六辻彰二/MUTSUJI Shojiの記事一覧

国連報告が示す「アフリカの若者がテロ組織に参加する理由」:先進国にも共通する「パイドパイパーの時代」

テロ活動になぜ参加するか 10月14日、ソマリアの首都モガディシオで爆破テロ事件が発生。現在までに358人の死者が確認される惨事となりました。これに象徴されるように、中東や南アジアに件数では及ばないものの、アフリカでもテロ事件が増加傾向にあります。[画像をブログで見る] この事件の約1ヵ月前の9月、国連開発計画(UNDP)はアフリカで拡散するテロについての報告書『過激派への旅立ち』を発表しました。...

2017年10月21日 14:38

米国「UNESCO脱退」と「イラン核合意見直し」の背景にあるパレスチナ問題:「和解」はなるか

[画像をブログで見る]パレスチナ「和解」合意の成立を喜ぶガザ市民(2017.10.12)(写真:ロイター/アフロ) 10月12日、米国政府は国連教育科学文化機関(UNESCO)が「政治的に偏っている」...

2017年10月16日 13:30

QWERTY理論からみたカタルーニャ分離独立問題:システム変更への「期待」とその功罪

10月1日、スペインのカタルーニャ自治州で分離独立の是非を問う住民投票が行われ、自治政府によると約90パーセントの賛成票が集まりました。これを受けて、10日にカタルーニャのプチデモン自治州首相がスペイ...

2017年10月10日 10:00

ラスベガス銃乱射事件からトランプ政権の銃規制を考える:「実際の大量破壊兵器」の拡散は防げるか

[画像をブログで見る]ラスベガス銃乱射事件の犠牲者を悼んで掲げられる半旗(2017.10.3)(写真:ロイター/アフロ) 10月1日、米国ネバダ州ラスベガスでカントリー・ミュージックの演奏が行われてい...

2017年10月05日 10:43

北朝鮮の「国連追放」は可能か:「政策リテラシー」が問われる北朝鮮危機

9月18日、米上院外交委員会のガードナー議員は、中国など20ヵ国に対して、北朝鮮との国交を断絶するとともに、これを国連から追放するために協力することを要求。水爆実験やICBM打ち上げを続ける北朝鮮に圧...

2017年09月26日 09:28

なぜ今「クルド独立」か:対テロ戦争とIS台頭で加速した「国をもたない世界最大の少数民族」の挑戦

9月15日、イラクのクルド自治議会は、イラクからの独立の賛否を問う住民投票を9月25日に実施することを承認。住民投票が実施されれば、賛成が多数を占めると見込まれます。 イラクやその周辺国に散らばって居...

2017年09月21日 11:24

「北朝鮮との協議」を難しくする4つのポイント:北朝鮮問題に関するリスクの小さな選択とは

9月15日、北朝鮮が再びミサイル発射に踏み切りました。水爆実験を受けて、11日に国連安保理で天然ガス禁輸などを含む制裁が決議されたことに反発してのものとみられ、そのわずか3日後の出来事でした。 今回の...

2017年09月17日 11:22

ロヒンギャ問題でミャンマー政府をかばう中国:日本にとっての宿題とは

ミャンマーでロヒンギャの武装集団と治安部隊の衝突が深刻化するなか、9月5日に国連はロヒンギャ難民約12万5000人が隣国バングラデシュに流入したと発表。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、...

2017年09月06日 10:22

チキンゲームの果ての「水爆」実験:追い込み、追い込まれつつある北朝鮮

[画像をブログで見る]北朝鮮の6回目の核実験を報じるTV映像(2017.9.3)(写真:ロイター/アフロ) 9月3日、北朝鮮は6回目の核実験を行い、「ICBM搭載可能な水爆の開発に完全に成功した」と発...

2017年09月05日 08:16

IS拠点へのフィリピン軍の最終攻勢:IS「落ち武者」の次の標的としてのオーストラリアとバチカン

[画像をブログで見る]マラウィの民家で戦闘態勢をとるフィリピン軍兵士(2017.7.1)(写真:ロイター/アフロ) フィリピンのミンダナオ島で、マウテやアブ・サヤフをはじめとする「イスラーム国(IS)...

