武者陵司の記事一覧

円高論に対する懐疑

円高はトレンドか、一過性か急激な円高が進行している。昨年は108円から114円台のレンジで推移していたドル円レートが、2月はじめの米国株式の突然のクラッシュにより、世界的リスクオフムードが高まり、110円台から105円へと一気に5%の急騰となった。この円高が長期トレンドを示すものなのか、それとも一過性のものなのかが関心事となっている。長期ドル循環は円高場面に入ったのか円高論の最大の根拠は長期ドル循...

2018年03月06日 09:01

米国主導の株価急落に対する見解

ファンダメンタルズ面で株価下落の要因は見当たらない①世界同時好況、②世界的好業績、③背景にある新産業革命とイノベーション、④適切な経済政策、⑤抑制されたインフレ、など。近い将来リセッションに陥るとの見...

2018年02月07日 09:40

絶好調の米国株式・経済とトランプ政権一年目の評価

(1)混迷する米国論、的外れのトランプ批判トランプ憎し、のメディア報道メディアにはトランプ氏に対する批判が溢れている。対立を煽って国民を分断、格差拡大、米国の国際的評価失墜、エルサレムへの米大使館移設...

2018年01月29日 22:15

満を持して迎える2018年

謹 賀 新 年饒田津に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな (額田王)2018年はすべての条件が整い、勇気凛凛新たな船出に向かう、という年になるのではないか。ここ数十年これほどの好条件で...

2018年01月01日 08:57

不思議の国からの帰還、2018年

不思議の国日本今の日本は不思議の国である。水(資本)が下流から上流に向かって流れているのに、みんながそれを当たり前と思っている。おかげで本来灌漑され肥沃なはずの平野が枯れ野となり、他方では上流のダムの...

2017年12月11日 00:00

『白いブラックスワン』の飛翔

史上初の16連騰は白いブラックスワンブラックスワン(あり得ないと思われていることが実際に起きること)は、ダウンサイドのみにあるのではない。誰もが予想しないアップサイドが実際に起きることもあるはずである...

2017年11月01日 17:55

中国の爆投資が引き起こすハイテクブーム、受益者は日本

世界覇権に挑戦する中国、自転車操業投資の継続が必須5年に一度の党大会が終わり、習近平率いる中国は世界覇権を奪取する野望を隠さなくなった。過去10年の名目成長率(中国9%、米国4%)が続けば、2026年...

2017年10月27日 18:37

好調な日米経済、トランプ政権の進化に期待 ~バノン氏の政権離脱が政策進展の引き金になるか

好調なファンダメンタルズ世界同好況はいよいよ明らかになっている。米国では年後半の成長加速が見えてきた。1~3月期には大幅な在庫調整により前期比年率1.2%増と急ブレーキがかかった米国の実質GDPは4~...

2017年08月21日 13:17

新産業革命における米国の圧倒的競争力、最大要因は資本市場の効率性

米国金融資本市場に対する市場の注目は高い。規制を強化するのか緩和するのか、例えばグラス・スティーガル法の復活(銀行証券の分離)をするのか、ドッド・フランク法の中のボルカールール(銀行の自己勘定による市...

2017年07月30日 17:52

日本株、買わない理由が見当たらない

(1)  歴史的産業革命勃興、主役交代顕著な米国歴史的産業革命の只中に人類はいまや歴史的産業革命の只中にあることが、株式市場に顕著に表れている。IT、スマートフォン、クラウドコンピューティン...

2017年06月29日 16:21

日本株・ドル買い場到来、トランプ政権に円安を止める手段はない

(1) 市場は好景気・高収益・潤沢貯蓄・低金利環境を無視できない新関: 武者リサーチはアベノミクス相場第二弾が始まったと主張していますが、そのスケールはどの程度が想定されますか?武者:年末日経平均25...

2017年05月08日 00:00

円高要因はほぼ消えた、アベノミクス相場再開へ

3月後半からの世界的株価調整はトランプラリー(株高・金利高・ドル高)の巻き戻しというテクニカルなものであり、日柄と値幅の調整は大方済んだとみられる。懸念された地政学不安も、フランス大統領選挙で親EUの...

2017年04月24日 00:00

進化するトランプ政策、トランプラリーはまだ終わらない

経済好調、政治不安との顕著なコントラストが市場低迷をもたらした政治面の不透明性の高まりと、明るさを増す経済環境、この両者のコントラストが現情勢の特徴である。後述する経済面での明るさとは裏腹の政治面での...

2017年04月10日 00:00

世界同時好況相場が始まった、円高懸念霧消で日本株も合流へ

(1)世界同時好況が始まった世界同時好況が始まった様相である。製造業PMIは米国、ユーロ圏、中国、日本など全世界的に上向いている(図表1)。商品市況も上昇。原油価格回復による資源鉱工業部門の回復、ハイ...

2017年03月21日 00:00

トランプ政権の本質、保護主義ではなく帝国主義 ~守りではなく攻撃~

誤解されるトランプ政権~孤立・保護・差別主義ではないトランプ政権の戦略目標は単純明快で分かりやすい。①強いアメリカ、②安全な世界、③強い国内雇用、④それらを阻んでいる不公正(a.他国の過小な軍事負担と...

2017年02月13日 00:00

トランプ政権下の日本株投資戦略、壮大な上昇相場の始まりに

以下では丸三証券様のご厚意により、丸三レポート2017年2月号に掲載された、丸三証券 小祝 寿彦 社長との対談をご紹介します(一部加筆と図表を追加しています)。(1)  米国大統領選後の株価...

