渋井哲也の記事一覧

ルポ・生きづらさを感じる人々7 「死にたい」は日々の反響音のように 背景には難病とアトピーによる苦しみ〜慎吾の場合

JR新宿駅前で待ち合わせていると、ニッカポッカを履いた加藤慎吾(32、仮名)が現れた。鳶職のようにも見えるが、肉体労働者ではない。仕事は屋内作業であり、職業からすると、異質な格好をしている。その後、取材以外で、別の場所で偶然会ったが、同じようにニッカポッカ姿だった。「(ニッカポッカは)保護色なんですよ。この手の人は得意じゃないんで、“僕はそっち側ですよ"と表明してしまえば、無用なトラブルを避けられ...

2017年10月04日 11:58

男子生徒の自殺で都初のいじめ調査が実施 「認定は困難」の結果に遺族は再調査を求める

2015年9月、東京都立小山台高校一年の男子生徒(当時16)が自殺した。この問題で、東京都教育委員会のいじめ問題対策委員会は9月26日、調査結果を公表した。調査は約1年8ヶ月、時間にして214時間にも...

2017年10月03日 10:42

いじめの加害者や傍観者にも目を向けよう 指導死・いじめ自殺の遺族らが学校事故、虐待などの調査・研究を行う団体「ここから未来」を発足

いじめや学校事故、児童虐待などの調査・研究を行う一般社団法人「ここから未来」が設立した。代表理事には「指導死親の会」の代表も務める大貫隆志さん。教育評論家の武田さち子さん、子どもをいじめ自殺で亡くした...

2017年09月22日 10:10

痴漢の4ヶ月後に強制わいせつ未遂 性犯罪にいたるトリガーを除去せずに再犯防止は可能なのか

性犯罪に絡んだ裁判を傍聴していると、初めて起訴されたにもかかわらず、複数の犯罪を繰り返していたというケースは珍しくはない。今回傍聴した裁判では、同じような行動パターンを繰り返した結果、より重い犯罪をお...

2017年09月14日 10:21

ルポ・生きづらさを感じる人々6 父親の虐待と傍観する母親に絶望…。現在は家族から離れて舞台に~華生の場合

新宿・歌舞伎町。とあるイベントスペースで春画の朗読会が開かれた。春画の背景には、そのシーンを説明する「詞書(ことばがき)」や、登場人物のセリフを記した「書き入れ」がある。それらをエロティックに読み、臨...

2017年09月13日 10:04

教授からのハラスメントで就職に失敗した学生の告白

セクハラ、パワハラ、モラハラ....。あらゆるハラスメントが社会問題になっているが、大学内で行われるハラスメント(アカデミックハラスメント、アカハラ)も注目されている。2015年11月、山形大学工学部...

2017年09月06日 10:35

ルポ・生きづらさを感じる人々5 いじめや虐待などの蓄積で自殺願望も…少女の逃げ口になったのは?~彩音の場合~

平谷彩音(27、仮名)はもともとの性格もあってか、コミュニケーションが苦手で、人間関係をうまく作れなかった。いじめや虐待の影響もあったためだろう。生きづらさや自殺願望を持つようにもなるが、実行には至ら...

2017年08月28日 11:35

母の治療をめぐり兄弟間で食い違い。高齢者の命の尊厳を守る医療裁判は最高裁へ

入院中だった実母(享年89)に対して十分な説明もなく、治療を中止し、死なせたとして、林田悦子さん(71)が、立正佼成会付属佼成病院の経営主体の宗教法人立正佼成会などを訴えていた控訴審で7月31日、東京...

2017年08月23日 10:25

「生きていれば息子も今ごろ…」甲子園を見守る震災遺族の思い

東日本大震災から7年目の夏。第99回目の全国高等学校野球選手権大会、いわゆる夏の甲子園大会が阪神甲子園球場で開催された。今年は、天候のため、開会式が延期されたが、その開会式を、震災で子どもを失った遺族...

