ヵ月ぶりの低水準を示した前月から増加に転じている。輸入は0.9%増の2409.70億ドルと、前月の横ばいからこちらもプラス転換した。国内総生産(GDP)の算出に使用される実質ベースのモノの赤字は508.41億ドルと、前月の508.53億ドルとほぼ変わらず。なお2013年の貿易赤字は4715億ドルと2009年以来でもっとも改善しており、2014年も貿易赤字は縮小トレンドをたどる期待が大きい。

BNPパリバのローラ・ロスナ—米エコノミストは、結果を受けて「米7−9月期国内総生産(GDP)確報値は純輸出の寄与度拡大が見込まれ、改定値の3.9%増から4.2%増へ上方修正される公算」と予想。ただし米10−12月期は、輸入の増加を背景に貿易赤字が拡大すると考えており「純輸出はGDPを0.2%ポイント押し下げる見通し」とまとめた。

米10月貿易収支と予想より弱い米10月製造業受注の結果と合わせ、JPモルガンは米7−9月確報値の予想を4.1%増から4.2%増へ引き上げたものの、米10−12月期GDPは予想値2.5速%増を下回る可能性を点灯させた。バークレイズは、米10−12月期GDP予想を従来の2.4%増から2.3%増へ下方修正した。

以下は、輸出および輸入の内訳と各国ごとの貿易収支動向。

輸出の内訳をみると、モノは前月比1.5%増と前月の2.1%減から増加に転じた。

(増加項目)
・資本財 3.8%増と前月の2.5%減から反転
・自動車 1.2%増と3ヵ月ぶりに増加
・消費財 2.6%増と前月の4.0%減から反転
・サービス 0.5%減と前月の0.9%減から反転
(減少項目)
・食品/飲料 1.2%減と4ヵ月ぶりに増加した前月の12.1%増から反転
・産業材 0.2%減と前月の4.7%減を含め2ヵ月連続で減少

輸入の内訳をみると、モノが0.9%増となり前月までの横ばいから脱した。原油を除いた場合は1.3%増、ドル高を背景に足元で最も強い伸び示し、主要なカテゴリー全てプラスを遂げている。

(増加項目)
・自動車 4.8%増と3ヵ月ぶりに増加
・消費財 4.2%増と2ヵ月連続で増加
・資本財 2.2%増と前月の1.9%増から反転
・食品・飲料 2.1%増と前月の1.4%増を含め2ヵ月連続で増加
・産業財 0.5%増と3ヵ月ぶりに増加

国別での貿易赤字動向をみると、最も赤字が多い中国は前月比8.5%減の325.54億ドルで過去最高を塗り替えた前月を下回った。日本は20.7%増の64.47億ドル。欧州でも14.8%増の150.42億ドルとなった。主な原油輸出国への赤字は、原油安・ドル高を背景に原油輸入が2009年11月以来の低水準となったように減少が優勢。カナダは33.3%減の26.51億ドル、石油輸出国(OPEC)はサウジアラビアが米国向け販売価格を引き下げたこともあり50.4%減の17.61億ドルを示した。メキシコのみ、6.7%増の51.55億ドルだった。

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