SYNODOSの記事一覧

『ヴァンサンへの手紙』――フランスと日本、ろう文化の現在地 - レティシア・カートン監督×木村晴美

2018年10月13日よりアップリンク渋谷で公開がはじまった映画『ヴァンサンへの手紙』。130年間にわたる手話の禁止が解かれてまもなく8年。フランスのろう者たちの姿を撮影した本作はモントリオール国際映画祭ほか世界各国の映画祭で上映され、ろう者たちの強い共感と圧倒的な支持を得た。ろう文化の現在地について、レティシア・カートン監督と国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科教官、NHK手話ニ...

2018年10月18日 21:12

道徳教育は民主的な国家と社会を実現することができるのか? - 畠山勝太 / 国際教育開発

1.はじめにいま、日本では道徳教育が注目を集めている。これまで「道徳の時間」として行われてきた道徳教育が、「特別の教科」となったからである。これに伴い、道徳の教科書の導入と評価が行われるようになること...

2018年10月13日 15:02

PISAから私たちは何を学べるのか? ――「学力調査の設計」という視点から - 川口俊明 / 教育学・教育社会学

1.はじめに前回の記事(1)でPISA調査の概要を説明しましたが、PISAから私たちが学べることは他にもいろいろとあります。今回は「学力調査の設計」という観点から、日本で実施されている全国学力・学習状...

2018年10月11日 22:27

ポルトガルは「反緊縮」路線に転じたのか?――2015年総選挙と社会党少数派政権の意味 - 横田正顕 / 比較政治学

「余震」の中の“PIGS”とポルトガルユーロ危機(欧州債務危機や欧州危機などとも呼ばれる)からすでに8年が経過しようとしている。そうしたなか、かつて粉飾財政問題によって危機の発端を作ったギリシアでは、...

2018年10月11日 22:21

「革新」が目指したもの――江田三郎と向坂逸郎 - 岡田一郎 / 日本政治史

「革新」という言葉が使われなくなって久しい。55年体制の時代においては、自由民主党(自民党)を保守政党と呼び、それに対峙する野党勢力の一員で、なおかつ社会主義を目指す政党を革新政党と呼んだ。革新政党が...

2018年10月03日 19:24

雨傘運動後の香港――無力感が覆うまで - 倉田徹 / 現代中国・香港政治

香港の社会運動に元気がない。6月4日、毎年恒例の天安門事件追悼集会の参加者数は警察発表で1.7万人と、2008年以来の少なさとなった。返還記念日の7月1日のデモも、警察発表では9,800人と、「50万...

2018年09月26日 15:27

どのように「ブラック校則」をなくせるか――ジャーナリズム×アカデミズムの可能性 - 荻上チキ×内田良

生まれつき茶髪なのに黒髪に染めさせる、下着の色を指定するなど、理不尽な校則の現状に問題提起を行った、荻上チキ氏・内田良氏の編著『ブラック校則』(東洋館出版社)が発売された。荻上氏・内田氏が参加し、20...

2018年09月21日 15:57

ブラックアウトは電力会社のせいか?――北海道ブラックアウトからの教訓 - 安田陽 / 風力発電・電力系統

2018年9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震をきっかけに、苫東厚真石炭火力発電所にある発電機3台が停止し、北海道ほぼ全域が連鎖停電するというブラックアウトが発生しました。これまで、2011年3月...

2018年09月19日 14:15

「街」を歩き、声を聴く――『沖縄アンダーグラウンド』(講談社)刊行記念対談 - 岸政彦×藤井誠二

2010年以降、沖縄の売春街が「浄化運動」によって消滅した。『沖縄アンダーグラウンド──売春街を生きた者たち』(講談社)は、沖縄の売春街で長年取材をしてきた藤井誠二氏によるルポルタージュだ。売春に従事...

2018年09月14日 15:44

高レベル放射性廃棄物と世代間倫理 - 寺本剛 / 環境倫理学、技術哲学

世代間公正・世代間倫理1970年代ごろから各方面で、「世代間公正」とか「世代間倫理」という言葉が使われるようになってきた。その背景には、科学技術の発展によって人間活動の影響力が増大し、現在世代の行為が...

