SYNODOSの記事一覧

沖縄に基地があるのは地理的宿命か? - 川名晋史 / 国際政治学、安全保障論

日米両政府が米軍沖縄普天間基地の返還に合意してから22年が過ぎた。沖縄での基地反対の動きは衰えることを知らず、日本政府が進める辺野古沖の埋立ては実現の見通しが立っていない。昨年来、米軍関連の事故も後を絶たず、沖縄社会はいまなお基地をめぐる政治に翻弄されている。さて、本稿はこの問題を考える際のある重要な言説を取り上げる。それは「沖縄は地理的に重要な場所だから、基地が集中するのは仕方がない」、あるいは...

2018年05月24日 18:47

新政策「持続可能なタイ主義」とは何か――タイ軍事暫定政権の狙い - 外山文子 / タイ政治、比較政治学

タイでは、2014年5月のクーデタ以降、約4年間に渡り軍事暫定政権による統治が続いている。1970年代以降のタイ軍事暫定政権の歴史と比較すると、今回のプラユット政権による統治は異例とも言える長期間に及...

2018年05月21日 15:03

土地差別――なぜ、同和地区を避けるのでしょうか? - / 奥田均 / 土地差別問題

1.同和地区の問い合わせー東京でも今なお堂々と2017年5月8日、大手不動産会社(従業員7401名からなる株式会社の不動産事業部門を担う子会社)の社員が、江戸川区役所に「江戸川区の〇〇(地名)というと...

2018年05月15日 21:12

歴史のなかの日中関係――清末から現代までの120年間の歴史を振り返る - 『中国ナショナリズム』著者、小野寺史郎氏インタビュー

西洋列強や日本に蚕食されてきた19世紀半ばから、「恥辱」を受ける以前の「輝かしい過去」への回帰を目指してきた中国。そしていま、大国となった中国は「中華民族の偉大なる復興」を掲げている。『中国ナショナリ...

2018年05月15日 14:37

「古くて新しい」お金と階級の話――そろそろ左派は〈経済〉を語ろう - ブレイディみかこ×松尾匡×北田暁大(2)

この記事は「古くて新しい」お金と階級の話――そろそろ左派は〈経済〉を語ろう - ブレイディみかこ×松尾匡×北田暁大(1)の続きです。「未来への投資」で経済成長をするブレイディ 英国だけじゃなくて、こう...

2018年05月10日 19:14

「古くて新しい」お金と階級の話――そろそろ左派は〈経済〉を語ろう - ブレイディみかこ×松尾匡×北田暁大(1)

ブレイディみかこ、松尾匡、北田暁大各氏による鼎談からなる『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう』(亜紀書房)が刊行された。 日本のリベラル・左派の躓きの石は「経済」という下部構造の忘却にあると喝破し、アイデ...

2018年05月10日 19:12

カンボジアの民主主義は死んだのか? - 米倉雪子 / 国際協力

カンボジアで民主化に逆行する流れが止まらない。カンボジアでは1991年の「カンボジア紛争の包括的な政治解決に関する協定」(通称、パリ和平協定)や1993年の国連カンボジア暫定機構(UNTAC)主導の選...

2018年05月08日 15:19

なぜ北朝鮮はアメリカと非核化協議を始めることになったのか - 宮本悟 / 朝鮮半島研究

2018年3月5日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長を団長とする韓国特使団が訪朝、北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)と会談した。3月6日、金正恩が非核化問題の協議と米朝関係の正常...

2018年05月04日 11:22

立憲君主制の国、日本――カイザーの体制を崩壊させなかったほうが・・・ 君塚直隆 / イギリス政治外交史

先の世界大戦[第一次世界大戦]後に、ドイツ皇帝(カイザー)の体制を崩壊させなかったほうが、われわれにとってはよかったと思う。ドイツ人を立憲君主制の方向に指導したほうがずっとよかったのだ。彼らから象徴(...

2018年04月27日 17:36

ドイツを通して我が国の外国人介護士を考える - 結城康博 / 社会保障論

はじめに周知のとおり日本の介護現場は、人材不足が顕著となり深刻な状況である。とくに、雇用状態が良好であるため、さらなる人材不足が加速化しており、介護施設ではニーズがあるものの、入居者への対応がかなわず...

