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【読書感想】あなたはなぜパズドラにハマったのか? ソーシャルゲームの作り手が明かす舞台裏

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 『パズドラ』は、それまでのソーシャルゲームと比べると、明らかに「異物」だったのです。

 著者は、『パズドラ』の「違い」について、こう述べています。

・「それまでのソーシャルゲーム」は「課金させる仕掛けがあちこちにある」のに、『パズドラ』にはほとんどない。それどころか唯一の課金アイテムである「魔法石」を配りまくっている。


・「それまでのソーシャルゲーム」は「ゲームを有利に進めるためのコミュニケーションを取らせること」で、人と人とが繋がる環境を作り離脱させない仕組みがあったが、『パズドラ』には他人との直接的なコミュニケーションがない。


・「それまでのソーシャルゲーム」は「ただボタンを押すだけ」だったが、『パズドラ』はゲームとしても楽しむことが出来た。

 本の中では、それぞれの項目について詳しく説明されているのですが、『パズドラ』というのは、それまでの「ただボタンを押すだけ」のソーシャルゲームとは、異なるコンセプトでつくられていたのです。

 既存のソーシャルゲーム運営者たちにとっては、このゲームの特大ヒットは、衝撃的なものだったそうです。

 いままでの「常識」をことごとく覆すようなコンセプトでつくられているのですから、そりゃそうだろうな、と。

 ただし、著者は、『パズドラ』が受け入れられた背景には、それまでの「ボタンを押すだけのソーシャルゲーム」でのユーザーの体験の蓄積も大きかったのではないか、と考えているようです。

 ボタンを押すだけのソーシャルゲームは、それまで、テレビゲームに縁がなかった人たちを、ゲームの世界に引き込みました。

 ただ、彼らも次第に、「ボタンを押すだけのゲーム」に物足りなさを感じるようになってきた。

 ちょうどそこに登場したのが『パズドラ』だったのです。

 スマホ時代になって『パズドラ』に人がハマった理由の一つに、スマートフォンならではの操作性を重要視して作られたことが挙げられます。

 スマートフォンに適した遊ばせ方とは、「片手で遊べ、親指で画面をツルツルする」こと。

 十字キーとボタンがないスマートフォンでは、片手で持った時に自由に動かせるものは親指だけです。『パズドラ』はその状態で心地よく操作できることを考えて作られています。

 しかも連鎖の発生により、テンションを上げさせるゲーム性もあり、パズル部分だけでも面白いと思わせたことが画期的でした。

 この『パズドラ』のヒットをきっかけに「遊べるソーシャルゲーム」へと各社がシフトしていきました。

 ソーシャルゲームは、シンプルでなければ、ユーザーがついてこないと考えられてきました。

 でも、ユーザーだって、ゲームで遊んでいくうちに成長していきます。

 ただ、ボタンを押すだけのゲームでは、物足りないと感じる人が、増えてきました。

 これまでのテレビゲームの世界で起こってきたことが、ソーシャルゲームでも繰り返されてきた、とも言えるのです。

 ただ、そういう「遊べるゲーム」へのシフトというのは、開発費の高騰の原因にもなり、開発側としては、難しい面もあるようです。

 それでも、これだけソーシャルゲームが乱立していては、「差別化」しないと生き残れない。


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