2017年02月03日 09:11

トランプ氏の「保護主義」における二つの類型 ~トランプ氏のドル安願望は叶わない~

乱暴なトランプ氏、高等戦術かトランプ氏は期待に反して有言実行の士であることがはっきりした。TPP永久離脱、NAFTA再交渉指示の大統領令に署名した。またメキシコ国境の壁建設の指示大統領令など乱暴な対応...

2017年01月29日 00:00

トランプ政治の陰の主役、強いドル~国境税が最後の一押し、超ドル高時代へ~

具体化しつつある国境税創設共和党、トランプ次期大統領がともに主張する国境税(=border tax adjustment)が次期政権の経済政策の柱に浮上してきた。輸入品に課税し、輸出品に税優遇を与える...

2017年01月12日 00:00

第七大陸ですすむ経済繁栄の可能性、米国覇権再強化へ

謹 賀 新 年2017年が新たな世界繁栄の入り口でありますように、皆様の投資活動が実りの多いものでありますように。2017年 元旦  武者リサーチ(1) チャーチルの目で今を見ると太平洋戦争の端緒とな...

2017年01月01日 00:00

2017年情勢の基軸、強い米国経済、強い大統領、強いドル ~日本株急騰、日本経済ブームへ~

2017年の情勢の基軸は強い米国の登場に尽きるだろう。強い米国経済の強い大統領とのパーセプションにより米国過小評価の根底的修正が起き、一世を風靡したGゼロ論の誤りがはっきりするだろう。水面下で培われた...

2016年12月14日 00:00

ピケティ氏よりトランプ氏、世界過剰貯蓄に対する最適処方箋 ~トランプノミクスによる経済ブームは日本株を強力に押し上げる~

(1)レーガノミクス相場に匹敵する株価上昇の可能性新次元に突入した世界経済と市場トランプ氏の登場により、世界経済と市場は(多分地政学も)新次元に突入した。そして、今始まった株式とドルのトランプラリーの...

2016年11月28日 00:00

新大統領が米国の新時代を開く可能性

恵まれた次期大統領の発射台米国経済は人々の悲観的観測とは裏腹に、極めて恵まれた条件を備えている。①情報インターネット革命に支えられた空前の企業収益、②世界最強のイノベーションに基づく産業競争力、③低金...

2016年11月10日 00:00

天地人が揃った、日本の負のバブル是正大作戦 ~アベノミクス第二弾の株高が始まった~

(1)世に満つる日銀批判こそ株高の引き金にマイナスバブル是正の威力甚大アベノミクスで日経平均は8000円から2万円へと2.5 倍になったが、その第二弾が始まろうとしているのではないだろうか。2020年...

2016年10月25日 00:00

「市場金利を統制下に」、黒田バズーカ第三弾の威力を考える

とうとう日銀が市場価格制御に直接乗り出した9月21日の政策決定会合において日銀は、①イールドカーブの制御➡長短金利の管理、②オーバーコミットメント➡際限なく目的達成を追求する、③追加的手段はある。短期...

2016年09月23日 00:00

米国利上げと中国の権力闘争 ~目先、中国ハードランディングの可能性が小さくなったようだ

米国の利上げをめぐって思惑が錯綜し、金融市場におけるリスク感、不透明感が強まっている。しかし真の不確実性は米国ではなく中国経済に存在しており、投資におけるリスクも中国経済と金融市場をどう評価するかにか...

2016年09月15日 00:00

世界的イールド・ハンティングが日本株に向かう可能性大 ~中国危機封印なら、アベノミクス相場第二弾入りの公算も~

(1) 世界的イールド・ハンティング、余剰資本は株式に向かう長短金利ゼロの時代歴史的長期金利の低下が進行している。Brexitを契機に英ポンド金利が急低下したことにより先進国でまともな長期金利がついて...

2016年09月02日 00:00

分岐点、Brexitであく抜けか、中国危機封じ込めがカギを握る

急反発か、三段下げのクライマックスか英国国民投票のEU離脱派の勝利は予想外の結果であった。Brexitが決まった今この先更なる危機が待っているのか、それともいったんあく抜けか。先週末、英国国民投票結果...

2016年06月27日 00:00

Don’t fight BOJ 日銀の非伝統的政策進化は必至 ~理論的帰結は大幅な株高~

(1) 市場の雰囲気一変、円安・株高を引き起した日銀新政策報道需給急変、ショートポジションの巻き戻し先週末、円高ドル安の悪循環にはまり一人低迷していた日本の市場環境が一変、意表を突く株高と円安が起こっ...

2016年04月25日 00:00

株式市場、年度初めの日本株独歩安をどうみるか

(1) 世界危機の懸念は沈静化、リスクテイク回復新関:武者リサーチ代表の武者陵司に「株式市場、年度初めの日本株独歩安をどうみるか」の話を聞きます。宜しくお願いします。米国をはじめ世界株式は年初来高値に...

2016年04月07日 16:40

中国、石油がリスクオフムードを一変させる時が来た~G20で中国危機封じ込めが見えてきた、人民元維持、資本規制、財政拡大が鍵に~

2月26、27日の上海G20はリスクオフムードを一変させる画期となるだろう。「最近の市場は世界経済の実態を反映していない、市場安定のために政策手段を総動員する」との声明は、各国の当局が市場を売り崩す投...

2016年02月29日 00:00

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