SYNODOSの記事一覧

人工知能を基礎情報学で解剖する - 西垣通 / 情報学

超知性体の誕生か、空騒ぎかしばらく前のことだが、マイクロソフト社の開発したチャット・ボット(おしゃべりロボット)Tayがツイッターで不適切な発言をしたということで大騒ぎになった。ヒトラーの名をあげて人種差別的な攻撃をしたり、口汚くみだらな発言をくりかえしたりしという。一時的にサービスは停止され、マイクロソフト社は謝罪せざるをえなかった。TayはAI(人工知能)の自然言語処理技術にもとづくチャット・...

2018年08月20日 15:42

「結婚」「夫婦」という観点から見る日本の所得格差 - 迫田さやか / 所得分配論

平等化装置としての結婚?日本の格差が拡大している、と聞いたときに、どんな格差を思い浮かべるだろうか。所得、教育、地域、医療…。格差にもいろいろな格差がある。私が専門として勉強している分野は所得分配論と...

2018年08月08日 23:13

文部科学省汚職と競争的資金を、オバマ政権の経験から考える - 畠山勝太 / 国際教育開発

大変残念なことですが、連日、文部科学省の汚職問題がメディアを賑わせています。いくつもある汚職事件の中でもわたしがとくに気になっているのは、天下りの問題、それから利益供与と私的見返りの問題です。なぜなら...

2018年08月06日 14:14

「一強多弱」の政治をどう見るか - 前田耕 / 政治学

政権交代の起きる国と起きない国メキシコでは7月1日の大統領選挙の結果、国民再生運動のロペスオブラドール氏が当選し、政権交代が起きることになった。制度的革命党の一党長期政権が2000年まで続いた同国でも...

2018年08月01日 15:04

インドネシアのイスラームと政治――「宗教的寛容」のゆくえ - 見市建 / インドネシア政治

インドネシアは「寛容なムスリム大国」であるといわれてきた。人口の9割はムスリム(イスラーム教徒)であるが、キリスト教徒の政治家は珍しくない。しかし、近年、宗教的不寛容が高まっているともいわれる。201...

2018年07月27日 17:45

ビルゲイツやザッカーバーグは救世主なのか、それとも破壊者なのか?――教育政策における新たな利益団体の話 - 畠山勝太 / 国際教育開発

日本でもマイクロソフトのビル・ゲイツ氏やFBのマーク・ザッカーバーグ氏は知名度が高いと思いますが、近年、両者は教育政策分野においても注目を集めています。このふたりと教育政策と言えば「ICTと教育」でし...

2018年07月25日 18:03

物価はなぜ上がらないのか?――「アマゾン効果」と「基調的な物価」のあいだ - 中里透/マクロ経済学・財政運営

このところ、「物価が上がらないのはネット通販のせい?」という話が注目を集めている。この議論は、6月18日に日本銀行から公表されたレポートを機に盛り上がりをみせているが、足元の物価の弱い動きをめぐる議論...

2018年07月23日 15:07

巨大労働市場でチャンスを掴め――移民が支える湾岸アラブ諸国 - 松尾昌樹 / 中東地域研究

湾岸アラブ諸国の社会を支える移民たちドバイに行って何を見るか。私の一押しは、間違いなく移民だ。ドバイ人口の約8割は、移民で占められている。その大半はインド出身で、他にもパキスタンやバングラディシュとい...

2018年07月20日 12:49

すべての妊娠に寄り添って - 津田緑 / にんしんSOS東京

「生理が予定日より遅れています。妊娠してしまったかと思うと不安で、夜も眠れません」「生理が遅れていて、今日検査薬を使いました。陽性反応が出て、妊娠していることがわかりました」妊娠にまつわるすべての「困...

2018年07月18日 19:25

リベラルとは何か?――その概念史から探る - 髙山裕二 / 政治学

はじめに――「リベラル」は死語!本日のセッションで私に課せられたお題は、「リベラル」の歴史や定義について、です。わたしは政治思想史を専門としていますので、その領域で「リベラル」がどう考えられているのか...