2018年09月12日 14:25

東南アジアにおける「麻薬との戦い」――ジャカルタの現場から - 本名純 / インドネシア政治研究

「戦う男」は強い。「戦う男」は指導力がある。「戦う男」は正義感に溢れる。そのイメージは政治の世界で価値をもち、為政者たちは古今東西「ストロングマン」を演出してきた。米国では「貧困との戦い」を訴えたジョ...

2018年09月07日 14:38

日本の教員配置システムが優れている理由――過度に分権化すると避けられない問題点 - 畠山勝太 / 国際教育開発

教育政策の研究をしていると、やれ現金給付だ、やれタブレットの配布だと、枝葉末節なところばかりに注目が集まっているのに辟易としてきます。なぜこれらが枝葉末節なのかというと、教育予算の7-9割程度は人件費...

2018年09月05日 14:37

居合は「スポーツ」なのか?――全剣連居合道部の金銭授受問題をめぐって - 田邊元 / スポーツ人類学

はじめに8月17日付の産経新聞において、全日本剣道連盟(以下「全剣連」と略す)の居合道部で、昇段や称号の審査において金銭授受が行われていたことが報道された(1)。簡単に今回の件を説明する。全剣連居合道...

2018年09月03日 14:25

米国のオピオイド禍と日本への教訓 - 田中美穂 / 医療倫理学、児玉聡 / 倫理学

オピオイドをはじめとする薬物の過剰摂取により、2016年1年間で6万4千人もの米国人が命を落とした――ドナルド・トランプ米大統領は、2018年1月末に行った一般教書演説でこう述べた(注1)。トランプ大...

2018年08月31日 14:38

政権交代から100日を迎えたマレーシア――希望連盟政権下での民主化に向けた実績と課題 - 伊賀司 / 政治社会学・マレーシア研究

世界に驚きを与えたマレーシア史上初の政権交代から、8月17日で100日が経過した。独立以来61年間政権を維持してきた統一マレー人国民組織(UMNO)。このUMNOを中核政党とする政党連合の国民戦線から...

2018年08月29日 15:38

金融政策決定会合の「総括的検証」――物価はなぜ上がらないのか part2 - 中里透 / マクロ経済学・財政運営

7月30、31の両日に開催された金融政策決定会合での議論を経て、日本銀行は金融政策の変更を決定した。今回の決定は新聞などで大きく報じられたが、その趣旨については見方がかなり分かれているようだ。そこで、...

2018年08月27日 15:14

離婚なき便宜的結婚――ロシアの勢力圏を侵害する中国 / 『ロシアと中国 反米の戦略』著者、廣瀬陽子氏インタビュー - 芹沢一也

ロシアの勢力圏ユーラシアで台頭する中国。対して、ウクライナ問題で国際的に孤立し、経済的に疲弊するロシア。米国の一極的世界支配に反発し、緊密化する両国の関係はいかなるものなのか? 中国のジュニア・パート...

2018年08月24日 14:55

あなたは医療的ケア児の家族が置かれている状況を知っていますか? - 本郷朋博 / ウイングス代表

はじめに産科、小児科等の医療関係者の不断の努力により、日本の新生児・周産期医療は目覚ましく進歩・発展しました。その結果、出産時に妊産婦と新生児が死亡するケースは大きく減少し、妊産婦死亡率・新生児死亡率...

2018年08月22日 16:40

人工知能を基礎情報学で解剖する - 西垣通 / 情報学

超知性体の誕生か、空騒ぎかしばらく前のことだが、マイクロソフト社の開発したチャット・ボット(おしゃべりロボット)Tayがツイッターで不適切な発言をしたということで大騒ぎになった。ヒトラーの名をあげて人...

2018年08月20日 15:42

「結婚」「夫婦」という観点から見る日本の所得格差 - 迫田さやか / 所得分配論

平等化装置としての結婚?日本の格差が拡大している、と聞いたときに、どんな格差を思い浮かべるだろうか。所得、教育、地域、医療…。格差にもいろいろな格差がある。私が専門として勉強している分野は所得分配論と...