2017年09月02日 13:56

「仏教は暴力に結びつきにくい」のか:ロヒンギャ排斥を主導する仏教僧を突き動かすもの

[画像をブログで見る]バングラデシュの難民キャンプに逃れてきたロヒンギャ(2017.8.30)(写真:ロイター/アフロ)先日、ロヒンギャ問題の記事を読んだ知り合いから質問を受けました。それは「なぜミャ...

2017年09月02日 10:47

トランプ大統領の演説にみる「新アフガニスタン戦略」:これまでと何が違うか

8月21日、米国トランプ大統領はアフガニスタンへの米軍増派を発表しました。現在、アフガニスタンでは約2000人の米兵を含む各国からの約1万3000人の部隊がアフガン軍の訓練などにあたっています。 しか...

2017年08月27日 09:28

なぜトランプ大統領は北朝鮮を挑発するか:3つのシナリオとその共通項

北朝鮮と米国の緊張が高まるなか、トランプ大統領は「絶好調」のようです。 8月8日、トランプ大統領は北朝鮮が核開発を続け、米国を威嚇し続けるなら「世界史に類をみない炎と怒り」で報いを受けると発言。これを...

2017年08月12日 10:29

ブータンをめぐる中国とインドのメディア戦:中印開戦を左右する中国の二つの「大国意識」

「幸せの国」ブータンをめぐる中国とインドの対立は、8月に入ってエスカレートの一途を辿っています。ブータン、中国、インドの3ヵ国の国境が交わる付近のドクラム高原をめぐり、7月から中国軍とインド軍が向き合...

2017年08月12日 08:45

ブータンを挟んで対峙する中国とインド:「幸せの国」は戦場になるか

ブータンといえば、ヒマラヤに位置する小国でありながら、国民の97パーセントが「幸せ」と答える「世界一幸せな国」として知られます。その国家運営は、国内総生産(GDP)に代表される経済水準より、国民の幸福...

2017年08月07日 16:45

北朝鮮が「ICBM奇襲発射」で得たもの:冷戦期ソ連との比較から

7月28日深夜、北朝鮮は慈江道(チャガンド)の舞坪里(ムピョンリ)から弾道ミサイル1発を発射。北海道・奥尻島付近の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下しました。これに関して、北朝鮮政府は大陸間弾道ミサ...

2017年07月30日 10:48

加計学園問題に関する単純な疑問「日本では獣医師が不足しているのか?」

国会の閉会中審査でも議論の中心となった加計学園の問題。この問題はもともと、獣医師不足と規制改革の問題に端を発したものでした。 「特に地方で獣医師、とりわけ検疫などを行う公務員獣医師が不足しているのに、...

2017年07月26日 16:51

強面ドゥテルテ大統領がみせた「柔軟さ」:「ムスリムの自決権拡大」でミンダナオ島は安定するか

フィリピン、ミンダナオ島西部のマラウィをイスラーム過激派が占拠して約2ヵ月。7月18日、ドゥテルテ大統領は穏健派ムスリムの代表らとともに、ミンダナオ島西部におけるムスリムの自治権を拡大する方針を表明し...

2017年07月23日 18:16

「劉暁波氏の死去」にみる西側と中国それぞれの変化:「国際世論」のパワーバランス

7月13日、中国の作家で人権運動家の劉暁波氏が死亡したニュースが世界を巡りました。劉氏は天安門事件を主導した、中国の民主化運動を象徴する存在。末期の肝ガンの合併症により、当局の監視下にある病院で死亡し...

2017年07月18日 09:35

北朝鮮やISの影にある「世界で最も無視される危機」:中央アフリカ内戦はなぜ「放置」されてきたか

ICBM打ち上げに成功した北朝鮮や、「イスラーム国」(IS)に対する攻撃が大詰めを迎えているシリア、イラクには、世界の耳目が集まります。その一方で、世界には多くの人から忘れられた紛争や危機も数多くあり...

