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日本国債 格下げ

12月1日にムーティーズという格付会社(格付会社とは国や金融機関、事業会社などの財務内容の健全度合いをAやBやCとランク分けした情報を提供している会社のことを言う。世界的に有名な格付会社は米国のムーディーズ、S&P、英国のフィッチなどがある)により日本の国債が格下げが発表された。

格付が下がったからといって大騒ぎする必要はないが、株式市場や債券市場、為替市場はこうした格付会社の格下げ、格上げで乱高下することもある。金融業界で働く人たちは意外とこうした格付会社の評価を気にしている(だからこそ、それにマーケットが反応するのだが・・・)。

よく言うトリプルA(AAA)というのが最上位であり、ダブルA(AA)、シングルA(A)、トリプルB、ダブルB、シングルB、トリプルCといった具合に評価が下がってくる。現在、最上位に位置するのは『米国、ドイツ、スイス、カナダ』など。リーマンショック直後にはフランス国債や米国国債の格下げが発表され、大騒ぎした。

今回、日本の国債の格下げが発表されたわけだが、それにより為替は円安(1ドル=119円台へ)に一時的に振れた。国債が格下げされるということは日本の財政(国のお財布)状態がより悪くなっているということなので、お金は日本から逃げる。だから「格下げ」は円安要因(日本のお金・円の価値が下がる「円が安くなる」ということ)となる。

ところが、現在日本銀行がドンドンお金をばらまいているので(実際、金融機関や市場から国債を買い付けて、市場「世の中」に資金を供給している)、本来、格下げ(日本の信用力が下がる)によって日本国債が売られるはずなのに、日本銀行がドンドン日本国債を買い込むから、国債の値段が下がらない。すなわち国債の金利が上がらないのである(国債の価格と国債の金利は反比例している。

また本来であれば株価が上昇すれば、債券価格は下落するはずなのに、さまざまな要因で今回はそうなっていないのである。クライアントセミナー基礎編で勉強しましたね。

一方、日本の国債が格下げされれば日本の不信感につながり、日本の株式も売られそうだが、格下げされた日に、日経平均株価は今年の最高値を更新した。皮肉なことに、現在、日本を始め、世界中でお金がばらまかれていて、お金の行き場がなく株式市場に流れ込んでいる。

さらに円安なものだから、幾分日本国内の輸出企業の業績にも貢献している。更に更にOPEC(石油輸出国機構)が減産見送りをしたものだから(世界の不景気が続いているため、今年の夏場以降、工業的、産業的な石油の需要が減っているため40%近くも石油の値段は下がっている。

本来ならば石油産出国(サウジアラビアなど)は減産して世の中に出回っている石油の量を減らすのだが、そうすると現在世界に大量に出回ろうとしている米国の格安のシェールガスのシェアが大きくなり、産油国は石油を買い付けてくれるお客様を奪われかねない。

だから、石油価格が更に安くなることを覚悟して減産を見送ってしまったので、石油価格が大幅に値下がりしている。原発が停止して、大量に石油を海外から買い付けている日本国内の企業はエネルギーコストの低下に結びつくために業績を押し上げる効果がある。

日本の国債が格下げされたにもかかわらず「お金余り(日本銀行のばらまき)」「円安(輸出企業は得)」「原油安(エネルギーコストの低下)」で日本株式は絶好調である。

そもそもなぜ今回、日本の国債が格下げしたのかといえば、安倍さんが「消費税引き下げを先送りした」からである。確かに消費者としてみれば、消費税が上がらない方が良いに決まっている。

しかし、消費税を上げないということは、国の収入は上がらないことになり(国の収入は税収しかない)、現状の日本の赤字は更に膨らみ続けることとなる(「消費税と社会保障問題」は11月20日からスタートした定例のクライアントセミナーのテーマにもなっているから、今回のクライアントセミナー参加者はよく理解できるはず)。だから、格付会社から日本の財政(お財布事情)は更に悪化すると判断され、格下げされたのである。

皮肉なことに、格下げされても、株式市場は絶好調。

クライアントの皆さん、株価が上がり、少しばかり投資信託の残高が増えているからといって、調子に乗らないで欲しい。「なぜお金が増えているのか?」「なぜ株価が上がっているのか?」ということも少しずつでもいいから理解していこう。

いつも話すように「マイペース」これが一番。正しい知識を身につけるためにも、是非クライアントセミナーには参加し続けて欲しいと切に願います

(年1~2回程度しかないから、セミナーにおいでよ)。

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