- 2014年12月05日 00:00
【読書感想】あなたはなぜパズドラにハマったのか? ソーシャルゲームの作り手が明かす舞台裏
1/3あなたはなぜパズドラにハマったのか? ソーシャルゲームの作り手が明かす舞台裏
- 作者: 鈴屋二代目,井原渉,斉藤大樹
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2014/08/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Kindle版もあります。
あなたはなぜパズドラにはまったのか? ソーシャルゲームの作り手が明かす舞台裏
- 作者: 鈴屋二代目
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2014/10/10
- メディア: Kindle版
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内容紹介
そうだったのか!! 目からウロコのソーシャルゲームの舞台裏。あなたも、思わず魔法石を買ってしまったことはありませんか?
携帯、スマホ向けソシャゲの開発を長年手がけてきたプロデューサーが、あんな話やこんな話まで、全部バラします。
知識ゼロでも読めるソーシャルゲーム開発・運営の裏話が満載。
「1%の課金者が売り上げの半分を支えるビジネス」「パズドラがもたらしたソシャゲ革命」「怪盗ロワイヤルとドラコレが気づかせたバブル」
「開発者なら誰でも知っているソシャゲの常識」「キャバ嬢とトラック運転手がハマる?」「1日のうち儲かる時間、1年のうち儲かる日」ほか。
一時期ほど「社会問題」として語られることはなくなったソーシャルゲーム。
下火になった、というよりは、「一般的なものになった」と言ったほうが正しいようです。
もちろん、かなりの金額を使っている人はいるようですが、子どもがとんでもない額を「ガチャ」で遣ってしまって……という話は、以前ほどは聞かなくなりました。
運営側の「浄化」が奏効しているのか、あまりにもあたりまえの光景になってしまったため、メディアなどで採り上げられることがなくなってしまったのかは、わかりませんけど。
この本は、ソーシャルゲームの黎明期から、実際にその開発・運営にあたってきたという著者が、その「裏側」を語ったものです。
これまでの「ソーシャルゲーム論」というのは、「現代社会との関連の考察」とか、「ソーシャルゲームそのものの是非」を中心に語られたものが主流でした。
社会にとって目新しく、そして「形のないデータに高額を遣う」ということが理解困難だった人が多かったため、「社会現象」として扱われていたのです。
しかしながら、この本は、あくまでも「開発・運営側の視点」を貫いているんですよね。
社会問題としてではなく、「ゲーム」として、「商品」としてのソーシャルゲームが語られており、新鮮な印象を受けました。
そもそも、デジタルネイティブ世代(物心がついたときから、インターネットが存在していた世代)の若者たちは「データをお金で買う」ことに、そんなに抵抗無いでしょうし。
これを読むと、「ソーシャルゲーム」と総称されるもののなかでも、さまざまな世代交代や、運営側の思惑の変化がみられていることがわかります。
現在のソーシャルゲームの代名詞である『パズドラ(パズル&ドラゴンズ)』は、発売当初は、「鳴り物入り」というわけではなかったのです。
2012年2月に『パズル&ドラゴンズ』のアイフォーン版が配信されました。
すぐにアイフォーンアプリの売上ランキングで上位に入り、気が付けば1位に。
その時、ランキング動向を見ていた僕やその他のゲーム開発者は、パズドラの人気がその後2年以上も続くなどとは思っていませんでした。
当時の『パズドラ』は世間的にも知名度が低く、ひっそりとランキングトップになっていた印象でした。
まさかその後『パズドラ』の運営元ガンホーの株価が100倍以上になるなんて…。
2012年前半までは、スマホアプリの売上ランキングに載るアプリの多くは、有料の買い切りタイプでした。
そんな時に始まった無料ソーシャルゲーム『パズル&ドラゴンズ』の長期政権。
ソーシャルゲーム開発者からすれば、お金儲けのツボを押さえておらず、「何故これが1位を取るほど稼いでいるのだ」と不思議に思っていたクリエイターも多かったはず。僕もそうでした。



