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「ワークライフバランス」を気にする人は超一流になれない

なんか怒られそうですが、事実としてそうなので書いておきましょう。


「ワークライフバランス」を気にする人は超一流になれない

新入社員のAさんとBさんが、エンジニアとして開発部に配属されました。

Aさんはプログラミングが大好きで、「ワークライフバランス」など気にせず毎日深夜まで仕事をし、土日も勉強会に参加したり、異業種の尊敬できるプログラマーに会ってみたり、海外の本を読みあさったりしています。

Bさんは仕事はあくまで手段だと捉え、「ワークライフバランス」を大切にします。就業時間が終わったあとは、自分の趣味の音楽に時間を注ぎます。土日は練習をしたり、演奏会を開いたり、プログラミングとはまったく関係のないことに時間を注ぎます。

さて、AさんとBさん、どちらが超一流のエンジニアになる可能性が高いかといえば、無論、それはAさんです。日夜それに時間を注いでいるわけですから、技術も高まるでしょうし、能力に関係する人脈も充実していきます。当たり前ですね。


これは、どちらがよくてどちらが悪いか、という話ではありません。超一流(世界レベルで見ても、上位の能力を持った人材)になるのは、ほとんどの場合、寝食を忘れてそのことに圧倒的な時間を割いている人である、ということを言いたいだけです。


ワークライフバランスを大切にしたい人は、そうすればいいと思います。これは生き方の問題ですので。ぼくも子どもがいるので、かなりワークライフバランスを大切にしています(ちゃんと大切にできていない、とよく妻から怒られますが…)。

そのかわりに、といっては何ですが、子どもがいなかった時分は、ギリギリまで時間を注いでいました。今、ぼくがこうしてブログで生計を立てられているのは、そういう過去のインプットのお陰なんだろうな、とよく思います。

ぼくは多分、純粋に文章を書くという意味においての「文筆業」という仕事では、もう、「超一流」にはなれないと諦めています。世の中にはぼくよりもずっとたくさんの時間を注ぎ、熱意をもって文章を綴っている人はいますから。ぼくはせいぜい「それで何とかメシが食える」という程度のランクにしか位置しないと思います。


プログラミングでもジャーナリズムでも営業でも法務でも経理でも何でもいいですが、あなたがもしも、「この分野では日本一、いや、世界一になりたい」と意気込むような人なら、「ワークライフバランス」という考えを、少なくとも10年は捨てる必要があるでしょう

10年というのは、何も社会人になってから10年、というわけではありません。12歳から22歳までの間、ワークライフバランス捨てるということでもいいと思います(プロスポーツ選手とかそんな感じですよね)。子どもの頃からそういう決意ができている人は強いなぁ、と思います。


ぼくは超一流になりたいと考えた時期もありましたが、最近はそういう願望も薄くなってきました。創作の世界というのは、本質的に競争とは無縁のものでもありますしね。サステナブルに自分が好きなことを続けられて、嫌なことをやらないで済むのなら、それでいいのかな、と。


直接関係があるかはわかりませんが、そんな話を新刊では書いていたりします。あんまり売れてないのでぜひ購入していただけると高知でひとり狂喜乱舞します。

イケダハヤト 朝日新聞出版 2014-07-18

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