2017年07月10日 17:22

保守党-北アイルランド地域政党のもとで英国はどこへ向かうか:EU離脱と国家統一のジレンマ

6月26日、英国・保守党は北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)との閣外協力に合意。6月8日の総選挙で議席数を317議席にまで減らした保守党は、第5党(10議席)DUPとの協力で、かろうじて議...

2017年06月29日 17:31

比ミンダナオ危機でトランプ、プーチン両大統領と渡り合うドゥテルテ大統領:『君主論』の3点から読む

5月半ばに始まった、フィリピン・ミンダナオ島のマラウィ周辺でのイスラーム過激派との衝突は、長期化の様相を呈しています。なぜIS「落ち武者」はフィリピン・ミンダナオ島を目指すか:グローバル・テロを受け入...

2017年06月26日 11:00

なぜIS「落ち武者」はフィリピン・ミンダナオ島を目指すか:グローバル・テロを受け入れるローカルな土壌

6月17日、ミンダナオ島で、イスラーム過激派「マウテ」などに対してフィリピン軍が空爆を含む大規模な攻撃を展開しました。ミンダナオ島のマラウィを中心とする一帯は、先月からマウテが占拠。キリスト教徒や市民...

2017年06月21日 13:46

サウジアラビアの対カタール断交:イラン包囲網の「本気度」

6月5日、サウジアラビアはペルシャ湾岸のカタールとの国交断絶を発表。これにあわせて、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメンなど、6月7日までにイスラーム圏8ヵ国がカタールとの国交を断絶しました...

2017年06月07日 19:19

米国のパリ協定離脱宣言がもつ教育効果:なぜ自分の利益だけを追求してはいけないか

6月1日、米国トランプ大統領はパリ協定からの離脱を宣言しました。2015年、国連で締約されたパリ協定は、世界各国に温暖化防止のための取り組みを求めるものですが、トランプ大統領にいわせると、これが米国経...

2017年06月04日 10:27

「一帯一路」国際会議は成功したのか:「既成事実」の観点から考える(六辻彰二)

5月14-15日、中国で「一帯一路」国際会議が開催されました。2013年に習近平国家主席が打ち出したユーラシア大陸を網羅する経済圏「一帯一路」構想が、いよいよ本格的に始動するとみられます。「一帯一路」...

2017年05月17日 14:33

「誘拐大国」ナイジェリアと日本の共通点とは:人身取引サプライチェーンの闇の奥

5月6日、ナイジェリア政府は、イスラーム過激派ボコ・ハラムに誘拐されていた女子学生のうち82人が解放されたと発表しました。2014年4月、ボコ・ハラムはナイジェリア北東部のチボックにある学校から276...

2017年05月11日 11:22

韓国の政治文化を考える:「目上を立てる」儒教と「全員平等」の民主主義はいかに結びつくか

5月9日に行われた韓国大統領選挙で、文在寅氏が勝利しました。10年ぶりに保守派から政権を奪取した革新派の新大統領は、北朝鮮との対話を模索することを示唆しており、北朝鮮情勢にも小さくないインパクトをもつ...

2017年05月10日 12:16

北朝鮮情勢をチェスになぞらえたトランプ大統領に打つ手はあるか:「戦略的忍耐は終わった」のか?

[画像をブログで見る]北朝鮮の軍事パレードに登場した新型ICBM(2017.4.15)(写真:ロイター/アフロ)北朝鮮をめぐる緊張の山場としてあった、4月が終わりました。4月は金正恩第一書記の就任記念...

2017年05月02日 12:02

トランプ、英EU離脱派、ルペンの「ナショナリスト連合」の先にある世界:ナポレオン戦争が示すもの(六辻彰二)

4月23日、フランスで大統領選挙が行われ、極右政党・国民戦線のルペン候補が2位につけて決戦投票に進みました。5月7日に行われる決戦投票次第で、極右大統領がフランスに誕生する公算は消えていません。フラン...

2017年04月29日 20:50

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