保立道久の記事一覧

日本の国家中枢には人種主義が浸透しているのかどうか。

日本の国家中枢には人種主義が浸透しているのかどうか。 政治状況が激動期に入ったようだ。一九七〇年頃以来のことである。野党共闘の動きは学術的にも思想的にもきわめて興味深い事態であることは疑いをいれない。 これは日本社会の中にある対抗関係が大きく変化したということではないかと思う。一種の二極化である。そこでは従来の「保守・進歩」という対立の図式を考え直さねばならないだろう。歴史家から賛成するという言葉...

2017年10月22日 11:42

多民族国家アメリカと「人種」という言葉ー人種という言葉は使わないのが常識

多民族国家アメリカを考える上で、第三に定義をしておかなければならない問題は、いうまでもなく、「人種」(レースrace)をどう考えるかであるが、 この言葉はきわめて問題の多い言葉である。 ユネスコは一九...

2017年04月21日 17:18

東日本大震災の宮城県以南の死者はすべて国に責任がある

前橋地裁判決のいうのは3・11の被害は人災だったということです。判決の論理からいうとそれは原発事故に限りません。これを震災後六年たって、国の機関が初めて認めた訳です。学会では常識でしたから、これが「初...

2017年04月21日 13:44

レーガン「アメリカ市民権は国民のもっとも神聖な所有物」?

アメリカは多民族国家であるが、その実態を知るためには、国民・民族・「人種」の三つの言葉の区別を正確にとらえておかなければ話が混乱する。まず第一の国民とは「ナショナルNatinal」であって、日本国憲法...

2017年04月20日 12:58

戦前社会には家族国家論というのがあった。

戦前社会には家族国家論というのがあった。「国家は家族のようなものだから我慢、我慢」という論理である。国家と家族は違うから、こういう論理はもちろん成り立たない。しかし、当時は、国家のイメージは家族のイメ...

2017年04月18日 07:55

朝鮮半島情勢、政府と野党は全力で軍事危機を避ける対応を

朝鮮半島で緊張が高まっている。明日15日が韓国の大統領選挙告示、かつ北朝鮮の故金日成主席の生誕105年に当たる。北朝鮮の核実験の可能性が指摘されており、アメリカ・北朝鮮・韓国・日本の間で緊張が高まって...

2017年04月14日 20:27

トランプのシリア攻撃とサンダースの姿勢

トランプのシリア攻撃について、民主党の一部は、実質上、それを支持する態度を出している。ニューヨーク・タイムズによれば、民主党の下院院内総務のナンシー・ペロシの態度表明は下記のようなもの。これが民主党の...

2017年04月08日 22:29

民族の定義についてーーアメリカ論の前提

アメリカは多民族国家であるが、その実態を知るためには、国民・民族や「人種」というものの定義を正確にしておかなければならない。まず第一の国民とは「ナショナリティ」であって、具体的にいえば、国家の国籍、市...

2017年04月08日 12:30

3月17日前橋地裁判決ーーー3,11後、初めて国家の中から正しい声が聞こえた

前橋地方裁判所の原道子裁判長は2002年年7月に政府の地震調査研究推進本部が発表した巨大地震の想定に基づいて、国と東京電力はその数か月後には巨大な津波が来ることを予測できたと指摘し、それにもとづいて原...

2017年03月19日 12:51

アメリカ政治はトランプ対バーニー・サンダースで動き始めた

アメリカ政治はトランプ対バーニー・サンダースで動き始めた 11月16日、水曜日夜、バーニー・サンダーズ上院議員は、選挙が終わってからはじめて、まとまった演説をし、大きな注目を集めた。フェースブックでは...

2016年11月19日 02:14

ドナルド・トランプの勝利についてのサンダースの声明

「ドナルド・トランプは支配勢力の左右する経済・政治・メディアにあきれて嫌になった没落する中流階級の怒りと響きあった。人々は、領事館の労働と低賃金が嫌になり、然るべき支払いのある仕事口が中国などの外国に...

2016年11月10日 15:24

イギリスのメイ首相が、移民制限を当然のこととしてEUと折衝するという。

今日の東京新聞によるとイギリスのメイ首相が、移民制限を当然のこととしてEUと折衝するという。中東の悲劇と戦争の根源にはイギリス・フランス・ロシアが中東を分割したサイクスピコ協定がある。第一世界大戦のな...

2016年10月04日 13:37

アメリカの選挙のおそるべき汚さ

アメリカの選挙にはすでに憲法のレベルで制度的な欠陥が多いというのがアメリカの政治学会の常識であるが、ただ、、制度的な欠陥には歴史的な理由や経過があるものであって、それらを解決するためには一定の時間がか...

2016年09月07日 18:54

ケネディの暗殺、マルコムXの暗殺、マーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺

「私たちのつぎはぎ細工の遺産は強みであって、弱みではない。私たちは、あらゆる言語や文化で形作られ、地球上のあらゆる場所から集まっている」。これはオバマ大統領の二〇〇九年の就任演説の一節である。アメリカ...