2018年07月13日 15:21

アイヌ差別の現状――民族への差別と民族の内なる差別 - 佐々木千夏 / 教育学

“アイヌ差別”とは何か2016年2月、内閣府によってアイヌ民族に関する初の全国調査結果が公表された。それは驚きの結果であった。アイヌへの現在の差別や偏見について、回答者がアイヌの人々の場合には72.1...

2018年07月11日 14:02

学校にエアコンなんて贅沢か?――温暖化が進む世界で子供たちの学習環境を考える - 畠山勝太 / 国際教育開発

1. アメリカの研究結果から――暑さは子供の学力に影響を与えるのか?先月、NBER(全米経済研究所)のワーキングペーパーで、暑さが子供の学習成果に与える影響を分析した研究が公表されました(Heat a...

2018年07月09日 17:44

フェイクニュースに対する適切な対処法とは――ドイツのネットワーク執行法をめぐる議論 - 穂鷹知美 / 異文化間コミュニケーション

ここ数年、世界各地で、フェイクニュースやヘイトスピーチがソーシャルネットワーク上で激増し、それに対する対策に、どの国でも高い関心が置かれています。そんな中、ドイツではソーシャルネットワーク事業者の適切...

2018年07月06日 12:07

日本は学歴分断社会である――真の共生社会に向けて / 『日本の分断』著者、吉川徹氏インタビュー

若年/壮年、男/女、大卒/非大卒の組み合わせからなる「8人」のプレイヤーが支える日本社会。だが、この「8人」のプレイヤーが歩む人生の岐路は、格差に満ちたきわめて不平等なものである。その元凶にあるのが「...

2018年07月04日 14:19

トランプ政権を支える「福音派」の素顔――「エルサレム大使館移転」を実現させた宗教的世界観 - 藤本龍児 / 社会哲学

分かりにくい「トランプ支持者」像トランプ政権についてよく分からないことの一つに、その支持者はどんな人びとなのか、という問題がある。トランプ支持者を突き動かしているものは何か、という問題といってもよい。...

2018年07月02日 18:02

がんと就労――病気になっても働ける環境をめざして - 桜井なおみ / CSRプロジェクト代表理事

もし、あなたが今「がんです」と言われたら、最初にどんなことが頭に浮かびますか? そして、あなたは、今の仕事が継続できると思いますか?はじめに「がん」は、日本人の死因の第一位となっており、2人に1人が生...

2018年06月29日 14:43

なぜオーストラリア北部準州ではアボリジニへの飲酒規制がおこなわれているのか? - 平野智佳子 / 文化人類学、先住民研究

飲酒規制のはじまりオーストラリアに暮らす先住民、アボリジニ。人口こそ全体の約3%だが、オーストラリアにおいてその存在感は大きい。アボリジニの文化や言語は国家レベルで積極的に保護されており、それを後押し...

2018年06月27日 11:42

「日本の子どもは知識があるが、応用力がない」というのは本当なのか? - 川口俊明 / 教育学・教育社会学

はじめにシノドス編集部より、「『日本の子どもは知識があるが、応用力がない』という俗説は本当でしょうか」という質問をいただいたので、私に答えられる範囲で回答します。まず確認しておくことは、「日本の学校教...

2018年06月25日 21:26

岐路に立つトルコ政治――「大統領制」はいかなるスタートを切るのか - 岩坂将充 / 現代トルコ政治研究

トルコでは、昨年4月に実施された国民投票で、議院内閣制から大統領制への移行を主眼とする改憲が51.4%の賛成で承認された。そして、同時実施の次期大統領選挙・議会選挙によって、大統領制が本格的に導入され...

2018年06月22日 15:26

いま、虐待死をなくすために我々が向き合うべきこと――児童相談所と警察との情報共有を強めることは、子どもを救う切り札になるのか - 山岸倫子 / ソーシャルワーカー

目黒区で起きた5歳女の子の痛ましい虐待死事件が、虐待への関心と、虐待防止に向けてどうあるべきか、という議論を巻き起こしている。それ自体はとても良いことだと思う。良いことなのだが、事件の検証がなされてお...

