内田樹の記事一覧

Libérationの記事から

フランスの左派系メディア『リベラシオン』は森友学園事件について3月23日に次のように伝えている。事件の全貌と歴史的背景を簡潔かつ正確にまとめている。「安倍晋三はなぜ新たなスキャンダルに巻き込まれたのか?」物語は延々と終わらずに続いている。無敵と思われた安倍晋三の任期5年目をスキャンダルの雲が覆っている。彼の妻、安倍昭恵を衆目にさらし、彼の防衛相を無力化したこのスキャンダルの影響は財務省にも及んでい...

2017年03月25日 18:14

境界線と死者たちと狐のこと

村上春樹の新作『騎士団長殺し』を読んでいるうちに、村上春樹と上田秋成について書いた文章があったことを思い出した。もうだいぶ前に書いたものだ。たしか『文學界』に寄稿したのだと思う(違うかも知れない)。江...

2017年03月01日 14:09

ル・モンドの記事から(森友学園問題)

2月27日のLe Monde が森友学園と安倍総理の関係について報じた。どのような形容詞が用いられているか、注意して読んで欲しい。ナショナリスト的逸脱(dérive nationaliste)と不都合...

2017年02月28日 13:15

大統領が就任したときの日本人

8年前のオバマ大統領の就任式のあとに書いた文章が『日本辺境論』に含まれている。模試に使われたので、コピーが送られてきた。読んだら、なんだか今...

2017年02月04日 12:35

なぜトランプ政権のスタッフは嘘をつくのか?

というタイトルの記事が眼に止まったので、訳したみた。なかなか面白い。Why Trump's staff is lying?Bloomberg View 23 Jan 2017by Taylor Cow...

2017年01月24日 19:57

「民の原像」と「死者の国」

高橋源一郎さんと昨日『Sight』のために渋谷陽一さんをまじえて懇談した。いろいろ話しているうちに、話題は政治と言葉(あるいは広く文学)という主題に収斂していった。そのときに「政治について語る人」とし...

2017年01月15日 12:53

ル・モンドの記事から

「ルモンド」1月6日は慰安婦問題について短いニュースを報じた。海外ではこの問題は通常はこういう語り口で報じられているのである。「慰安婦」で日本政府はソウルの駐韓大使を召還。日本は釜山領事館前への帝国軍...

2017年01月08日 10:51

司馬遼太郎についての連載最終回

産経新聞に1年間に4回寄稿した「司馬遼太郎」についてのエッセイ。最終回は「司馬遼太郎と国民国家」日本はいつから「こんな国」になってしまったのか。誰もがこの定型的な慨嘆句を口にする。リベラルも極右も、グ...

2016年12月26日 13:41

天皇の「おことば」について

ある通信社から天皇陛下の「おことば」についてのコメントを求められた。一般紙面には「おことば」の要旨だけしか公開されないので、紙面と整合しないところはカットされた。そこを戻して、すこし加筆したものをここ...

2016年12月23日 10:30

なぜ安倍政権は勝ち続けるのか?

「なぜ安倍政権はこれほど勝ち続けるのか?」その理由はとりあえず周知されていない。誰でも知っている理由なら、こんな特集は組まれない。ふつう政権の支持率が高いのは(政権発足時の「ご祝儀」を除くと)善政の恩...

2016年11月15日 11:42

50代男性のための雑誌に書いた結婚論

『困難な結婚』についてインタビューがあった。50代男性のための媒体で、「そういう人たちにアドバイスを」というリクエストだったので、「発想を切り替えないとこの先は生き延びられませんよ」ということを書いた...

2016年09月10日 18:17

生前退位について

天皇の生前退位についてある媒体から寄稿を求められた。もう発売日をだいぶ過ぎたので公開。参院選挙で改憲勢力が3分の2の議席を獲得し、改憲の動きが出てきたタイミングで、天皇の「生前退位」の意向が示されまし...

2016年09月10日 08:35

ルモンドの記事から

日本政府、ナショナリストを防衛相に任命『ルモンド』8月3日Philippe Mesmer (東京特派員)日本の首相安倍晋三は側近を彼の政府に登用したが、とりわけナショナリスト的立場で知られる女性を防衛...

2016年08月05日 11:04

日弁連での講演の「おまけ」部分

【第一の質疑】後の質問からお答えします。道場やっていて、道場ではほぼ毎日稽古しています。それとは別に週に一回、寺子屋ゼミをやっています。これは大学院の授業の延長で、どちらでもいつでもお入りになれます。...