2016年08月29日 20:49

コンドリーサ・ライスが8歳の頃、友達の少女がKKKによって殺されたこと。

「私たちのつぎはぎ細工の遺産は強みであって、弱みではない。私たちは、あらゆる言語や文化で形作られ、地球上のあらゆる場所から集まっている」。これはオバマ大統領の二〇〇九年の就任演説の一節である。アメリカ...

2016年08月24日 12:04

アメリカは「合衆国」ではなく、やはり「合州国」が正しい

「合衆国」ではなく「合州国」①「合衆国」と世界の「第七帝国=日本」 アメリカの国名「ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカUnited States of America」は普通「アメリカ合衆国」と翻...

2016年08月23日 14:28

アメリカの大統領制について、そもそも大統領という訳語はよくない

大統領という訳語はよくない①プレジデントは本当は元首と訳したい アメリカのプレジデントを東アジアの漢字文化圏では「大統領」と翻訳する。これは、徳川時代の末期、一八五八年の日米修好通商条約に「帝国大日本...

2016年08月22日 17:12

左翼と右翼ということについて

私は「保守と革新」ではなく、「保守と進歩」という枠組で物ごとを考えたい。「革新」という用語は曖昧な性格をもっていて(『平安時代』で書いた)、できれば使いたくない。そして「保守と進歩(あるはもっと端的に...

2016年08月12日 11:08

サンダースと連邦銀行議長グリーンスパンとの論争

サンダースは、連邦議会議員となったときから、その鋭く熱い質問や演説は有名で、「民主的社会主義者」を自称していたこともあって、一種の名物議員であった。 もっとも有名なのは、連邦銀行(Federal Re...

2016年07月09日 13:37

グローバル経済と超帝国主義ーネグリの『帝国』をどう読むか

ネグリの『帝国』をどう読むかを先週から考えている。ハーバートからでた『帝国』はさすがに私などには面白い。アメリカの学界が歓迎し、一時非常にはやった理由もわかるような気がする。 例によって時季はずれだが...

2016年07月01日 17:52

おかしなアメリカ大統領選挙の仕組み(2)

一次選挙(primary election)と二大政党制 さらに問題なのは、大統領の間接選挙が二段階の間接選挙であることである。つまり、よく知られているように、アメリカでは、二大政党がおのおのが推薦す...

2016年06月16日 22:35

おかしなアメリカ大統領選挙の仕組み(1)

アメリカ大統領選挙それ自身が決して民主主義的な選挙システムとして評価できるものではないことを説明しておきたい。そもそもアメリカの選挙システムはすべて定数一を選ぶ小選挙区制である。それは大統領のみでなく...

2016年06月15日 07:58

サンダースが民主党予備選に参加するにあたってした約束

バーニー・サンダースはオバマと会った後にインタビューに応じた。それらをみていると、すでに民主党の内部に入って、選挙綱領に主要な国内政策を反映し、さらに秋の大統領選挙と同時に行われる上下両院選挙その他、...

2016年06月11日 11:12

サンダースは今日、オバマ大統領と会って何をいうか。

バーニー・サンダースは今日9日(木曜日)の夕方にオバマ大統領と会う。サンダースは今週早い時期にも行うという報道があったクリントン支持宣言をやめよとオバマに対して要請するのであろう。大統領が民主党党大会...

2016年06月09日 17:10

地震火山112東日本大震災は「予知」されていた! 失態を断つ災害予知という概念

私たちは現在、熊本地震において地殻の動きがどうなっているかを時々刻々知ることができる。これは、一九六二年に地震学のグループがまとめたブループリントといわれる構想(「地震予知 現状と推進計画」)が実施さ...

2016年05月16日 21:38

ケネディとサンダース、アメリカ大国意識の後退、

ケネディとサンダース 昨日、5月10日、サンダースがウェストヴァージニアでクリントンに15%近い差をつけて買った。この15%というのは、サンダースが一般代議員でクリントンに勝つために必要な票差と「いわ...

2016年05月11日 21:01

火山地震111八・九世紀の肥後地震と大地動乱の時代

はじめに 拙著『歴史のなかの大地動乱』(岩波新書)で述べたように、九世紀、八六九年(貞観一一)、陸奥海溝地震が起きたのと同じ年、肥後国で「地震・風水の災」が発生した。また肥後では八世紀、七四四年(天平...

2016年05月07日 16:23

火山地震110 八世紀は中央構造線沿いの地震から火山噴火の活発期へ

21世紀が本当に「大地動乱の時代」に入るものかどうか。そもそも「大地動乱の時代」というものがあるのかどうか。あるとしたら地震・火山頻発の条件というものを自然科学的にどうおさえるのか。それは私のような歴...

2016年05月03日 17:07

火山地震109日本の国の形と地震史・火山史  

[二〇一五年七月一九日/多賀城市文化センターでの講演]はじめに 東日本大震災の翌年一二月、文部科学省が立ち上げた科学技術・学術審議会測地学分科会地震火山部会次期研究計画検討委員会に歴史学の側の専門委員...

2016年04月30日 14:01

火山地震106地震は韓半島にも波及するか

この図は、今日のH-netからコピーした、ここ30日間の西日本の地震の発生状況を示した図です。 注目されるのは、熊本のはるか西、甑島諸島の西にみえる海底地震の群発の様子で、これは真っ赤にそまっている地...

2016年04月17日 21:15

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