2018年08月08日 23:13

文部科学省汚職と競争的資金を、オバマ政権の経験から考える - 畠山勝太 / 国際教育開発

大変残念なことですが、連日、文部科学省の汚職問題がメディアを賑わせています。いくつもある汚職事件の中でもわたしがとくに気になっているのは、天下りの問題、それから利益供与と私的見返りの問題です。なぜなら...

2018年08月06日 14:14

「一強多弱」の政治をどう見るか - 前田耕 / 政治学

政権交代の起きる国と起きない国メキシコでは7月1日の大統領選挙の結果、国民再生運動のロペスオブラドール氏が当選し、政権交代が起きることになった。制度的革命党の一党長期政権が2000年まで続いた同国でも...

2018年08月01日 15:04

インドネシアのイスラームと政治――「宗教的寛容」のゆくえ - 見市建 / インドネシア政治

インドネシアは「寛容なムスリム大国」であるといわれてきた。人口の9割はムスリム(イスラーム教徒)であるが、キリスト教徒の政治家は珍しくない。しかし、近年、宗教的不寛容が高まっているともいわれる。201...

2018年07月27日 17:45

ビルゲイツやザッカーバーグは救世主なのか、それとも破壊者なのか?――教育政策における新たな利益団体の話 - 畠山勝太 / 国際教育開発

日本でもマイクロソフトのビル・ゲイツ氏やFBのマーク・ザッカーバーグ氏は知名度が高いと思いますが、近年、両者は教育政策分野においても注目を集めています。このふたりと教育政策と言えば「ICTと教育」でし...

2018年07月25日 18:03

物価はなぜ上がらないのか?――「アマゾン効果」と「基調的な物価」のあいだ - 中里透/マクロ経済学・財政運営

このところ、「物価が上がらないのはネット通販のせい?」という話が注目を集めている。この議論は、6月18日に日本銀行から公表されたレポートを機に盛り上がりをみせているが、足元の物価の弱い動きをめぐる議論...

2018年07月23日 15:07

巨大労働市場でチャンスを掴め――移民が支える湾岸アラブ諸国 - 松尾昌樹 / 中東地域研究

湾岸アラブ諸国の社会を支える移民たちドバイに行って何を見るか。私の一押しは、間違いなく移民だ。ドバイ人口の約8割は、移民で占められている。その大半はインド出身で、他にもパキスタンやバングラディシュとい...

2018年07月20日 12:49

すべての妊娠に寄り添って - 津田緑 / にんしんSOS東京

「生理が予定日より遅れています。妊娠してしまったかと思うと不安で、夜も眠れません」「生理が遅れていて、今日検査薬を使いました。陽性反応が出て、妊娠していることがわかりました」妊娠にまつわるすべての「困...

2018年07月18日 19:25

リベラルとは何か?――その概念史から探る - 髙山裕二 / 政治学

はじめに――「リベラル」は死語!本日のセッションで私に課せられたお題は、「リベラル」の歴史や定義について、です。わたしは政治思想史を専門としていますので、その領域で「リベラル」がどう考えられているのか...

2018年07月13日 15:21

アイヌ差別の現状――民族への差別と民族の内なる差別 - 佐々木千夏 / 教育学

“アイヌ差別”とは何か2016年2月、内閣府によってアイヌ民族に関する初の全国調査結果が公表された。それは驚きの結果であった。アイヌへの現在の差別や偏見について、回答者がアイヌの人々の場合には72.1...

2018年07月11日 14:02

学校にエアコンなんて贅沢か?――温暖化が進む世界で子供たちの学習環境を考える - 畠山勝太 / 国際教育開発

1. アメリカの研究結果から――暑さは子供の学力に影響を与えるのか?先月、NBER(全米経済研究所)のワーキングペーパーで、暑さが子供の学習成果に与える影響を分析した研究が公表されました(Heat a...

2018年07月09日 17:44

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