2017年08月21日 10:48

「なかったことにしたくない」 タブー視しない“イジメ”と“ジサツ” 福島・南相馬市でシンポジウム

福島県南相馬市の中学生(14)が自殺した。同級生からいじめをうけていたこととの関連が指摘されている。この問題を受けて、南相馬市立総合病院の小鷹昌明医師が「タブー視しない“イジメ”と“ジサツ”」と題する...

2017年08月09日 10:34

ルポ・生きづらさを感じる人々4 両親の喧嘩中に聞いた言葉から見捨てられ不安に “父親”に甘えたいと育ち直し ~沙織の場合~

政府は新たに「自殺総合対策大綱」を閣議決定した。2026年までに人口10万人あたりの自殺者数(自殺死亡率)を30%以上減らし、他の先進国並の数値に近づける目標とした掲げた。若者の自殺については、過労自...

2017年08月02日 11:23

共謀罪施行 「『関係ない』と決めるのはみなさんではなく警察官」

テロ等準備罪(以下、共謀罪)を新設した改正組織的犯罪処罰法が7月11日、施行された。この日、「共謀罪創設に反対する百人委員会」(代表、足立昌勝・関東学院大学名誉教授)が新宿駅西口で抗議集会「共謀罪をぶ...

2017年07月22日 10:17

110年ぶりの改正も残る課題。性犯罪被害者をめぐる司法の問題点とは

110年ぶりに「強姦罪」の構成要件等を見直す改正刑法が6月16日、成立した。7月13日施行される。「強制性交等罪」と名称変更し、処罰範囲を拡大した。被害者に男性も含まれ、男女間に限定されなくなった。さ...

2017年07月13日 09:39

都議選に自民党から出馬も落選の中村彩氏「メディアに不信感を抱いた」

7月2日に行われた東京都議選は、小池百合子都知事が代表(当時)を務めた地域政党「都民ファーストの会」が圧勝、自民党の歴史的大敗という結果に終わった。その中でも、注目選挙区となった千代田区では、「都議会...

2017年07月12日 10:30

ルポ・生きづらさを感じる人々3 〜両親の価値観の押し付けといじめに悩まされた子ども時代。不安を孤独は埋められない〜憲一の場合

母親からの価値観の押し付けと学校でのいじめを受けていた憲一(37、都内在住、仮名)は、中学時代に緊張の糸が切れて不登校となり、人間関係が苦手になっていった。母親に助けを求めるものの、きちんとした対処を...

2017年07月10日 11:13

岩手・いじめ自殺 2年前に自殺した生徒と同じクラス内でいじめられていた女子生徒の今

2015年7月、岩手県矢巾町の中学2年男子生徒A(当時13)が自殺した。いじめを苦にしていたとも言われている。町教委のいじめ問題対策委員会は16年12月、「部活動やクラスでいじめが継続していく中で『死...

2017年07月06日 10:32

倒産やリストラも…東京ビッグサイト、五輪メディアセンター使用で、関連企業が悲鳴

「オリンピック期間中もビッグサイトを使わせろ!」2020年の東京オリンピック・パラリンピックが開催に伴い、19年4月から20年11月までの20ヶ月間、東京ビッグサイト(江東区有明)がメディアセンターと...

2017年06月30日 10:02

窃盗の常習犯は病気なのか?累犯者裁判から考える支援の形

東京都は昨年6月、「万引きに関する有識者研究会」(座長、矢島正見・中央大学文学部教授)を設置。今年3月には、「高齢者による万引きに関する報告書」をまとめた。万引きにおける少年の割合は2010年の30%...

2017年06月20日 10:49

原因は“認知の歪み”か?ゴッド・ハンドと呼ばれた整体師がわいせつ行為

“ゴッド・ハンド”の持ち主と言われた整体師・磯部昭弘被告(47)が、20代の女性客に対して、施術に見せかけながらわいせつな行為をしたとして準強制わいせつ罪に問われた裁判で、東京地裁(福嶋一訓裁判長)は...

2017年06月08日 11:18

「週刊新潮」の”汚れた文春砲”スクープ 関係者の反応は?