2018年06月21日 11:42

米国離脱後のイラン核合意と「イラン問題」 - 坂梨祥 / イラン現代政治

2018年5月8日、米国のトランプ大統領はイラン核合意(JCPOA)(注1)からの離脱を表明した。トランプ大統領によれば、JCPOAはイランの核兵器開発を阻止するにはあまりにも不十分な合意であった。ま...

2018年06月18日 17:48

世界はフェイクニュースにどう立ち向かうか――諸外国のメディアリテラシー教育から学ぶ - 耳塚佳代 / ライター

「メディアリテラシー」は、フェイクニュースに対抗する武器になるのか。根拠のないうわさや誤情報がソーシャルメディアに蔓延する中、海外では、ネットのうそにだまされないスキルを学校で教えようという機運が高ま...

2018年06月13日 22:21

ヒップホップ・モンゴリア、あるいは世界の周縁で貧富の格差を叫ぶということ - 島村一平 / 文化人類学・モンゴル研究

貧富の格差や政治腐敗といった社会問題にするどく切り込むドキュメンタリー『モンゴリアン・ブリング』が、今月17日渋谷にあるミニシアター、アップリンクファクトリーで初めて上映される。日本初公開にあわせ、今...

2018年06月11日 14:51

「身体拘束」が増えていく社会は健全か? - 長谷川利夫 / 精神障害作業療法学

身体拘束とは何か?皆さんは、病院や施設などで、ベッドに身体を縛り付ける「身体拘束」をご存じだろうか?こちらの写真は、私が病院で使われているベッドに「身体拘束」されている写真だ。仰向けになった私の両手首...

2018年06月07日 14:26

性教育をアップグレードしよう!――自分自身のからだを守り、人生を選択できる力を育むために - 染矢明日香 / NPO法人ピルコン理事長

あなたは自分の受けた性教育を覚えているだろうか?「ほとんど覚えていない」「女子と男子が分かれ、女子のみ月経の手当を教えられる」「教科書の生物学的な内容をさらっと学ぶ程度」「家庭では性の話題はタブー」若...

2018年06月05日 15:28

中露の軍事関係と東アジアの安全保障 - 小泉悠 / 未来工学研究所

中露の蜜月アピール「ほら、お前たち、これはどこから来たと思う?」「あそこからさ、バーチャ!」シェーレトがにっこり微笑む。「いかにも、あそこからだ」とバーチャは続ける。「それに肉だけではない。パンにして...

2018年06月04日 17:18

大方の予想外だったマレーシア史上初の政権交代はなぜ起こり、どこに向かうのか - 伊賀司 / 政治社会学・マレーシア研究

2018年5月9日に投開票された総選挙の結果、マレーシア史上初の政権交代が起こった。マレーシアでは61年間にわたって、国民戦線(BN)が政権を担当してきた(注1) 。国民戦線(BN)とは、マレー人政党...

2018年05月31日 14:05

国連 PKO 部隊派遣“ゼロ”の時代をどう考えるか――『国際平和協力入門』刊行にあたって - 藤重博美 / 安全保障・平和構築研究

岐路に立つ日本の国際平和協力昨年(2017年)の5月末、南スーダンの国連PKO(UNMISS)に派遣されていた陸上自衛隊が撤退した。それから、ほぼ1年が経とうとしている。当時、日報隠し問題が盛んに報じ...

2018年05月29日 14:24

「もう一つの近代」という希望――長い帝国崩壊の過程のなかで / 『イスラーム主義』著者、末近浩太氏インタビュー

現代の中東は「長い帝国崩壊の過程」にある。そして、「アラブの春」は一時的にフリーズされていたこの過程を再始動させた。だが、「あるべき秩序」をめぐる問いは、独裁者の復活や内戦の勃発、テロリズムの猛威によ...

2018年05月28日 17:40

沖縄に基地があるのは地理的宿命か? - 川名晋史 / 国際政治学、安全保障論

日米両政府が米軍沖縄普天間基地の返還に合意してから22年が過ぎた。沖縄での基地反対の動きは衰えることを知らず、日本政府が進める辺野古沖の埋立ては実現の見通しが立っていない。昨年来、米軍関連の事故も後を...

2018年05月24日 18:47

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