2016年07月22日 18:55

National Review の記事から「ファシズムに向かう日本」

JOSH GELERNTERJuly 16日本の政治に津波今週、日本の自民党とその連立パートナーは参議院で3分の2を制した。衆議院ではすでに3分の2の議席を擁している。国会両院の3分の2は日本国憲法の...

2016年07月18日 09:47

ルモンドの記事から(天皇退位について)

天皇は退位の意向を持っていないと7月13日水曜日夕刻に宮内庁は断言した。同日の早い時間に、公共放送NHKと共同通信は数年以内に明仁が退位する可能性があることを報じた。1989年に即位し、現在82歳にな...

2016年07月15日 15:46

「赤旗日曜版」の参院選インタビュー

先週の赤旗日曜版インタビューを再録しておく。 参院選の最大の争点は改憲です。与党は争点を隠していますが、これは自民党の改憲草案が参院選の議論の場で議論され、有権者の眼にさらされることを忌避するためです...

2016年07月09日 08:58

僕のビートルズ

ビートル...

2016年07月08日 12:31

変わらないことの意味

神戸女学院を紹介している本の「あとがき」にこんなことを書いた。中高部のPRのための本なのでふつうの人はあまり手に取ることがないと思うので、ここに再録しておく。神戸女学院時代の同僚たちと毎年スキー旅行に...

2016年07月01日 18:51

英国のEU離脱について

英国のEU離脱についてある通信社からコメントを求められた。すこし長めのものを書かせてもらったので、ここに採録する。EU構想の起源は16世紀のルネサンス期に誕生した「文芸共和国」に遡る。その当時、ヨーロ...

2016年06月29日 17:37

大学のグローバル化が日本を滅ぼす

今年度の『大学ランキング』の「グローバル化」の項目を執筆した。こんな挑発的な文章を載せてくれた『大学ランキング』の小林さんの剛胆にまず感謝したい。でも、ここに書かれていることは、全大学人の70%くらい...

2016年06月22日 11:05

ルモンドの記事から

ルモンドの記事から。タイトルは「贅沢のツケ。都知事辞職」。自国で起きていることの「文脈」を知るために逐一海外のメディアを参照しなければならないという恥ずべき現実を日本のメディアはどれくらい実感している...

2016年06月16日 15:03

電通は日本のメディアを支配しているのか?

「電通は日本のメディアを支配しているのか?」と題するフランスのネット記事を翻訳しておく。記者はMathieu GAULÈNE。配信は5月13日。プリントアウトしたらA48枚に及ぶ長い記事だったので、と...

2016年05月15日 09:49

日本はこれからどこへ行くのか

先日若い研究者たちと話したときに、自分の立ち位置はどこかということが話題になった。私は自分の立ち位置を「大風呂敷を広げること」だと思うと言った。「餅は餅屋」、人はそれぞれ自分の得意なスタイルで研究すれ...

2016年03月13日 16:01

Japan Times から

元駐日英国大使、コルタッチ氏が安倍政権の改憲志向に対してきびしい批判の言葉を向けている。これがたぶん世界の「常識」なのだと私は思う。安倍の優先順位間違い。ヒュー・コルタッチ安倍首相は日本をもういちど「...

2016年02月01日 16:32

ルモンドの記事から

1月11日付けのLe Monde 紙が安倍首相の予算委員会での「パートで月収25万円」発言について、かなりきびしい口調で報道している。経済政策の破綻の理由が政策選択の適否ではなく、政治指導者たちが「...

2016年01月12日 11:20

朝日新聞インタビュー(ロング・ヴァージョン)

朝日新聞にインタビューが掲載された。市民連合の新宿西口街宣でも、だいたい同じようなことを話した。「街宣でのスピーチをブログに採録してほしい」というリクエストがあったので、新聞掲載のインタビューに、今日...

2016年01月05日 16:56

今年の10大ニュース。

年末恒例の今年の10大ニュースを考える。年末に来し方振り返るというのはたいせつな作法である。1年は「あっ」という間に過ぎてしまうけれど、よくよく見つめるとずいぶんたくさんのことが起きているものである。...

2015年12月31日 12:49

大学教育の終焉

室井尚『文系学部解体』(角川新書)の書評を『本の旅人』に寄稿した。室井さんの本をぜひ読んで欲しい。「大学教育の終焉」筆者の室井さんと私はほぼ同時期(90年代はじめ)に大学教員となり、それから四半世紀を...

2015年12月28日 10:05

レヴィナス『モーリス・ブランショ』新装版のためのあとがき

最初に出てから23年後にエマニュエル・レヴィナスの『モーリス・ブランショ』が復刻されることになった。初版が出たときにもさして売れず、絶版になっていた本が、四半世紀を閲して再び日の目を見ることになったわ...

2015年12月09日 18:24

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