2018年04月26日 20:38

福祉は「性」とどう向き合うか――障害者・高齢者の性・恋愛・結婚 - 米村美奈 / 社会福祉学

後藤潔さん(仮名・22歳)は重度の身体障害者なので、外出もままならない。また、話し相手といえば学校の先生か保護者しかいない日々を送ってきたため、他者とのコミュニケーションに自信がない。女性との出会いを...

2018年04月19日 16:19

消費増税をめぐる「総括的検証」――消費の停滞についてどのように理解するか - 中里透

消費税率が8%に引き上げられて4年が経過した。2014年4月の増税は財政収支の改善に一定の役割を果たしたが、その反面、消費の大幅な落ち込みを通じて景気や物価の動向にマイナスの影響をもたらした。こうした...

2018年04月17日 16:12

歴史修正主義と「言語ゲーム」――学術の力を信じるために / 『歴史修正主義とサブカルチャー』著者、倉橋耕平氏インタビュー

90年代に現れた歴史修正主義的言説。多くの学術的な批判がなされてきたが、一向に収束する気配はなく、インターネット時代になってますます広く深く蔓延している。なぜ、学術は無力にみえるのか? あるいは、まだ...

2018年04月16日 13:20

イスラームの息づく都市社会の難民支援 - 佐藤麻理絵 / 中東地域研究

はじめに午前中の決まった時間になると、椅子が並べられた部屋は15人ほどの女性で埋まり、同じく女性の先生がホワイトボードの前に立つ。一人ひとりの手に収まるのはイスラームの聖典『クルアーン』であり、先生が...

2018年04月11日 15:35

「お任せ」の政治から脱却するために――革新自治体という経験から学べること - 『革新自治体』著者、岡田一郎氏インタビュー

シノドス国際社会動向研究所(シノドス・ラボ)ではシリーズ「来たるべき市民社会のための研究紹介」にて、社会調査分析、市民社会の歴史と理論、政治動向分析、市民運動分析、地方自治の動向、高校生向け主権者教育...

2018年04月11日 14:26

つくられないと、衰退していくんです - 演出家・いのうえひでのり氏インタビュー

1980年の旗揚げ以来、演劇にマンガと活劇とロックを持ち込み、独自のエンターテインメントを築き上げてきた劇団☆新感線。小劇場のにおいを残したまま商業演劇の一角を担う劇団へと成長した、稀有な存在だ。主宰...

2018年04月10日 16:47

中国再生可能エネルギー事情を読み解く - 松原弘直 / 環境エネルギー

1.概況東アジアの隣国である中国(中華人民共和国)は、13億7000万人を超える世界最多の人口を抱え、いまやGDP(国民総生産)が世界第二位の経済大国である。2000年以降の高度経済成長の結果、200...

2018年04月10日 16:30

世界糖尿病デーに知る、糖尿病のいま - 大杉満×近藤克則×荻上チキ

かつて「贅沢病」と言われた糖尿病。今、貧困層の患者が増え、世界的な問題になっている。「自己責任」では片づけられない糖尿病の複雑な要因。社会的な対策の必要を、専門家が訴えます。2017年11月14日放送...

2018年03月28日 17:31

「War Childhood Museum」の挑戦――子どもたち一人ひとりの「戦争の記憶」を通して - 黒澤永 /「War Childhood Museum」インターンシップ生

“かつて幾度もそうしてきたように、サラエボは今、再生という挑戦に立ち向かっている。町を包囲してにらみ続けていた邪悪な闇は、20世紀末に民主化の移行という暗雲に変わった。戦争終結への願いは、永遠の平和へ...

2018年03月27日 15:00

患者の名は「近代日本」――西郷隆盛を通して診る日本の病理 / 『未完の西郷隆盛』著者、先崎彰容氏インタビュー

福澤諭吉、中江兆民、頭山満、橋川文三、江藤淳。多くの思想家や評論家が西郷隆盛に魅了され、言葉を紡いできた。その言葉を集めたとき、「近代日本」とその病理が立ち現れる。いまなぜ西郷なのか? 西郷をめぐる言...