「週刊新潮」が(5月18日発売、25日号、新潮社)で、「『文春砲』汚れた銃弾」と題する記事を右トップで掲載した。週刊誌で「右トップ」というのは、その週でもっともニュース価値が高いと雑誌が判断したもの。...

2017年06月06日 13:35

性犯罪者は出所後、どう生活をしているのか〜映画「scope(スコープ)」から考える 

性犯罪加害者が刑務所を出た後の更生のあり方を描いた映画「scope(スコープ)」の上映会とトークイベントが、都内で開かれた。日本「性とこころ」関連問題学会の主催。この映画は7年前に上映されたもの。性犯...

2017年06月01日 10:02

「被害者・遺族に権利性を持たせるべき」全国学校事故・事件を語る会で明らかになった第三者委員会の課題とは? (下)

「全国学校事故・事件を語る会」は5月20、21の両日、兵庫県神戸市内に集まった。今回のテーマは「被害者・遺族から見た第三者委員会の課題」。基調講演では、第三者委の委員の経験がある弁護士による講演も行わ...

2017年05月28日 08:30

「全国学校事故・事件を語る会」 参加者が語る第三者委員会の問題点 (上)

いじめや体罰による自殺、熱中症や部活動の事故など、学校で起きた事故によって子どもに後遺症が残ったり、死亡したりするケースがある。「全国学校事故・事件を語る会」は5月20、21の両日、集会を兵庫県神戸市...

2017年05月27日 08:36

新宿署痴漢捜査後に自殺 捜査の違法性を主張した遺族の訴えは東京高裁判決で「棄却」

痴漢に疑われて、線路に逃げる人がいることが時折ニュースになる。場合によっては死亡事故となったり、逮捕されることもある。5月15日には、横浜市青葉区の東急田園都市線の青葉台駅で、男性が車両に引かれ、死亡...

2017年05月26日 11:28

担任からの暴行・暴言に対する訴訟は和解。「学校側は訴えを認めず」でも裁判を終わらせた理由

さいたま市立小学校の2年生(当時)の沙織さん(仮名)が元担任の女性教諭(50代)から暴言を吐かれたり、暴行を受けたことで、不登校になったとして、沙織さんと母親が元担任と校長と教頭(いずれも当時)とさい...

2017年05月11日 09:32

ルポ・生きづらさを感じる人々〜両親ともに”毒親” 父親から「虚言癖」と言われたことがトラウマに〜藍子の場合

警察庁の統計によると、年間自殺者数は1998年から2012年まで3万人を超えていたが、13年以降は3万人を下回っている。一方で、若年層の自殺者は減少幅が少ない。小中高生は年間300人前後で推移し、16...

2017年05月06日 12:55

面識のない女児への強制わいせつめぐる裁判、被害者の母親「娘は事件以来、心が壊れてしまった」

「加害者を絶対、許せません」面識のない女児への強制わいせつなど3件で起訴された男(37)の判決公判が4月28日、東京地裁(綿引聡史裁判長)であった。判決は「女児たちへのわいせつな事件を繰り返した」とし...

2017年05月01日 09:56

長男をいじめ自殺で亡くした母が取り組む“喪失を体験した人”へのサポート

NPO法人「暮らしのグリーフサポートみなと」の講座が4月16、23日に開かれた。グリーフというのは、大切なもの(者・物)をなくしたときに生じるすべての感情で、日本語では「悲嘆」と訳すことが多いが、ほか...

2017年04月28日 10:14

一時は自殺も考えた…原発事故避難先でいじめを受けた少女

2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う、東京電力・福島第一原発(1F)の事故をきっかけに、多くの人が福島県内外に避難した。会社員の佐藤幸治さん(51、仮名)の一家も、現在は新潟県下越地方で生...

2017年04月21日 10:34

ルポ・生きづらさを感じる人々~出会い系や援助交際などを経て、生きることを模索した日々〜奈保の場合

いじめ、虐待、両親の離婚、長時間労働、パワハラ…。様々な理由から、自分を肯定できなくなった結果、“生きづらさ”を抱えることになる人たちが、現代社会では数多く存在する。そうした人たちは、自身の”生きづら...

2017年04月20日 10:20

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