2018年03月26日 15:58

旧大槌町役場庁舎に「第三の道」を――保存か解体かの二元論を超えて - 永松伸吾 / 災害経済学

旧大槌町役場庁舎を巡る町民意見の分断旧大槌町役場庁舎をご存じだろうか。2011年3月11日に発生した東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県大槌町が、当時町役場庁舎として利用していた建物である(写真参...

2018年03月23日 14:37

中国の「戦争に至らない準軍事作戦」――POSOWを読み解く - 土屋貴裕 / 安全保障学

1.中国のPOSOWとはどのようなものか近年、中国は南シナ海や東シナ海において、軍事作戦ではなく準軍事作戦で実効支配を奪取、あるいは強化しようとしている。アジア太平洋安全保障センター(Asia-Pac...

2018年03月22日 17:54

ドイツの「中道」とリベラル――2017年連邦議会選挙戦に見る現状と展望 - 辻英史 / 近現代ドイツ史

既存政党の敗北と極右の躍進2018年2月7日、ドイツではキリスト教民主同盟と社会民主党のあいだの連立交渉が成立し、ようやく次期政権成立の目処がたった。前年の9月に連邦議会総選挙が実施されてから実に4ヶ...

2018年03月19日 15:53

戦後民主主義とその敗北――いまだ終わらない「戦後」と向き合うために / 『丸山眞男の敗北』著者、伊東祐吏氏インタビュー

戦後日本を代表する政治学者として名を轟かせ、今も多くの人に読み継がれている丸山眞男。しかし、丸山と戦後民主主義は、すでに高度経済成長に敗北していた。はたして、いま丸山を読む意味はあるのか? 『丸山眞男...

2018年03月13日 18:40

虐待――乗り越えるべき四つの困難 - 宮田雄吾 / 大村共立病院・大村椿の森学園

「子どもには人権がある」と言われるが、ほんとうにその権利は保障されているか。大人の「管理の都合」ばかりが優先され、「子どもだから仕方ない」で片づけられてはいないか。貧困、虐待、指導死、保育不足など、い...

2018年03月12日 16:25

「福島の今」を東京で伝えるということ――「アップデイトふくしま」イベントレポート - 服部美咲 / フリーライター

福島の「イメージ」をアップデイトする2018年2月、東京都渋谷区にある国連大学にて、「アップデイトふくしま」が開催された。東京電力福島第一原発事故から7年が経過した福島の現状について、全国や海外の人々...

2018年03月09日 16:04

永世中立の概要と永世中立国の平和外交の意義 - 礒村英司 / 国際法学

われわれがスイスをイメージするもののひとつに「永世中立」がある。スイスでは、このことが一層明確に現れており、「スイスを象徴するもの」を問うたクレディ・スイス社の調査(2015年)によれば、2位の「安全...

2018年03月07日 15:57

北朝鮮の核・ミサイル能力向上にどう対処するか ――トランプ政権の核態勢見直し(NPR)が示唆するものとは - 村野将 / 安全保障政策

2017年11月29日未明、北朝鮮は日本海に向け「火星15」と呼ばれる新型ICBMの発射を行った。ロフテッド軌道で発射された火星15は、これまでに発射された火星14を大きく上回る高度約4500kmにま...

2018年03月05日 21:00

教育はイデオロギーでなく「運用」で語れ――安全装置としての「理想の日本人像」 / 『文部省の研究』著者、辻田真佐憲氏インタビュー

明治維新後の「独立独歩で生きてゆく個人」、戦時期の「天皇に奉仕する臣民」、戦後の「平和と民主主義の担い手」、そして高度成長時代の「熱心に働く企業戦士」と、文部省は時代の要請にこたえて「理想の人間像」を...

2018年02月26日 15:53

裁量労働制、政府の答弁を検証する - 上西充子 / 労働問題

安倍政権が最重要課題と位置付ける、働き方改革関連法案。今国会では、8本の改正法案を束ねたものが、一括法案として提出される見込みです。時間外労働の上限規制などとともに、改革の目玉の一つとされるのが、裁量...

2018年02月24日 14:53

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